春寒やキエフの広場の花時計 新海泰子 疾く生きて春塵となる命かな 小宮桃林 春の闇薄目の猫をそっと撫で 中代曜子 春耕
本文を読む公子の執筆一覧
ささやく会 第76回 2022年 1月20日木曜日
著者: 公子一年は二百グラムか初暦 合沢舞祥 歌留多取り煮え切らぬ恋はね飛ばす 奥野 皐 長編を読み終えし夜の雪あかり 小宮桃林 一万
本文を読むささやく会 第75回 2021年12月20日月曜日
著者: 公子懐かしきモノ皆かなた寒満月 新海泰子 地下道に響く足音開戦日 新海あぐり 先の見えない道の片隅帰り花 新海あすか 明日は空つ風アナウ
本文を読むささや句会第74回 2021年11月20日 土曜日
著者: 公子前かごの大根の葉が風を切る 小宮桃林 草の花活けて孤独に色をさす 奥野 皋 着ぶくれの七人掛けや始発駅 奥野 皋 難民の世紀に佇つや着膨れて
本文を読むささや句会第73回 2021年10月20日 水曜日
著者: 公子秋刀魚さんま今日も平和は綱渡り 新海あぐり 擦り切れし作務衣の膝や秋日濃し 新海あぐり にぎはひの引きし安らぎ吾亦紅 守屋明
本文を読むささや句会 第72回 2021年 9月20日 月曜日
著者: 公子丑三つの腕下ろしゐる案山子かな 新海あぐり 花野みち先を行く連れもう追はず 奥野 皐 花野行く歩みやはらか猫一匹 川
本文を読むささや句会 第70回 2021年 8月20日 金曜日
著者: 公子出来損なひの一日を流す新走 新海あぐり 老夫婦破顔一笑葛饅頭 奥野 皐 生姜摺る命が数字となりし日々 新海あぐり はぐ
本文を読むささや句会 第70回 2021年 7月20日 火曜日
著者: 公子こめかみを襲ふ五匙目かき氷 合沢舞祥 雲の峰さらばと立ち逝く日を思う 新海あすか 天地(あめつち)を絞り切りたる雷雨かな 小
本文を読むささや句会 第67回 2021年 4月20日 火曜日
著者: 公子暴徒にもなれず巣籠もる五月かな 新海泰子 行く春や孤心鍛ふる日々となる 小宮桃林 ランドセル手足の見えて新入生 合沢舞祥 燕きて急須のお茶を溢れ
本文を読むささや句会 第66回 2021年 3月20日 土曜日
著者: 公子春分や母の遺せしヤクルト飲む 守屋明俊 少しねじれたあの人の文字柳の芽 新海あすか あの空へ祈るかたちの白木蓮 合
本文を読むささや句会 第65回 2021年 2月20日 土曜日
著者: 公子縄跳びの縄春光をかき混ぜり 川瀬範子 捨ててよき余命いとほし夜の梅 守屋明俊 春光やパパはスーツに抱っこひも
本文を読むささや句会 第64回 2021年 1月20日 水曜日
著者: 公子切絵めく屋根の連なり寒夕焼 奥野 皐 初晴や岸辺の花芽は紅を帯び 合沢舞祥 ほめられし自作の凧と駆けだしぬ
本文を読むささや句会 第63回 2020年12月20日 日曜日
著者: 公子寒鰤を引き切る出刃の若き指 新海泰子 冬三日月刃こぼれのごと火星かな 小宮桃林 調子よき庭師の鋏冬日和
本文を読むささや句会 第62回 2020年11月20日 金曜日
著者: 公子熱燗のノンアルコール白湯である 守屋明俊 捨印を強く押したる文化の日 新海あぐり 田に畑に煙の上がる冬支度
本文を読むささや句会 第61回 2020年10月20日 火曜日
著者: 公子探偵はトリック明かす良夜かな 奥野 皐 絹浸す栗渋皮の深き赤 合沢舞祥 どんぐりを蹴れば愁ひのころがり行く
本文を読むささや句会 第60回 2020年9月20日日曜日
著者: 公子鶏頭は親分肌で風受くる 守屋明俊 仏なぞ信じぬと言ひ墓洗ふ 奥野 皐 夜半の秋独り言めく夫の声
本文を読むささや句会 第56回 2020年5月25日月曜日
著者: 公子五月闇象牙の牌の音響き 合沢舞祥 種芋の安らかなりし窪みかな 新海あぐり 囚はれの姫になりきりレース編む
本文を読むささや句会 第55回 2020年2月27日木曜日
著者: 公子キッチン・ロッソ にて 評者 新海あぐり 紅梅や傷ついた風景(けしき)の向うに 津島佳子 ・傷ついた風景は福島でした。まもなく九年目の3・11. &nb
本文を読むささや句会 第54回 2020年1月23日木曜日
著者: 公子キッチン・ロッソ にて 評者 新海あぐり オリオンを見上ぐる息子帰省の夜 奥野 皐 ・息子と二人オリオンを見上げるロマンチックな帰省の夜。 月光に門松の芯伸びゆけり
本文を読むささや句会 第53回 2019年12月12日木曜日
著者: 公子キッチン・ロッソ にて 評者 新海あぐり 鶺鴒の小走りに行く朝の霜 川瀬範子 ・きっちり写生している。鶺鴒は秋の季語。下五は「霜の朝」がいい?
