断捨離とはいうけれど、時間ばかりがすぎてゆき、いろんな場所から、いろんなものが出てきて、手がとまる。先日、見つけたのが、白茶けたコクヨノートのジョギング日誌であった。東京の職場での昼休み、皇居一周を始めた1972年5月
本文を読む内野光子の執筆一覧
歌壇におけるパワハラ、セクハラの行方
著者: 内野光子2019年、23年に、どこかはっきりしないままではあったが、活字になった資料や信頼のおけるネット情報などから、一結社の一選者によるパワハラ、セクハラについて、つぎの二つの記事を書いた。 ・歌壇、この一年を振り返る季節(2
本文を読む大人の対応?私の「オバサン」騒動の顛末
著者: 内野光子1月30日、麻生自民党副総裁が地元福岡での講演の際、上川外務大臣を名指ししての「オバサン」発言は、謝罪と撤回でケリがついたようだが、上川大臣は「大人の対応」でかわしたらしい。 2007年のことなので、20年近く前のこ
本文を読む女川の町は、いま~被災地復興のモデル?
著者: 内野光子1月31日(水)朝、たまたま「羽鳥モーニングショー」にチャンネルをあわせてみると、女川町の東日本大震災後の復興が特集らしかった。途中ながら、現地の須田善明女川町長とつないで、女川の復興計画がどのように実施され、成功をお
本文を読む鎌倉文士野球クラブ「鎌倉老童軍」のこと~戦死した叔父の青春
著者: 内野光子一つ前の井上司朗=逗子八郎の記事を書くにあたって、最近知った田中綾さんの「歌人・逗子八郎/井上司朗研究―新短歌運動との言論統制のはざまで」(『北海学園大学論集』47号 2010年11月)に、井上が「文士野球チーム「老童
本文を読む久し振りに、「井上司朗」の名を目にした~彼のたどった道を振り返る
著者: 内野光子下は1月30日の『毎日新聞』である。見出しは「1人の役人、登山界を軍事化」とある。 この記事は、太平洋戦争が始まる直前の1941年11月、日本山岳連盟の役員らに率いられた437人が丹沢の大山中腹から東京の神宮外苑まで
本文を読むことしの歌会始、お題は「和」ではあったが。
著者: 内野光子元旦早々、能登では大地震に見舞われた。ウクライナやガザでの犠牲者が増え続けている。 歌会始のNHKの中継を見ての報告は、毎年のことになったが、1月19日、ことしも忘れかけて、途中からの視聴となった。ネットや翌日の朝刊
本文を読む能登半島地震の映像を見るたびに(2)志賀原発は大丈夫なのか
著者: 内野光子「波濤園」は健在だった つぎに立ち寄ったのが輪島の稲忠漆芸堂という工房であった。高級な輪島塗にはもちろん手が出なかったので、自分用のお箸を買っただけであった。そして、つぎにアルバムに残る写真といえば、関野鼻であった。関
本文を読む能登半島地震の映像を見るたびに(1)千里浜は、今
著者: 内野光子能登半島地震の被害状況を伝える地図が映し出されるたびに、その重大で深刻な被害に、胸が痛む。訪ねたことのある都市や町の名前が出るたびに、半世紀以上も前だというのに、思い出とともに、その地の人々の命にもかかわる不自由な暮ら
本文を読む嵐山の女性教育会館が閉鎖?!これまでの実績を思う
著者: 内野光子すでに、旧聞に属するが、昨12月中旬の報道によれば、埼玉県、武蔵嵐山にある国立女性教育会館の閉鎖が、取りざたされていた。この会館の管轄である文部科学省と内閣府の担当者から、嵐山町長に「会館維持には5億円の修理費がかかる
本文を読む新春 2024.1.1.
著者: 内野光子きょうも、当ブログをお訪ねくださいまして、ありがとうございます。国の内外の不安は去りませんが、皆さまにはすこやかな一年となりますよう祈っております。 当ブログは、2006年に開設、お力添えいただきまして、18年目に入
本文を読む『クロール』は突如、消えてしまったが~児玉暁の遺したもの
著者: 内野光子細々と資料の整理はつづけているものの、処分するもの、古書店に引き取ってもらえそうなもの、やっぱり手離せないものと仕分けるのだが、なかなか踏ん切りがつかずに困っている。12月には、少し大掛かりに、短歌関係雑誌を捨てた。そ
本文を読む引退されたはずではなかったのですか~「上皇」の卒寿報道に見る
著者: 内野光子12月23日は、平成期の明仁天皇の誕生日であった。購読紙の朝日新聞は、「上皇さま90歳に」「平成流 求めた旅」(多田晃子)の見出しで、毎日新聞は、「上皇さま 卒寿」(高島博之)「平和願う心 変わらず」(高島博之・村上尊
本文を読む天皇の「おことば」の出来上がるまで
著者: 内野光子きのう12月20日のテレビでは、12月19日に、安倍派、二階派の事務所に家宅捜索に入ったという報道がトップニュースだった。そんなニュースに隠れがちであったが、12月20日には、30年を経た外交文書が公開されたという報道
本文を読む菅沼正子さんの「今も輝くスター55」(8)(9)が届いてます
著者: 内野光子今回は、ジェニファー・ジョーンズとジャン・ギャバン。二人とも忘れられない名優でしたね。ともに語れる友人が少なくなってしまい、それに、断片的なシーンは思い出せても、残念ながらストーリーは忘れてしまっている。菅沼さんはさす
本文を読む女性皇族は、皇室の広告塔? ~生き残りをはかる天皇制!
