岩垂 弘の執筆一覧

献身無私のオルガナイザー - 平和運動家・進藤狂介さんを悼む -

著者: 岩垂 弘

 戦後71年。この間、ひたすら平和運動に携わってきた人の訃報が相次ぐ。先日も平和運動家・進藤狂介さんが病没したのを知り、「これでまた1人、平和運動を裏方として支えてきた活動家がいなくなったか」と、惜別の情を覚えた。5月2

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「『もんじゅ』廃炉は脱原発運動の勝利だ」 - 豪雨の中、東京で「さようなら原発」集会 -

著者: 岩垂 弘

 「さようなら原発 さようなら戦争大集会」と銘打った集会が、9月22日、東京・代々木公園で開かれた。秋雨前線による豪雨が降りしきる中、全国各地から約9500人が集まり、「高速増殖炉『もんじゅ』の廃炉が決まったが、これは、

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「衆院選で野党共闘を」「南スーダン派兵許さず」の声高く  - 安保関連法成立1周年で国会前に人の波 -

著者: 岩垂 弘

 「戦争する国絶対反対」。豪雨の中に立ち尽くす人たちのコールが、雨雲に煙る国会議事堂の周辺にこだました。9月19日は、安倍政権が野党の反対を押し切って、自衛隊の集団的自衛権行使を認める安全保障関連法を成立させてから1年。

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脱原発運動、反転攻勢へ - 9月22日(秋分の日)に大規模集会へ ー

著者: 岩垂 弘

 「さようなら原発 さようなら戦争大集会」と銘打った集会が、9月22日(木、秋分の日)、東京・代々木公園B地区・けやき並木で開かれる。原発の再稼働を推進する安倍政権と電力業界に対し再稼働停止を迫ろうという狙いで、脱原発を

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この国の治山治水はいったいどうなっているのか - 岩手県岩泉町の浸水被害に思う -

著者: 岩垂 弘

 台風10号が岩手県に上陸し、東北と北海道に豪雨による被害をもたらした。とくに岩手県岩泉町では小本川の氾濫により、高齢者のグループホームの入居者9人が濁流にのまれて亡くなるという悲惨な事態となった。同町では、他に今なお孤

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色あせない山本宣治(やません)の訴え - 87年前に右翼に刺殺された労農党代議士を偲ぶ -

著者: 岩垂 弘

 8月は、誰しも物故者と“出会う”月である。今年も8月にはお盆があったから、その期間中はあの世から里帰りしてきた祖先に“出会えた”し、加えて、広島原爆の日、長崎原爆の日、終戦記念日と続いたから、私たちは戦争で亡くなったお

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オバマ大統領の広島訪問を巡る議論白熱化 - 被爆71年の8・6広島を歩く -

著者: 岩垂 弘

 8月6日は、米軍機から広島市に原爆が投下されてから71年。この日を中心に、広島では原爆に生命を奪われた人たちを悼む慰霊の行事や、核廃絶を求める集会が展開された。猛暑の炎天下、全国から多くの人々がこれらの行事や集会に集ま

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オバマ大統領の広島演説の一節を誤訳? - 朝鮮人犠牲者数の表現で -

著者: 岩垂 弘

 5月27日にオバマ米大統領が広島で行った演説に対し各新聞社がつけた翻訳で、一部の新聞社が誤訳をしたのではとの指摘が、ヒロシマに関心をもつ人々の間から出ている。被爆した朝鮮人について言及した部分の翻訳についてだが、オバマ

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最後の一戦は国民投票での攻防に - 参院選で改憲勢力が3分の2を獲得 -

著者: 岩垂 弘

 これからの日本の命運を決めるとされた参院選で、民意が示された。日本国民は、改憲勢力を勝利の舞台に立たせた。勢いに乗る安倍政権は、衆参両院での憲法改正発議を急ぎ、改正案を国民投票にかけることになるだろう。敗れた護憲派に残

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君よ憤怒の河を渡れ - 参院選で改憲勢力に3分の2をとらせないために -

