岡田幹治の執筆一覧

住友化学が危険な「農薬蚊帳」の売り込みに躍起

著者: 岡田幹治

不都合な真実は伏せ、NPOでキャンペーン 6月に横浜市で開かれた第5回アフリカ開発会議は、住友化学が独自に開発したマラリア予防用の蚊帳(オリセットネット)を宣伝する格好の機会になった。同社はオリセットネットを、関連イベン

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世界の懸念材料となった「中国リスク」とは何か

著者: 岡田幹治

月例世界経済管見 8 ◆年3割も伸びた投資 国際通貨基金(IMF)のブランシャール調査局長は7月9日の記者会見で、世界経済の「新たな懸念材料」の筆頭に「中国の金融システム不安と成長の鈍化」を挙げた。ちなみに第2の懸念は「

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FRB議長発言で激しく動揺した世界の金融市場

著者: 岡田幹治

月例世界経済管見 7  5月下旬に始まった世界の金融市場の動揺が、6月下旬に一段と激しくなった。米国で国債が売られて長期金利が急騰、株安・ドル高が進んで、影響が世界の市場に及び、とりわけ新興国で通貨と株価が急落した。先進

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バブルの前兆とデフレの気配が同居する米国経済

著者: 岡田幹治

月例世界経済管見 6 ◆「操作された回復」との指摘も そもそも米国住宅市場の回復は「操作された回復」にすぎないとの指摘もある。住宅バブルが07年に崩壊して以来、不良債権となったローン滞納物件と住宅ローン担保証券(MBS)

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ネオニコチノイド系農薬とは何か(下) -生態系やヒトに悪影響、EUでは規制が進む-

著者: 岡田幹治

◆生態系への影響 ネオニコ系農薬は「上」で述べたような特徴・毒性をもつから、生態系にもヒトの健康にも深刻な影響を与える。まず生態系への影響をみてみよう。代表的なものが、蜂蜜の生産や農作物の授粉に欠かせないミツバチへの影響

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ネオニコチノイド系農薬とは何か(上) -使い勝手がよい半面、毒性が強い新農薬-

著者: 岡田幹治

「ネオニコチノイド系農薬」(以下ネオニコ系と略す)と呼ばれる新世代の農薬をめぐって、世界で論争が続いている。今年1月には、欧州連合(EU)の欧州委員会が3種類のネオニコ系農薬について「ミツバチを引きつける作物への使用を2

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米国産牛肉は本当に安全なのか -TPP関連の「食の規制緩和」の第一弾を検証する-

著者: 岡田幹治

 米国産牛肉の輸入が、2月中旬ごろから急増しそうだ。BSE(牛海綿状脳症)対策として実施されている規制を厚生労働省が2月1日づけで大幅に緩和するからだ。マスメディアは無邪気に牛丼チェーンや流通業界の対応を伝えるだけだが、

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輸出大企業栄え、民草苦しむ韓国 -新自由主義政策が「不幸な国」をもたらす-

著者: 岡田幹治

月例世界経済管見 3  2月に就任する朴槿恵・韓国新大統領が、昨年12月の選挙戦で訴え、当選後の第一声でも国民に約束したのは「幸せな国にします!」だった。現在の韓国が国民の多数にとって幸せな国ではないからこそ出てきた公約

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経団連会長会社の社会貢献活動に異議あり! (下) -なぜ農薬蚊帳は大量配布され続けるのか-

著者: 岡田幹治

(上)で述べたように、オリセット事業は効果の点でも安全性の面からも問題が多い。にもかかわらず、住友化学はオリセット事業の拡大に意欲的だ。同社の水野達男ベクターコントロール事業部長は12年7月の意見交換会で、耐用年数がくる

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経団連会長会社の社会貢献活動に異議あり! (上) -農薬蚊帳は無駄で危険な「アフリカ支援」だ-

著者: 岡田幹治

大手化学メーカー、住友化学のウェブサイトで「アフリカ支援」のページを開くと、子ども二人が蚊帳の中に座る写真に「マラリアを予防する。」との文字が添えられた画像が現れる。米倉弘昌・経団連会長が会長を務めるこの会社は、農薬蚊帳

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月例世界経済管見 2  安値で各国市場に殺到する中国製品

著者: 岡田幹治

中国発のデフレが世界を襲い出した  世界経済にまた一つ、暗雲が広がってきた。世界の工場として急速に生産能力を高めてきた中国で供給過剰が顕在化し、世界の資源、素材、装置、海運などの業界で余剰感が強くなっているのだ。中国景気

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経団連会長会社の看板商品に批判強まる -明らかになった「新世代農薬」の人体への深刻な影響-

著者: 岡田幹治

農薬のトップメーカーで、米倉弘昌経団連会長が会長を務める住友化学が、看板商品の一つとして販売している「新世代殺虫剤」に対し、批判が強くなっている。 この殺虫剤は、1990年代以降に開発され、世界で急速に普及している「ネオ

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