著者: 内野光子近頃の皇室報道 12月に入って、皇室の記事がやたら目につくようになった、一年を振り返るということもあるのか。この4月には、宮内庁に広報室が新設されたことにも拠るのだろう。雅子皇后が12月9日に60歳になり、12月1日に
本文を読む鹿児島の五日間~西郷隆盛ばかりではない、近代絵画の名作を訪ねて(4)
著者: 内野光子仙厳園~島津家別邸 つぎに向かったのは、薩摩藩主島津家の別邸という「仙厳園」だった。19代島津光久によって1658年、築かれた桜島と錦江湾を望む広い庭園と別邸という。 美術館からのタクシーで、運転さんに、あれだけのコレ
本文を読む鹿児島の五日間~西郷隆盛ばかりではない、近代絵画の名作を訪ねて(3)
著者: 内野光子長島美術館~「ぞ展」ってなに? 鹿児島に来てから、リーフレットを見て、初めて知った美術館である。鹿児島にゆかりのある黒田清輝、藤島武二、和田英作、有島生馬、東郷青児、海老原喜之助らの作品と海外のルノアール、ルオー、ユト
本文を読む鹿児島の五日間~西郷隆盛ばかりではない、近代絵画の名作を訪ねて(2)
著者: 内野光子かごしま近代文学館 11月2日、昼食後向かったのは、かごしま近代文学館だった。ここでは「没後100年 さまよえる有島武郎展」と「向田邦子のはじまり」という企画展が開催されている。有島武郎と鹿児島?向田邦子と鹿児島?ど
本文を読む鹿児島の五日間~西郷隆盛ばかりではない、近代絵画の名作を訪ねて(1)
著者: 内野光子ここもデジタル 先の知覧行きの記事は、今回の鹿児島旅行の四日目、11月4日のことだった。11月2日、夫が学習会の講師として仕事があるというので、この機会に、私も同行、少しゆっくりしようかと鹿児島市内のホテルに4泊するこ
本文を読む続々届いています「今も輝くスター55」
著者: 内野光子今回は、ジョン・ウェインとジェームス・ディーンです。私の映画メモによれば、1955年には「エデンの東」を、1957年には「理由なき反抗」も「ジャイアンツ」も見ている。「エデンの東」は高校の映画教室で池袋の映画館に早朝出か
本文を読む横浜へ~三渓園、日本大通りの銀杏、どこの黄葉も見事でした(2) 日本大通りのニュースパーク(新聞博物館、情報文化センター内)へ
著者: 内野光子日本大通りのニュースパーク(新聞博物館、情報文化センター内)へ KKRポートヒルに一泊した翌朝は、きのうの風もおさまり、快晴であった。窓からは眼下に港の見える丘公園、ベイブリッジ、キリンのように並んでいた荷揚げの重機な
本文を読む横浜へ~三渓園、日本大通りの銀杏、どこの黄葉も見事でした(1)
著者: 内野光子三渓園~みごとな大イチョウ 11月28日、KKRポートヒル企画の三渓園散策に参加した。KKRの企画のいいところは、目的地への往復は、公共交通で行くことになっているので、バス停まで歩いたり、路線バスの乗客乗り降りやバス停
本文を読む知覧、唐突ながら、知覧へ行ってきました
著者: 内野光子鹿児島中央駅東口からの東16番の路線バスで、終点特攻観音入口まで、1時間30分ほどかかった。市街地を抜けると、南九州市、知覧へは上り坂が続く。この小旅行で、いちばんつらかったといえば、特攻隊員が出撃の前の数日間を過ごす
本文を読む紫綬褒章の受章者はどのようにして決まるのか
著者: 内野光子「またまた、もういい加減にして」の声も聞こえるが、やはり、書きとどめておきたい。 俵万智(六〇)が二〇二三年秋の紫綬褒章を受章した。多くのマス・メディアには、彼女のよろこびの言葉が報じられていた。短歌関係の雑誌は、どう
本文を読む「官報に載せるのを忘れてた」って! 文化功労者選考分科会委員
著者: 内野光子「官報」に載せるのを忘れてた?って、そんなことがあるのだろうか。 10月22日、「文化勲章は誰が決めるのか」を書いたあと、やはり気になって、今年の委員は誰だったのだろうと、毎年発表のある9月1日前後の「官報」をもう一度
本文を読む「今も輝くスター55」一挙、2本公開です。
著者: 内野光子菅沼正子さんの「今も輝くスター55」のクラーク・ゲーブルとヴィヴィアン・リーが届きました。 今回は、「風と共に去りぬ」つながりの二人です。私にとってのヴィヴィアン・リーはなんといっても「哀愁」でした。もちろん2本とも名画
本文を読む文化勲章受章者、文化功労者は、いったい誰が決めるのか。
著者: 内野光子10月20日、政府は、7人の文化勲章受章者と文化功労者を発表した。21日の新聞は、話題性のある受章者のよろこびの声や文化勲章の川淵三郎、文化功労者の北大路欣也らは、写真入りのインタビュー記事が掲載されていた。学術・文化・
本文を読む「雨の神宮外苑」(NHKTV2000年制作)について書いた後、知って驚くことばかり(2)~「内閣調査室」のこと
著者: 内野光子1952年、内閣官房に「内閣調査室」を立ち上げた時からのメンバー、志垣民郎については、以下の当ブログ過去記事でも紹介した。志垣が、最晩年に出版した『内閣調査室秘録―戦後思想を動かした男』(志垣民郎著 岸俊光編 文春新書
本文を読む<関東大震災100年>特集に思う~5首を発表しました。
著者: 内野光子関東大震災100年ということで、多くのメディアが特集やシリーズものを組んでいた。短歌雑誌の『歌壇』9月号では、≪その時歌人たちはどう詠んだか―関東大震災から百年≫が組まれ、私も「『ポトナム』揺籃期の震災詠」を寄稿した。9
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