著者: 岩垂 弘

 7月の声を聴いてから、私は、ノーベル賞作家・大江健三郎氏の発言を思い出しては反すうしている。それは、ちょうど4年前の2012年7月16日に東京・代々木公園で開かれた「さようなら原発10万人集会」で大江氏が発した「私たち

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望みなきにしもあらず - 護憲派は最後の決戦に全力を -

著者: 岩垂 弘

 7月10日の参院選まで10日を切ったが、新聞各社の世論調査によれば、改憲勢力が3分の2をうかがう情勢である。世論調査通りの選挙結果となれば、改憲に意欲を燃やす安倍首相はいよいよ衆参両院での憲法改定発議に乗り出すだろう。

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「第五福竜丸を世界遺産に」の声も - 開館40周年を迎えた展示館 -

著者: 岩垂 弘

 東京駅からJR京葉線に乗る。数分で四つ目の駅、新木場に着く。駅舎を出ると、北に向かって車道が延びる。明治通りだ。その歩道を数分歩くと、右手の木立の中に、本をやや開いて立てたような形をした、焦げ茶色の建物が見えてくる。都

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「安倍内閣退陣」「参院選野党勝利」を叫ぶ - 国会周辺の集会に約4万人 -

著者: 岩垂 弘

 「明日を決めるのは私たち――政治を変えよう!6.5全国総がかり大行動」と銘打った集会が6月5日、全国各地で行われた。昨年から安全保障関連法に反対する運動を続けてきた「安全法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民

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狙いは政治的レガシー(遺産)づくりか - オバマ米大統領の広島訪問 -

著者: 岩垂 弘

 さながら“オバマ・フィーバー”であった。オバマ米大統領の広島訪問についてのマスメディアの報道ぶりである。大統領の演説に対しても称賛する論評が大半であった。が、半世紀にわたって広島・長崎の被爆の惨状を見つめつつ、核兵器の

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加速する参院選野党統一候補の擁立 - 背景に共闘を求める反安保法の市民運動 -

著者: 岩垂 弘

 7月に予定されている参院選に向けて、1人区における野党統一候補擁立の動きが加速している。4月24日に行われた北海道5区の衆院補選で自民公認・公明推薦候補が野党統一の無所属候補を破ったことから、参院選1人区での野党統一候

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9条改定反対派が多数派に - 新聞・テレビの世論調査で -

著者: 岩垂 弘

 今や憲法に関する民意の大勢は明白である。一言でいえば、改憲については「反対」「賛成」が拮抗しているものの、日本国憲法の眼目である第9条(戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認)については、改定反対派が多数を占めるということだ

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戦争につながる改憲を絶対許さない ー 東京で安倍政権糾弾の憲法集会 -

著者: 岩垂 弘

 「平和といのちと人権を! 明日を決めるのは私たち 5・3憲法集会」と銘打った集会が、憲法記念日の5月3日、東京・江東区の有明防災公園で開かれた。参加者は、昨年横浜市で開かれた「5・3憲法集会」の参加者3万人を上回る、こ

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緊急事態条項追加の憲法「改正」は危険 - 世界平和アピール七人委が訴え -

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は4月25日、「大規模災害対策に名を借りる緊急事態条項追加の憲法『改正』の危険性」と題するアピールを発表した。   同七人委は、1955年、人道主義と平和主義に立つ不偏不党の知識人有志の集まり

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ナチの授権法を類推させる自民党改憲草案 『ヒトラーとナチ・ドイツ』を読んで

著者: 岩垂 弘

 石田勇治著『ヒトラーとナチ・ドイツ』を読んだ。2015年6月20日に発行された講談社現代新書である。たまたま、「日本の現状を考える上で参考になると思うよ」という友人の勧めで手にした本だったが、一読して、少なからぬ戦慄を

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「原発電気をやめたい」を基本に - 4月1日から電力小売り自由化 - 

