尖閣諸島(中国名:釣魚島)3島の「国有化」から9月で丸5年。領土問題は日中関係のトゲとなり国交正常化以来、最悪の状況が続いてきた。ここにきて「一帯一路」構想への協力を糸口に、ようやく改善に向け双方の呼吸が合
本文を読む岡田 充の執筆一覧
海峡両岸論 第80号 2017.07.12発行 - 「一帯一路」が開く関係改善の道 習訪日に向け日中ともに本腰 -
著者: 岡田 充足踏み状態が続いてきた日中関係に、ようやく改善への展望が見え始めてきた。その転機は、中国のユーラシア経済圏構想「一帯一路」に安倍政権が初めて積極姿勢を見せたこと。両国政府とも、習近平国家主席の来年の初来日
本文を読む海峡両岸論 第79号 2017.06.06発行 - 中国が「いずも」の活動を標的に 潮目変わり始めた南シナ海 -
著者: 岡田 充南シナ海の「潮目」が変わり始めた。昨年7月の仲裁裁判所の決定で最高潮に達した中国非難の「大合唱」は鳴りを潜めた。中国は東南アジア諸国連合(ASEAN)と、平和的解決に向けた行動規範の枠組みに合意。米トランプ政権は5月25
本文を読む海峡両岸論 第78号 2017.05.08発行 - 「受け身」から「主導」に転換 日本の台湾政策の背景 -
著者: 岡田 充安倍政権の台湾重視政策が目立つ。2017年初め、日台交流の窓口機関「交流協会」の名称変更に続き、3月末には現職副大臣が日台断交後初めて公務で訪台した。日本の歴代内閣の台湾政策は、1972年の日中共同声明など「四つの基本文
本文を読む海峡両岸論 第77号 2017.04.02発行 - 「冷たい平和」はさらに続く 台湾優先度低く、蔡も自制 -
著者: 岡田 充台北の天候は不順だ。(写真 小雨をついて行われる萬華にある廟の行事 12年3月 筆者撮影)特に3月は雨がじとじと降って寒い日が続いたかと思うと、突然かっと晴れて夏日になる。その3月初め、台北に行った。昨年5
本文を読む海峡両岸論 第76号 2017.03.04発行 南シナ海を「共同の庭」に 識別圏に反対と中国学者
著者: 岡田 充南シナ海紛争をめぐる仲裁裁判所の裁定を受け、中国は一体どんな南シナ海政策を展開するのだろう。南沙(英語名 スプラトリー)諸島の埋め立て地の軍事基地化は継続するのか。フィリピン、ベトナムなど当事国や東南アジ
本文を読む海峡両岸論 第75号 2017.02.20発行 日中均衡に配慮したトランプ 安保白書に見る中国の意図
著者: 岡田 充トランプ当選から3か月、ようやくアジア政策の輪郭が見えてきた。10日の日米首脳会談(写真 首相官邸HPから)と9日の習近平・トランプ電話会談を総合すると、トランプ大統領は安保政策で、日本と中国のバランスに注意深く配慮して
本文を読む海峡両岸論 第74号 2017.01.17発行 脅威論が生む排外主義 「日本ボメ」現象再論
著者: 岡田 充排外主義的ナショナリズムが世界で広がっている。イスラム教やヒスパニックを敵視しアメリカ優先を掲げる米トランプ政権、移民排斥を主張する極右が台頭する欧州。米国が推し進めてきた新自由主義グローバリズムが、経済
本文を読む海峡両岸論 第72号 2016.11.24発行 米一極支配終わり取引外交開始 米中の陰で日本は脇役に
著者: 岡田 充ドナルド・トランプ(写真facebookから)の勝利は、下降し続けてきた米国による一極支配時代の終末を決定づけた。支離滅裂に見えるトランプの登場で、米国は「イデオロギー外交」から実利重視の「取引(ディール)外交」に転じ、
本文を読む海峡両岸論 第71号 2016.10.15発行 - 安倍政治支える「日本ホメ」 中国脅威論と表裏の関係 -
著者: 岡田 充日本人の中国への印象は「良くない」(「どちらかと言えば」を含む)がことしも9割を超えた。「言論NPO」が毎年実施している日中共同世論調査結果(図表は「言論NPO」のHPから)について、週刊誌「AERA」(10月3日号)に
本文を読む海峡両岸論 第70号 2016.09.09発行 - 中国公船の侵入は何だったのか 尖閣紛争、国有化から4年 -
著者: 岡田 充日本政府が尖閣諸島(中国名 釣魚島)を国有化してから9月11日で4年。この8月には、中国漁船と公船が大挙して周辺海域に入り(写真 海上保安庁HPから)外交問題に発展した。「大挙侵入」の理由と背景はナゾに包まれたまま、大
本文を読む海峡両岸論 第69号 2016.08.16発行 - 国際政治から南シナ海紛争を読む 仲裁裁定と今後の中国外交 -
著者: 岡田 充南シナ海紛争で、中国が管轄権を主張してきた「九段線には法的根拠がない」とする仲裁裁判所(写真 裁定内容を伝える同裁HPから)の裁定(7月12日)が下った。北京は裁定受け入れを拒否したものの、噂された国際海洋法からの離脱
本文を読む海峡両岸論 第68号 2016.06.22発行 - 台湾人意識の深層を解剖 「台湾と尖閣ナショナリズム」を推す -
著者: 岡田 充中国の大国化とともに、台湾で「台湾人アイデンティティ」が強まっている。多くの民意調査の結果はそれを裏付けているし、台湾独立を党綱領にうたう民主進歩党(民進党)政権の誕生を、台湾人意識の文脈から説明するメディアも多い。台
本文を読む海峡両岸論 第67号 2016.06.12発行 - 緊張含みの「冷たい平和」に 蔡英文政権下の台湾海峡 -
著者: 岡田 充台湾新総統に5月20日、民主進歩党(民進党)の女性主席、蔡英文氏が就任した。両岸関係は、国民党の馬英九政権下でこの8年、大幅に改善し台湾海峡に初めて平和的環境をもたらした。だが「台湾独立」を党綱領にうたう民進党の政権奪還
本文を読む米国の「中立姿勢」の背景を解明 矢吹晋著「尖閣衝突は沖縄返還に始まる」
著者: 岡田 充日本政府による尖閣諸島(中国名;釣魚島)3島の国有化(2013年9月11日)から間もなく1年。尖閣周辺海域では、連日のように中国公船が接近し巡視船と並走ゲームを演じている。まるでお船の運動会。日中双方で新政権が誕生し、関
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