(2023年3月18日) 早朝、寝床でラジオのスイッチを入れて驚いた。「プーチン・ロシア大統領に逮捕状が発行されました」と聞こえた。逮捕状を出したのは国際刑事裁判所(ICC)、被疑事実はウクライナでの戦争犯罪。大勢のウ
本文を読む司法制度の執筆一覧
三好達や石田和外が教える、「最高裁とはこんな程度のもの」
著者: 澤藤統一郎(2023年3月16日) 三好達が亡くなった。3月6日のことという。95歳だった。元最高裁長官であり、元日本会議会長であった人。最高裁と日本会議、その相性の良さを身をもって証明した人物である。 最高裁とは、本来は政治
本文を読むスペインでは性別変更が自由になった。我が国の「性同一性障害特例法」では…。
著者: 澤藤統一郎(2023年2月21日) BBCと共同が伝える記事に驚いた。スペイン議会は、今月16日に「16歳以上の国民が法律上の性別変更の手続きをする際に診断書を不要とする法案を賛成多数で可決した。表決は191対60だった」という
本文を読む「イスラエル司法改革に市民の抗議10万人」「三権分立の崩壊懸念」「民主主義を守れ」
著者: 澤藤統一郎(2023年2月17日) イスラエル・ネタニヤフ政権の「司法制度改革案」が政権を揺るがす政治問題となっている。1月以来、波状的に10万人規模の市民のデモが街頭に溢れているという。三権分立の崩壊を懸念し、「民主主義を守れ
本文を読むあらためて訴える。岡口基一判事を罷免させてはならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月28日) 仙台高裁の岡口基一判事は、ものを言う裁判官として知られる。ものを言う裁判官は、最高裁当局のお好みではない。そのことを十分に知りつつ、岡口判事はSNSでものを言い続けてきた。最高裁当局の統制に服
本文を読む気候変動問題は、民主主義で対応すべき課題か、それとも人権問題か。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月11日) 昨日の赤旗「学問・文化」欄に、京都の浅岡美恵弁護士の『世界で広がる気候訴訟』と題した寄稿が掲載されている。「地球温暖化を止めたい」「国の怠慢ただす市民と司法」という副題が付いている。 これま
本文を読む中国共産党の野蛮が、香港の文明を制圧している。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月2日) 新年にふさわしい明るい話題ではない。それでも、野蛮な大国の現実について警鐘を鳴らし続けねばならない。 我々は、香港についての報道を通じて、野蛮と文明との角逐を垣間見ている。残念ながら、そこでは
本文を読む自治体の『対統一教会断絶決議』に対するいやがせ訴訟には、原告に対する応訴費用請求の反訴を
著者: 澤藤統一郎(2022年12月19日) 統一教会と伝統右翼、その主張は水と油。むしろ互いに天敵の関係。天皇を含む日本人は韓国に跪いて奉仕すべしとする教義を持つカルトと、皇国史観から旧植民地韓国を差別して恥じないレイシスト集団。しか
本文を読む司法の独立を貫く香港高裁の裁判官に励まされる。
著者: 澤藤統一郎(2022年12月16日) 中国は師である。多くのことを教えてくれる貴重な存在。民主主義や人権についての恰好の反面教師。けっして、ああなってはならないのだ。 とりわけ、香港から見える中国の姿が教訓に満ちている。おそら
本文を読む統一教会スラップ批判の声明 ー 「報道機関各社は旧統一教会からのスラップ訴訟に萎縮してはならない」
著者: 澤藤統一郎(2022年11月1日) 本日午後2時、東京地裁庁舎内の司法記者クラブで記者会見し、「統一教会のスラップを批判する弁護士・研究者・ジャーナリスト声明」を発表した。正式のタイトルは、「報道機関各社は旧統一教会からのスラッ
本文を読む安倍国葬出席の最高裁長官、不見識ではないか。
著者: 澤藤統一郎(2022年10月12日) 安倍国葬という奇妙奇天烈な代物については、多方面にわたって問題山積である。今後長期にわたっての徹底的な検討で解明しなければならない。 私も、問題と思った一点を書き留めておきたい。戸倉三郎最
本文を読む受任の医療過誤事件が結審した。
著者: 澤藤統一郎(2022年10月3日) 私と、澤藤大河とで担当している医療過誤損害賠償請求事件が、本日結審となった。東京地裁医療集中部の一つに係属している術後脳梗塞発症事案である。この手術の執刀者は、「神の手」とメディアからもてはや
本文を読む最高裁に告ぐ! 「こんなんじゃ、現場はやってられませんよ。裁判所の信頼を失墜させているのは、あなたたちでしょ」
著者: 澤藤統一郎(2022年6月21日) 昨夜、ネットを検索して、たまたま岡口基一判事のブログに遭遇し、本日のタイトルの書き込みに衝撃を受けた。 「岡口基一の『ボ2ネタ』」という連続ブログ。「2003年から続いている老舗「司法情報」
本文を読む細田博之による文春への提訴もスラップである。その違法の追及が必要だ。
著者: 澤藤統一郎(2022年6月19日) 18日付の各紙が、「細田博之衆院議長が文芸春秋社を提訴 『セクハラ報道、事実無根』」と報じている。細田は17日、女性記者へのセクハラ疑惑を報じた週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元
本文を読む司法とは所詮は権力の一部なのだから、この最高裁判決は宿命というべきものなのだろうか。
著者: 澤藤統一郎(2022年6月18日) 3・11福島第1原発事故に関しての「避難者訴訟」。昨日、注目の国の責任に関する最高裁判決が言い渡された。結果は、ニベもない請求棄却(自判)で終わった。この判決は、誰の意を体してのものなのだろう
