安倍晋三首相がTPP交渉参加を表明して以来、参加是非論が活発になってきている。首相は「TPPはアジア太平洋の繁栄を約束する枠組みだ。日本は世界第三位の経済大国。必ずルール作りをリードできる」と高姿勢である。しかしそれほ
本文を読む安原和雄の執筆一覧
持続可能な未来に向けて踏み出そう -大震災2年、大手紙社説が論じたこと-
著者: 安原和雄東日本大震災から2年を経た3月11日、大手紙社説はどう論じたか。目を引いたのは、東京新聞社説で、次の書き出しから始まっている。「風化が始まったというのだろうか。政府は時計の針を逆回りさせたいらしい。二度目の春。私たちは持
本文を読む「皆のため」という大欲に生きること -いただいた恩を返してバランスをとる-
著者: 安原和雄2013年3月は、私にとって満78歳の誕生月である。気がついてみれば、この高齢に辿り着いているわけで、ここまで生きのびてきたのかという感慨も湧いてくる。最近、年齢相応に脚にしびれを感じるが、幸い歩行困難というほどではない
本文を読む日米首脳会談後の日米同盟の行方は -大手メディアと沖縄紙が論じたこと-
著者: 安原和雄安倍首相の訪米による初の日米首脳会談後の日米同盟は何を目指すのか。メディアはどう論じているか。新聞社説の見出しを紹介すると、「懐の深い同盟を」、「安全運転を外交でも」、「アジア安定へ同盟強化を」、「同盟強化というけれど
本文を読むデフレ不況脱出のカギは賃上げ -企業内部留保の還元を社員にも-
著者: 安原和雄信用金庫の経営トップが「デフレ不況脱出のカギは賃上げであり、逆に給与を削減すれば、消費が減り、企業の業績も悪化する」と指摘している。これは大企業経営者たちの「賃上げは、コスト負担増となって経営を圧迫する」という賃金抑制
本文を読むデフレ不況脱出のカギは賃上げ -企業内部留保の還元を社員にも-
著者: 安原和雄信用金庫の経営トップが「デフレ不況脱出のカギは賃上げであり、逆に給与を削減すれば、消費が減り、企業の業績も悪化する」と指摘している。これは大企業経営者たちの「賃上げは、コスト負担増となって経営を圧迫する」という賃金抑制
本文を読むアベノミクスは人びとの生活を破壊 -新政党「緑の党」が安倍政権を批判-
著者: 安原和雄2012年夏発足した新政党「緑の党」が最近、安倍政権を手厳しく批判する姿勢を打ち出した。「アベノミクスは人々の生活を破壊する」というのだ。正論であり、支持したい。ただ「緑の党」といってもまだ広く知れ渡っているわけではない
本文を読むアベノミクスは人びとの生活を破壊 -新政党「緑の党」が安倍政権を批判-
著者: 安原和雄2012年夏発足した新政党「緑の党」が最近、安倍政権を手厳しく批判する姿勢を打ち出した。「アベノミクスは人々の生活を破壊する」というのだ。正論であり、支持したい。ただ「緑の党」といってもまだ広く知れ渡っているわけではない
本文を読む日本再生めざして非暴力=平和力を -「いかされている」ことに学ぶとき-
著者: 安原和雄他人様のお世話にならず、自力で生きたいと想っている人が案外多いのではないだろうか。健気(けなげ)な生き方ともいえるが、この発想には無理がある。人間は独りでは生きられない。自然環境や他人様のお陰で「ともにいきる」のであり、
本文を読む病縁で多くを学び、古希を迎える -人を思いやる心を忘れないでいたい-
著者: 安原和雄私(安原)にとって得難い「心の友」、清水秀男さんから新年の心境を綴ったメールが届いた。題して「病縁で学んだ多くのこと」で、三つを挙げている。それは、生かされていることの有り難さ、「当たり前」こそが幸せの原点、残された生を
本文を読む「混迷の時代」をどう乗り切るか -2013年元旦社説を論評する-
