岡田幹治の執筆一覧

「香害」に苦しむ人たちに優しい大型公共施設や菓子工場ができた! シリーズ「香害」第11回

著者: 岡田幹治

シリーズ「香害」第11回 香りつき商品の成分で化学物質過敏症などを発症する「香害」が深刻になる中で、香害で苦しむ人たちに優しい大型公共施設と菓子工場が、相次いで完成した。 いずれも国内で初めての取り組みで、社会にあるバリ

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国内で手軽に使われている除草剤が、外国では発がん性などで大問題になっている   「シリーズ香害」番外編

著者: 岡田幹治

「根まで枯らす除草剤」「うすめて使う即効除草剤」などの商品名で販売され、多くの人が手軽に使っている除草剤の成分「グリホサート」について、外国では発がん性などが大問題になっているのをご存じだろうか。米国では、グリホサートの

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消費者団体などがG20に向けて「緊急提言」、その効果は? シリーズ「香害」第10回

著者: 岡田幹治

シリーズ「香害」第10回  消費者団体の日本消費者連盟(日消連)など6団体が5月10日、「G20に向け家庭用品へのマイクロカプセルの使用禁止を求める緊急提言」を、世耕弘成経済産業相ら関係3大臣に提出した。英語版も作成し、

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「脱・香害」めざす動きが各地で始まっている シリーズ「香害」第9回

著者: 岡田幹治

 「香害」が依然として深刻な一方で、「脱・香害」をめざす動きが、少しずつだが始まっている。きれいな空気の大切さを説く絵本を学校に贈った労働組合、公共施設の一部を被害者に配慮したものにする熊本市などだ。各地で始まった動きを

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「脱・香害」めざし、意見書を政府に提出する市議会が相次いでいる シリーズ「香害」第8回 

著者: 岡田幹治

「香害」が新年早々から、被害者を悩ませている。初詣の参拝者でにぎわう神社周辺が、衣服から放出される柔軟剤臭で覆われていたからだ。ある被害者は息を止め、参拝もそこそこに立ち去ったという。 そうした中で、市民や自治体による「

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「香害」被害の子どもたちの学習環境を改善する試みが始まっています シリーズ「香害」第7回

著者: 岡田幹治

 香りつき商品で化学物質過敏症(以下、過敏症)などになった子どもたちが、登校できなくなったり、校庭の片隅で個別指導を受けたりしている実態を第5回(3月10日)と第6回(3月16日)で報告しましたが、こうした子どもたちの学

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子どもたちが「香害」で苦しんでいます(下) シリーズ「香害」第6回

著者: 岡田幹治

 前回、「香害」に苦しむ二人の小学生を紹介しました。実はこの国の子どもは、生まれた直後から香りつき商品を使用されているのです。そして深刻な被害者は高校生にも、教師にもいます。 ◆生後2日から香りつき沐浴剤  いま多くの赤

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子どもたちが「香害」で苦しんでいます(上) シリーズ「香害」第5回

著者: 岡田幹治

各地の学校で、少なくない児童・生徒が「香害」に苦しんでいます。 仲間の子どもたちや教師が放散する柔軟剤の成分や、塗り替えられたペンキから放散される成分で、「化学物質過敏症(MCS)」や「シックハウス症候群(SHS)」を発

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「香害」の一因である消臭除菌スプレー、その除菌成分に新たな毒性が明らかに  シリーズ「香害」第4回

著者: 岡田幹治

「香害」とは、香りつき商品の成分で健康被害を受ける人たちが急増している、新しい公害のこと。被害を受けると、「化学物質過敏症(MCS)」「喘息」「香料アレルギー」を発症したり悪化させたりする可能性があります。 喘息は、気管

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NHKの「クローズアップ現代+」に「香害」被害者たちが憤っています シリーズ「香害」 第3回

著者: 岡田幹治

10月25日に放送されたNHK「クローズアップ現代+(プラス)」の「気にしすぎ!? 相次ぐにおいトラブル」に対し、「香害」被害者たち(香りつき商品の成分で様々な健康被害を受けた人たち)から「ひどい内容だ。番組のせいで私た

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FM放送で「香害110番」について話しました   シリーズ「香害」 第2回

著者: 岡田幹治

9月13日の朝、FM放送「J-WAVE」の「STEP ONE」という番組に出演し、「香害110番」について話してきました。 東京都港区の「六本木ヒルズタワー」33階にあるスタジオに出向き、ナビゲーターのサッシャさんとアシ

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「香害」が深刻になっています  シリーズ「香害」 第1回

著者: 岡田幹治

身の回りに「香りつき商品」があふれるようになり、そこから放散される微量の化学物資によって深刻な健康被害を受ける人が急増しています。「公害」ならぬ「香害」です。 最近ようやく新聞やテレビが取り上げるようになったこの問題を、

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「機能性表示食品」なんて、いらない・下 -早くも問題商品が相次ぐ-

著者: 岡田幹治

 「機能性表示食品」制度が4月1日に施行され、多くの事業者から届出書類が消費者庁に郵送されてきた。ただ、記載内容に不備のあるものが多く、同庁は大半について書き直しを要請。その結果、16日に7社の8件を受理し、ウェブサイト

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「機能性表示食品」なんて、いらない・中 -消費者被害の増加が懸念される-

著者: 岡田幹治

◆農水産業者も参入に意欲を示すが  消費者庁が3月2日に「機能性表示食品」制度の細目を定めたガイドラインを公表してから、関係事業者の届け出をめざす動きに拍車がかかった。新制度は生鮮食品も対象にしているため、今回は健康食品

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「機能性表示食品」なんて、いらない・上 -安倍・成長戦略の一環として解禁された-