著者: 岩垂 弘

 4月1日から家庭も電気の購入先を選べるようになる。これまでは購入先を自由に選ぶことができなかったのだから、これは画期的なことである。脱原発を目指す市民団体「たんぽぽ舎」(本部・東京都千代田区三崎町)には、「どの会社と契

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「安倍内閣打倒へ」の声高く - 原発事故から5年で全国大集会 -

著者: 岩垂 弘

「原発のない未来へ! つながろう福島! 守ろういのち! 3・26全国大集会」と銘打った集会が3月26日、東京・代々木公園で開かれた。東京電力福島第1原発事故から5年、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故から30年を記念した集会

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ビキニ被災事件の証人・見崎吉男さん逝く - 反核と憲法擁護を訴え続ける -

著者: 岩垂 弘

 20世紀に起きた世界的大事件の一つ、ビキニ被災事件の証人である見崎吉男(みさき・よしお)さん=静岡県焼津市=が肺炎で3月17日に亡くなった。90歳だった。米国の水爆実験に巻き込まれるという波瀾万丈の一生だったが、それで

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東京大空襲・戦災資料センターを見学しよう - 3月10日は大空襲から71年 -

著者: 岩垂 弘

 3月10日は、「東京大空襲」があった日である。アジア・太平洋戦争下の1945年(昭和20年)3月10日未明に、東京の東部地区が米軍機による大規模な空襲で壊滅的な被害を受け、約10万人が死亡したとされる惨事だが、以前から

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フクシマの教訓を忘れるな - 原発事故5周年で平和アピール七人委が訴え -

著者: 岩垂 弘

東京電力福島第一原発の事故から間もなく5年。それを前に、世界平和アピール七人委員会が3月1日、「『フクシマ』の教訓を忘れたのか!」と題するアピールを発表した。 同七人委は、1955年、人道主義と平和主義に立つ不偏不党の知

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戦時下の朝鮮人連行現場の実態が明らかに [書評]野添憲治編著『秋田県の朝鮮人強制連行――52カ所の現場・写真・地図――』

著者: 岩垂 弘

[書評]野添憲治編著『秋田県の朝鮮人強制連行――52カ所の現場・写真・地図――』(秋田県朝鮮人強制連行真相調査団、¥600円+税) 秋田県に「秋田県朝鮮人強制連行真相調査団」という民間団体がある。労働現場で労働者が不足し

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反戦川柳作家・鶴彬の句碑を建てよう - 東京で川柳・市民運動関係者が運動 -

著者: 岩垂 弘

 「手と足をもいだ丸太にしてかえし」。日中戦争下で反戦川柳を詠んで特高警察に捕らえられ、収監中に亡くなった川柳作家、鶴彬(つる・あきら)を偲ぶ句碑を、東京・新宿に建立しようという運働が進められている。運動関係者は「歴史逆

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対話によって緊張緩和への努力を - 平和アピール七人委が北朝鮮の核実験と「衛星」打ち上げで -訴え

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は2月10日、「朝鮮民主主義人民共和国の核兵器実験と衛星打ち上げに際し、緊張緩和へのすべての関係者の努力を求める」と題するアピールを発表した。   同七人委は、1955年、世界連邦建設同盟理事

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ヒロシマのことをもっと知ろう - 東京の元高校教員が連続講座を開設 -

著者: 岩垂 弘

 東京で、トークセッション「ヒロシマ・2016連続講座」が始まった。主催者は元高校教員の竹内良男さん(67歳)=東京都立川市=で、ヒロシマに関わってきたさまざまな分野の人の話を聴いて原爆被害の実相を明らかにし、何を記憶し

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脱原発3団体が3月26日に統一集会 - 相次ぐ原発再稼働に運動再構築へ -

著者: 岩垂 弘

 関西電力が1月29日、高浜原発3号機(福井県高浜町)を再稼働した。東日本大震災にともなう東京電力福島第1原発の事故後の新規制基準下では、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に続き3基目の再稼働だ。4月には四

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