著者: 安原和雄朝日新聞の年頭社説が「混迷の時代の年頭に」と題しているように、たしかに日本の現況は混迷を深めている。この混迷をどう克服するのか、あるいは乗り切ることが出来るのかが今年の大きな課題というほかない。社説の論調も混迷の時代を象
本文を読む今こそ「小日本主義」を広めるとき -安倍首相の「危機突破内閣」に抗して-
著者: 安原和雄安倍首相が舵取り役の「危機突破内閣」が発足した。先の総選挙で自民党は大勝したとはいえ、内実は決して安泰ではない。タカ派のイメージが強すぎる。それをむしろ「よいしょ」と支える論調もある。 101歳という高齢でなお健在の日野
本文を読む『風力発電が世界を救う』を読んで -エネルギー新時代とチャレンジ精神-
著者: 安原和雄原子力発電が魅力も存在価値も失ったいま、頼りにすべきは、もはや再生可能エネルギー、すなわち風力、太陽光、小規模水力による発電、さらに農林畜産業の廃棄物によるバイオマス発電などである。なかでも著作『風力発電が世界を救う』
本文を読む衆院選後の日本経済はどうなるか -脱「GDP主義」へ転換を求めて-
著者: 安原和雄大方の予測を超えた衆院解散に政財界人に限らず、多くの国民が驚いた。関心を抱かざるを得ないのは混迷を深めている日本経済が衆院選後にどうなるのか、その行方である。論議の的となるべきは目先の短期的な景気動向ではなく、中長期的な
本文を読む『縮小社会への道』が訴えること -いのち尊重、脱原発、脱経済成長を-
著者: 安原和雄経済は常に拡大・発展していくものだと思い込んでいる政・財界人や経済学者たちからみれば、21世紀は経済が縮小していくほかない時代だという問題提起は驚愕に値するかも知れない。しかし考えてみれば人間の一生も同じではないか。成長
本文を読む続発する沖縄での米兵女性暴行 -日米安保と米軍基地がある限り-
著者: 安原和雄またもや沖縄で米兵による女性暴行事件が起こった。沖縄はいうまでもなく、本土でも多くの人が怒っている。こういう悲劇の続発を防ぐためには何が必要か。事件の背景に広大な米軍基地が存在し、それを容認する日米安保体制が存続する限り
本文を読む「日中韓の共同体」構想を提言 -毎日新聞「記者の目」に想うこと-
著者: 安原和雄毎日新聞の「記者の目」に人目を引く主張が掲載された。国境を越える共同体、欧州連合(EU)に学んでアジアの日本、中国、韓国の3カ国も共同体作りに乗り出せ、という提言である。 提唱者の記者自身、「日中韓共同体は夢物語と思うだ
本文を読む喜寿を迎えてなお過激に生きる -知識、見識よりも胆識をめざして-
著者: 安原和雄喜寿を迎えることができたのはやはり感謝しなければならない。しかし浮かれているわけにも行かない。今後の人生をどう生きるつもりかと問われれば、いのちある限り過激に生きたいと思案している。知識、見識を広くし、深めるのもよいが
本文を読む「原発ゼロ」をめざす新エネルギー戦略 -賛否に分かれる大手紙社説が論じたこと-
著者: 安原和雄政府は「原発ゼロ」を目標とする新エネルギー戦略を決めた。その目標は「2030年代に原発ゼロ」である。一方ドイツは日本の原発惨事から教訓を得て、10年後の2022年に完全「脱原発」をめざしている。この決断に比べれば、日本
本文を読む辻井喬の「入亜脱従属」論を読んで -カギは平和憲法理念の活用にこそ-
著者: 安原和雄カギは平和憲法理念の活用にこそ 詩人、作家の辻井 喬の「入亜脱従属」論が示唆に富む。アジアの大国・中国と日米安保体制下の同盟国・アメリカ、この両大国と日本は今後どう付き合っていくのが望ましいかがテーマとなっている。「入
本文を読む消費税上げをめぐる朝日記者対論 -「増税は深刻な事態招く」に軍配-
