本日、第50回司法制度研究集会。総合タイトルが、「今、あらめて、司法と裁判官の独立を考える─ 司法の危機の時代から50年─」というもの。よく準備されて充実したシンポジウムであり、盛会でもあった。 もちろん回顧のための集会
本文を読む司法制度の執筆一覧
弁護士としての初心を思い起こす旅に ― 23期の仲間たちと
著者: 澤藤統一郎本日(10月24日)から2泊3日、司法修習生時代の同期の仲間と旅をする。どこに出向くか、降るか晴れるかはさしたる問題ではない。久しぶりに、気のおけない仲間と顔を合わせてお互いの健在と変わらぬ立場を確認し、とりとめもなくし
本文を読む第50回司法制度研究集会「今、あらめて、司法と裁判官の独立を考える」─ 司法の危機の時代から50年─
著者: 澤藤統一郎第50回司法制度研究集会へのお誘い 司法制度研究集会は、今年第50回を迎えます。 50年前の1969年は、自衛隊の違憲性を問う長沼ナイキ基地訴訟が提起され、担当の福島重雄裁判官に対する裁判干渉の書簡が平賀健太札幌地裁所
本文を読む宮古島市の市議会議員に申しあげる。うっかりスラップ提訴に賛成すると、その責任が問われますよ。
著者: 澤藤統一郎昨日(9月17日)の午後、沖縄の地方紙記者からの電話取材をうけた。住民訴訟を提起した市民6名を被告として、宮古島市が損害賠償請求訴訟を提起予定という件。これをスラップというべきか意見を聞きたい、という内容。 私が記者に話
本文を読む第58回日本民主法律家協会定時総会 ― 新たな憲法情勢をめぐって。
著者: 澤藤統一郎昨日(8月4日)、一入暑い夏の盛りに、日本民主法律家協会・第58回定時総会が開催された。自ずと主たる議論は、改憲情勢と、改憲情勢に絡んでの参議院選挙総括に集中した。そして、「相磯まつえ法民賞」受賞対象の各地再審事件弁護団
本文を読む「竹内景助さんは無実だ!」 ― 三鷹事件再審支援を
著者: 澤藤統一郎本日(7月31日)午後2時、注目の三鷹事件再審請求に対する東京高裁の決定。まことに残念ながら棄却の結論となった。あらためて実感させられる。再審の壁は、高く厚い。 担当の後藤眞理子裁判長は、東京高裁に赴任する3日前に大阪高
本文を読む司法の門を狭めた、現役自衛官の戦争法違憲訴訟最高裁判決
著者: 澤藤統一郎7月22日(月)、注目の最高裁判決(第一小法廷)が言い渡された。現役自衛官の戦争法(安保関連法)違憲訴訟である。この判決において争点とされたものは、「戦争法が、違憲か合憲か」ではない。当該の自衛官に、このような訴訟を提起
本文を読む裁判官にも、私生活の場では表現の自由がある。
著者: 澤藤統一郎産経の記事を引用しなければならない。昨日(3月13日)の、「判事が『反天皇制』活動 集会参加、裁判所法抵触も」との見出しの報道。ある裁判官の行為が「積極的政治活動に当たる可能性がある」とする内容である。 名古屋家裁の男
本文を読む東京「君が代」裁判・最高裁要請行動
著者: 澤藤統一郎弁護士の澤藤と申します。1審原告らの代理人の一人です。「10・23通達」発出以来の15年、この問題に携わってまいりました。本件の当事者や支援者と一緒に、要請を申し上げます。 東京「君が代」裁判4次訴訟は、今、3件に分かれ
本文を読む中国の人権状況を憂うる
著者: 澤藤統一郎「中国 人権派弁護士に4年6カ月の実刑判決」のニュースには、暗澹とせざるを得ない。中国よ、革命の理想はどこに追いやったのか。人権も民主主義も法の支配も捨て去ったというのか。野蛮の烙印を甘受しようというのか。 弱者の権利を
本文を読む「浮気・不倫の慰謝料」請求に特化したビジネスモデルの問題点
著者: 澤藤統一郎昨日紹介した東京弁護士会の懲戒事例。昨日の記事は、この懲戒事案との対比で、スラップ受任弁護士に懲戒あってしかるべしとの内容。 スラップ受任弁護士には遠慮なく懲戒請求を ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第146
本文を読む第49回司法制度研究集会 ― 「国策に加担する司法を問う」
著者: 澤藤統一郎本日(11月17日)は、日本民主法律家協会が主催する第49回司法制度研究集会。テーマは、「国策に加担する司法を問う」である。 独立した司法部存在の意義は、何よりも立法部・行政部に対する批判の権限にある。立法部・行政部の活
本文を読む私に法曹としての生き方を教えてくれた、反面教師・石田和外
著者: 澤藤統一郎岡口基一裁判官を被申立人とする分限裁判に関して、東京新聞(「こちら特報部」)からコメントを求められた。 私にコメントを求めてくるのだから「その姿勢や良し」なのだが、若い記者に話しをしていて、こちらは共通の事実認識という思
本文を読む憲法の砦としての司法に対する信頼を損ねているのは、いったい誰なのだ
著者: 澤藤統一郎一昨日(10月17日)、最高裁大法廷(裁判長・大谷直人最高裁長官)は東京高裁岡口基一裁判官に対する分限裁判で、同裁判官を戒告した。そのツイッター投稿が裁判所法49条にいう「(裁判官の)品位を辱める行状」に当たるとしたのだ
本文を読む国策に加担する司法を問うーー第49回司法制度研究集会へのお誘い
著者: 澤藤統一郎日本民主法律家協会は、自らを以下のとおり紹介している。 1961年10月の結成以来、一貫して憲法を擁護し、平和と民主主義と人権、そして司法の民主化を追求する運動の先頭に立ってまいりました。 協会がメインの守備範囲と定め
本文を読む49年前は「司法反動阻止」、今や「安倍改憲阻止」。
著者: 澤藤統一郎10月3日気の置けない友人弁護士10名余と函館に宿泊して旧交を温めた。49年前に司法修習同期をともにした同窓会である。「司法反動阻止」や「阪口君罷免撤回」の運動をともにした親しい仲間だけの集まり。 思いがけなくも、集合は
本文を読む岡口基一判事に対する懲戒申立はスラップだ。
著者: 澤藤統一郎岡口基一判事に対する「分限裁判」の行方に目が離せない。9月11日、最高裁で開かれた審問のあとの記者会見で、同判事は、「適正手続きが踏まれておらず、ありえないことが起きている」「今回の表現ごときで処分されたら、他の表現もで
本文を読む司法制度改革の大破綻
著者: 宇井 宙総務省は昨日(4月20日)、司法試験合格者数を年3000人程度としている政府の目標が多すぎるとして、法科大学院の定数削減や統廃合の検討を含めた見直しを、法務、文部科学両省に勧告した。 政府は2002年の閣議決定で司法
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