本文を読むささや句会 第51回 2019年5月22日水曜日
著者: 公子キッチン・ロッソ にて 評者 新海あぐり 新緑や明日があると気付かされ 合沢舞祥 ・新緑の鮮やかさが際立つ句になっている。 若芝のホース水得てと
本文を読むささや句会 第50回 2019年4月5日金曜日
著者: 公子キッチン・ロッソ にて 評者 新海あぐり 花守の地下足袋床し寛永寺 川瀬範子 ・地下足袋に焦点を当て、寛永寺という固有名詞が効果的に響き満点。 &nbs
本文を読むささや句会 第49回 2019年2月28日木曜日
著者: 公子結う食処 楽屋 にて 評者 新海あぐり 一行の詩の寂しさや猫柳 新海あぐり ・猫柳が効いているというおほめの言葉もありましたが……。 春一番オーマイハットと天仰ぐ
本文を読むささや句会 第48回 2019年1月24日木曜日
著者: 公子結う食処 楽屋 にて 評者 新海あぐり 寒の道姿勢正しき僧の行く 奥野 皐 ・凛とした僧侶が、寒さにの中を歩む姿が浮かぶ。 群青の大気鋭く寒波来る
本文を読むささや句会 第47回 2018年12月13日木曜日
著者: 公子結う食処 楽屋 にて 評者 新海あぐり バス行くも寒月仰ぐ酔心地 奥野 皐 ・結構なプラス思考の人。ほんとうに心地よく酔っていそう。 小春日やキャラメルといふ猫のあり
本文を読むささや句会 第46回 2018年10月25日木曜日
著者: 公子結う食処 楽屋 にて 評者 新海あぐり 大花野ナウマン象を包みけり 守屋明俊 ・広い空間と長い時間。十七文字でここまで詠めるという見本。
本文を読むささや句会 第45回 2018年5月17日木曜日
著者: 公子結う食処 楽屋 にて 評者 新海あぐり 単衣着る足袋の白さや風まとふ 川瀬範子 ・単衣と白足袋は季重なり。白さが強調されて気持ちのいい句??。 胡瓜苗割箸一本添えてあり
本文を読むささや句会 第44回 2018年4月25日水曜日
著者: 公子結う食処 楽屋 にて 評者 新海あぐり 遠足やジュラ紀の小石につまづいて 新海あぐり ・少し大袈裟な感じもしますが…… 生え変はる子の歯抜け顔さくら餅
本文を読むささや句会 第43回 2018年3月15日木曜日
著者: 公子結う食処 楽屋 にて 評者 新海あぐり 捨てられし山の怒りや花粉症 新海あぐり ・「山」は、本当は「我」だったりして(笑)。高得点必ずしも名句ならず。 空き缶が踊る夜更けの春嵐
本文を読むささや句会 第42回 2018年2月15日木曜日
著者: 公子結う食処 楽屋 にて 評者 新海あぐり 七草ややさしき嘘に癒されし 新海泰子 ・どんな嘘をつかれたのでしょう。やのリフレインがリズミカル。 貧乏は味はふものよ梅真白
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