著者: 安原和雄同じ新聞社内の記者が実名で賛否を論じ合うのは珍しい。朝日新聞は消費税引き上げを巡って記者対論を実践した。批判派は「消費増税は深刻な事態を招く」と論じ、一方容認派は「消費増税を先送りする口実は、もう許されない」と譲らない。
本文を読む日本再生の道―お任せ主義 さらば -戦後67年の終戦記念日に想うこと-
著者: 安原和雄戦後67年目の終戦記念日「8.15」が巡ってきた。大手メディアの社説を読んでみたが、そこには生気の乏しい停滞感が漂っている。その中で読むに値するのは東京新聞である。社説「未来世代へ責任がある/戦争と原発に向き合う」と同時
本文を読む「核と人類は共存できぬ」を掲げて -広島・長崎の平和宣言は訴える-
著者: 安原和雄例年のこととはいえ、8月の広島・長崎の平和宣言には耳を傾けないわけにはゆかない。本年の平和宣言は何を訴えたか。広島では「核と人類は共存できない」という人類としての悲願を前年に続いて強調した。何度繰り返しても過ぎることのな
本文を読む諸悪の根源「日米安保」に着目しよう -野田首相を金縛り状態にしている背景-
著者: 安原和雄米海兵隊の垂直離着陸輸送機オスプレイ配備に向けたデモ隊の「反対の叫び」を聴きながら、もどかしさを抑えることができない。なぜなのか。それは日本の政治経済を律している「日米安保」の存在が必ずしも国民、市民の間の共通認識にな
本文を読む経済記者が想う「小沢新党」の発足 -反消費増税、脱原発の姿勢を評価-
著者: 安原和雄大手メディアの社説にみる論評では「小沢新党」の評判はすこぶる悪い。まるで仲間から嫌われている非行少年団の旅立ちのような印象を受ける。果たしてそうだろうか。 小沢新党のめざす政策の二本柱は、反消費増税であり、脱原発である。
本文を読む「グリーン経済」で経済の再生を -「リオ+20」が示唆する地球の未来-
著者: 安原和雄「グリーン経済」とは何を含意しているのか。改めて問い直したい。そのイメージはすでに確定しているとは言えない。一方に「持続可能な成長の重要な手段」という経済成長派のイメージもあれば、他方に「GDP(国内総生産)に代わる指標
本文を読む「グリーン経済」は何をめざすのか -「リオ+20」が世界に残した課題-
著者: 安原和雄野田首相をはじめ先進国の首脳が、不参加の態度で軽視した国連主催の「持続可能な開発会議」が世界に残した課題は何か。それは「グリーン経済」(緑の経済)、すなわち環境保護と経済成長の両立をめざす試みの成否である。 20年前
本文を読む「ソーラー地球経済」をめざして -脱原発後の新しい国造りへ転換を-
著者: 安原和雄脱原発をめざすのか、それとも原発再稼働なのか、その二者択一が問題なのではない。原発再稼働は時代錯誤もはなはだしい所業で、脱原発はもはや自明の理である。日本が今考え、めざすべきことは脱原発後の新しい国造りにどういうイメージ
本文を読む原爆と原発は人類の過ちである -全廃に向けて猶予は許されない!-
著者: 安原和雄「反原発」の運動や著作は最近増えてきた。このことは歓迎したいが、どこか物足りない印象も拭えない。なぜなのか。それは「原爆と原発」を一体として捉え、論じなければならないという視点が弱いからだろう。その点、最近の著作『原爆
本文を読む野坂昭如の「田植え」を読んで -農業を棄てた自分の「今」を想う-
著者: 安原和雄田植えの季節がめぐってきた。野坂昭如の田植え観、さらに農業・製造業論、反原発論はなかなかユニークである。日本は農業を軽視し、棄てたからこそ、製造業も衰退へ向かっているという主張には納得できる。 私自身、農家の生まれであり
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