本文を読む大阪高裁「旧優生保護法・違憲判決」に思う ー 法的正義を実現することが司法の役割だ
著者: 澤藤統一郎(2022年2月23日) 法における正義とは何か、司法の役割とは、裁判官はどうあるべきか。そして人権とは、人間の尊厳とは、差別とは。さらに国会とは、議員とは。もちろん、弁護士のありかたも…。いくつものことを考えさせられ
本文を読む岡口基一判事の弾劾裁判・初回期日は3月2日 ー 罷免の判決をさせてはならない
著者: 澤藤統一郎(2022年2月13日) 仙台高裁の岡口基一判事(55)が、国会に設けられている裁判官弾劾裁判所(裁判長・船田元)に罷免訴追されたのが昨年(21年)の6月。その第1回公判期日が3月2日に指定され、召喚状が送付された。
本文を読む弁護団は、虎の尾を踏んだのか、はたまた窮鼠に噛まれたか。
著者: 澤藤統一郎(2022年2月7日) 弁護士は、民事訴訟では当事者の訴訟代理人となり刑事事件では弁護人となって、相手方弁護士や検察官と対峙する。本来闘う相手は、相手方弁護士であり検察官であって、裁判官ではない。 裁判官は、言わば行
本文を読む夫婦別姓訴訟での判決姿勢が分けた最高裁裁判官国民審査の結果
著者: 澤藤統一郎(2021年11月7日) 思えば、先週の日曜日が総選挙の投開票日。あれから1週間だが、遠い日の出来事のようでもあり、昨日のことのようでもある。期待と現実の落差が大きく、まだしばらくは元の気分になれない。 同じ日に、最
本文を読む「最高裁裁判官の国民審査、投票棄権の権利について」補論
著者: 澤藤統一郎(2021年10月29日・その2) 昨日(10月28日)の当ブログ「最高裁裁判官の国民審査、投票棄権の権利について」の記事に、Blog「みずき」の東本さんからのコメントをいただいた。 最高裁裁判官国民審査についての投
本文を読む最高裁裁判官の国民審査、投票棄権の権利について。
著者: 澤藤統一郎(2021年10月28日) 本日、総選挙の期日前投票を済ませた。小選挙区選挙では普段は支持しない政党の候補者に投票し、比例代表選挙では支持する政党の名を明記して投票した。 さて、最高裁裁判官の国民審査をどうするか。審査対
本文を読む総選挙と国民審査を間近にして、本日は悪名高き「10・23通達」発出の日
著者: 澤藤統一郎(2021年10月23日) 「3・11」「1・17」「3・10」「6・23」「8・6」「9・1」…。人は、それぞれに、月と日を記憶する。私にとっては「10・23」が忘れてはならぬ日となっている。2003年以来、今日まで
本文を読む第25回国民審査リーフレット発表の記者会見で
著者: 澤藤統一郎(2021年10月20日) 弁護士の澤藤です。 弁護士生活50年、憲法を携えて仕事ができることを誇りにしていますが、必ずしも憲法に忠実ではない裁判所に不満を持ち続けて来ました。ですから、国民審査の際には、厳しい目で審
本文を読む最高裁裁判官国民審査にご注目を。広報見ても真実は分からない。
著者: 澤藤統一郎(2021年10月2日) 総選挙が間近である。10月26日公示・11月7日投開票の日程が最有力視されている。その総選挙に併せて、最高裁判所裁判官国民審査が行われる。総選挙の投票所では、衆議院議員の小選挙区と比例代表の投
本文を読む学びたい - 「蟷螂の斧を構えた姿」
著者: 澤藤統一郎(2021年9月26日) 「蟷螂の斧を構えたままの姿です」という一文に目が留まった。81歳の方の文章、「蟷螂の斧を構えた」のが1964年のこと。以来、その姿勢を崩していないというのだ。しかもこの方は元裁判官。この姿勢の
本文を読む『原発訴訟から司法を考える』 ー 23期ネットワーク主催オンライン学習会
著者: 澤藤統一郎(2021年9月25日) コロナ禍がもたらした思いがけない福音に、オンライン会議の普及がある。これまでは東京周辺の人としかできなかった会合が、オンラインなら全国の誰とでも可能となった。交通の時間も費用もかからずに。
本文を読む香港の「法治(法の支配)」と「司法の独立」を揺るがせにしてはならない。
著者: 澤藤統一郎(2021年8月30日) 香港の事態にこだわり続けざるを得ない。1989年に天安門で起きたことが、今形を変えて香港で進行しつつあるのだ。民主主義崩壊の現実は、とうてい他人ごとではない。目をそらしてはならないと思う。
本文を読む弾劾裁判所は、岡口基一裁判官を罷免してはならない。
著者: 澤藤統一郎(2021年8月28日) 三権分立の目的は、統合された強力な権力を望ましからぬものとして権力機構を分散させることであり、立法・行政・司法の各部のチェック・アンド・バランスを適切に保つことで、権力機構の一部門への過度の権
本文を読む国旗・国歌(日の丸・君が代)への敬意表明強制とはどんな意味をもっているのか
著者: 澤藤統一郎(2021年3月21日) 都教委の悪名高い「10・23通達」(2003年)以来、都内の全公立校に卒業式・入学式のたびに、君が代斉唱時の「起立」の職務命令が発せられている。違反者には懲戒処分である。 もうすぐ
本文を読む司法の二面性 ー「国民支配の道具としての一面」と、「権力を抑制して人権を擁護する一面」と。
著者: 澤藤統一郎(2021年2月19日) S君、長くお目にかからないが、久しぶりにご意見のメールをいただくと50年前の修習生時代を思い出す。真っ直ぐな問題提起の仕方に、つくづくと、人は変わらないものと思う。 弁護士生活50年を記念する出
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