著者: 岡田幹治

 「機能性表示食品」という言葉が新聞やテレビによく出てくるようになった。新しい食品表示制度が4月に解禁になり、それに基づく機能性表示食品が6月にはドラッグストアの店頭や通信販売のリストに並ぶ見通しになったからだ。機能性表

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日本の食品表示は「劣等生」!・下 -内外で表示が異なる「コアラのマーチ」-

著者: 岡田幹治

◆内外格差に驚く食品表示部会委員  内閣府の設置された消費者委員会の食品表示部会委員を務める立石幸一・JA全農食品品質・表示管理部長は、外国へ出張するたびに、加工食品の表示内容の内外格差に驚くという。 たとえば、子どもた

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日本は食品表示の「劣等生」!・上 -中国産でも「国産」のリンゴジュース-

著者: 岡田幹治

私たちが食品を選ぶとき重要な手がかりとなる「食品表示」の内容が、日本は世界で非常に遅れていることをご存じだろうか。多くの国で近年、「消費者が選択しやすい表示」や「健康維持に役立つ表示」をめざして改革が進んでいるのに、この

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やっぱり怖い!農薬類の汚染(全4回) -その4(完) 急増する発達障害、汚染から身を守るには-

著者: 岡田幹治

◆児童・生徒の10人に一人も 「発達障害」の子どもたちが増えている。日本では1990年代から急増しており、2012年の文部科学省の全国調査によれば、学習面や行動面で著しい困難を示す児童・生徒が通常学級に6.5%いた。 こ

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やっぱり怖い!農薬類の汚染(全4回) -その3 悩みが深い化学物質過敏症の人たち-

著者: 岡田幹治

◆「シックハウス症候群」とも呼ばれる みなさんのまわりに「化学物質過敏症」の人たちはいないだろうか。非常に微量の化学物質に曝露しただけで、さまざまな症状が出てしまう人たちたちである。新築や改築後の建物に入居して発症した場

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やっぱり怖い!農薬類の汚染(全4回) -その2 登録農薬だって安全とはいえない-

著者: 岡田幹治

◆ADIは目安にすぎない すべての「登録」(認可)された農薬は、定められた使用方法で使っている限り安全であり、したがって残留農薬基準も安全だ――と政府も農薬メーカーも強調する。 そうした安全性評価の拠りどころになっている

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やっぱり怖い!農薬類の汚染(全4回) -その1 危険な残留農薬基準がある-

著者: 岡田幹治

◆はじめに 私たちは、さまざまな汚染物質に囲まれて暮らしているが、そうした「複合汚染」のうち、農薬をはじめとする合成化学物質(以下「農薬類」と略す)による汚染は、その危険性がほとんど知られていないものだろう。 それは低濃

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違法輸入がはびこる放射線照射食品・下 -照射食品は「健全な食べもの」なのか-

著者: 岡田幹治

◆利用が急増する中国  食品への放射線照射は「原子力の平和利用」として始まり、原子力関係者の強力な後押しを受けて、多くの国に広がっている。 世界の事情に詳しい久米民和・元日本原子力研究開発機構研究員によれば、世界の年間処

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違法輸入がはびこる放射線照射食品・上 -米国産の青汁粉末が回収されていた!-

著者: 岡田幹治

◆三越と東急百貨店に「お知らせ」  東京都内の三越と東急百貨店の健康食品売り場に、「AFCこだわり青汁」という青汁製品の自主回収を知らせる小さな「お知らせ」が出ている。 青汁粉末といえば、いま人気の健康食品だ。回収の理由

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市民の声が厚労省を動かした -ネオニコ系農薬の残留基準緩和に「待った」-

著者: 岡田幹治

 以下は、日本の官僚が前例踏襲の行政を漫然と続けているのに対し、市民たちが事態の深刻さを正確に認識して声を上げ、政策を変えさせた一つの事例の記録である。 ◆残留基準は使用者の便宜優先で決められる 厚生労働省が3月18日、

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問題が噴出する遺伝子組み換え(GM)作物 その4=完 -完全禁止へ動くEUに続こう-

著者: 岡田幹治

7 汚染が広がる輸入大国・日本 ◆年間1700万トンも輸入 日本は世界最大のGM作物輸入国だ。「日本の作物ごとの輸入量」と「輸出国でのGM作物の栽培割合」から推定すると、GMトウモロコシは年間に約1230万トン、GM大豆

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問題が噴出する遺伝子組み換え(GM)作物 その3(全4回) -EUとアメリカで何が起きているか-

著者: 岡田幹治

5 GM食品を締め出したEU ◆厳格な表示制度 その1とその2で、遺伝子組み換え(GM)技術によってつくられた作物・食品には、「安全性への疑問」をはじめ「耐性雑草・耐性害虫の発生」や「遺伝子汚染の拡大」、さらには「バイオ

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問題が噴出する遺伝子組み換え(GM)作物 その2(全4回) -「バイオメジャー」による食の支配を許してよいのか-

著者: 岡田幹治

3 避けられない「遺伝子汚染」 ◆補償額が750億円にも GM作物はこれまで自然界にはなかった形質(遺伝によって伝えられる生物の形態や特徴)をもつので、その花粉が飛散して近縁の植物と交雑すれば、生態系(生物多様性)に影響

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問題が噴出する遺伝子組み換え(GM)作物 その1(全4回) -安全性に疑問を突きつける研究が相次ぐ-

著者: 岡田幹治

はじめに ◆ラットに巨大がん腫瘍! 遺伝子組み換え(GM)作物の動物実験を追ったフランスのドキュメンタリー映画「世界が食べられなくなる日」(ジャン=ポール・ジョー監督)が、2013年6月8日に東京・渋谷のアップリンクで公

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