岩垂 弘の執筆一覧

日刊紙の九割近くが解釈改憲に反対 -憲法記念日の新聞社説を点検する-

著者: 岩垂 弘

 安倍政権が、集団的自衛権行使を容認するための「解釈改憲」に猛進している。日本国憲法の根幹をなす第9条についての解釈を内閣決定あるいは政府方針で変え、自衛隊と外国の軍隊が共同して戦争を戦えるようにしようというわけである。

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キューバ点描 -続・16年ぶりに見たカリブ海の赤い島-

著者: 岩垂 弘

 キューバ友好円卓会議が企画した「キューバを見る聞く知る8日間ツアー」の一員として、3月6日から12日までキューバを訪れた。私にとっては16年ぶり2度目のキューバ訪問で、とくに印象に残ったことを『16年ぶりに見たカリブ海

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なお続く社会主義への模索 -16年ぶりに見たカリブ海の赤い島(下)-

著者: 岩垂 弘

 「キューバを見る聞く知る8日間ツアー」の一員として、3月6日から13日までキューバを訪れたが、8日間の見聞を通じて強く印象づけられたのは、この国がなんとしても社会主義を堅持しようとひたすら努力していることだった。 社会

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変貌するキューバ -16年ぶりに見たカリブ海の赤い島(上)-

著者: 岩垂 弘

 「キューバを見る聞く知る8日間ツアー」の一員として、3月6日から13日までキューバを訪れた。キューバとの友好促進を掲げて活動している市民団体「キューバ友好円卓会議」が企画したツアーで、同円卓会議がキューバに訪問団を派遣

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原発事故に労働者が吐いた怒りの川柳 『原発川柳句集―五七五に込めた時代の記録―』

著者: 岩垂 弘

 「フクシマをすっかり忘れて花見酒 黄金餅」。『原発川柳句集―五七五に込めた時代の記録―』と題する冊子が、レイバーネット日本・川柳班の編著で刊行された。川柳好きの労働者が、東京電力福島第1原子力発電所の事故以来、原発問題

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3月9日に原発ゼロ大統一行動 -「福島を忘れるな!再稼働を許すな!」を旗印に-

著者: 岩垂 弘

東日本大震災で東京電力福島第1原子力発電所が事故を起こしてから、この3月11日で3年を迎えるが、この日を中心に、「脱原発」を目指す諸団体が、東京をはじめ全国各地で多彩な運動を繰り広げる。福島第1原発の事故が収束の見通しも

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今こそ教訓を胸に刻みたい -3月1日はビキニ被災事件から60年-

著者: 岩垂 弘

 3月1日は「ビキニ・デー」である。いまでは「ビキニ・デー」といっても、何のことか分からない人が多いだろうが、1954年3月1日に太平洋のビキニ環礁で米国がおこなった水爆実験で、静岡県焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」

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「歴史的転換点」の東京都知事選 -最大の争点は原発問題だ-

著者: 岩垂 弘

 東京都知事選が最終局面を迎えたが、東京都内を歩いても都民の「代表」を選ぶ選挙らしい活気が感じられない。「都知事選なんてあるのか」といった感じさえする。なんとも低調だ。これも、一つには、新聞、メディアの報道の仕方に原因が

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際だつ原爆詩人・栗原貞子の先駆性 -生誕百年記念冊子が出版される-

著者: 岩垂 弘

 峠三吉と並ぶヒロシマを代表する詩人であった栗原貞子(くりはら・さだこ)の生誕百年を記念する冊子『人類が滅びる前に 栗原貞子生誕百年記念』が刊行された。広島文学資料保全の会(代表・土屋時子さん)の発行で、2月8日、広島市

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「2013年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞」発表 大賞に東京新聞の「憲法に関する一連の連載企画」

著者: 岩垂 弘

 反核・平和、協同・連帯、人権擁護等を推進するための報道に寄与したジャーナリストを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(代表委員、慶應義塾大学名誉教授・白井厚、ジャーナリスト・田畑光永の各氏ら)は12月3

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カストロ前国家評議会議長の健康状態は良好 -訪日のキューバ外相が明かす-

著者: 岩垂 弘

 日本政府の招きで日本を訪れていたキューバのブルーノ・ロドリゲス外相は11月9日、東京・東麻布のキューバ大使館で、キューバとの友好を目指す日本の諸団体の幹部との交流会を開いた。その中で、フィデル・カストロ前国家評議会議長

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戦時下の女性の過酷な労働実態を明らかに 『武蔵野市女性史 あのころ そのとき―国策に絡め捕られて―』

著者: 岩垂 弘

 戦争における最大の犠牲者は前線に送られた兵士たちだが、“銃後”の女性たちもまた戦争遂行という国策によって動員された犠牲者だった――第二次世界大戦下の女子労働者の実態を明らかにした冊子『武蔵野市女性史 あのころ そのとき

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残してほしい東日本大震災の遺構 -対照的だった被爆都市・広島と長崎の対応-

著者: 岩垂 弘

 東日本大震災による被害を伝える遺構の撤去が進んでいる、とのニュースに接するたびに、私は「見るのがつらい、という地元の人たちの気持ちは痛いほど分かるが、大震災の被害を永く、具体的に後世に伝え得る、かけがえのないモニュメン

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期待はずれの凡作 -話題の映画『風立ちぬ』を観る-

著者: 岩垂 弘

 映画界の今夏の最大ヒット作は、宮崎駿監督作品『風立ちぬ』だった。7月20日に全国で封切られたが、まだ上映が続いている。9月半ばまでの観客数は800万人と報道されており、観客動員数はまだ伸びそうだ。私もこのアニメーション

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岩手県久慈市は「あまちゃん」だけではない -民権期の最も民主的な憲法草案にも注目を-

著者: 岩垂 弘

 NKH朝のテレビ小説『あまちゃん』が終わった。舞台となったのは、岩手県北東部の久慈市。近来まれにみる人気沸騰のテレビ小説だっただけに、これから数多くの観光客が久慈市を訪れるにちがいない。まことに慶賀すべきことだが、久慈

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汚染水問題での安倍首相発言に強い批判 -「さようなら原発大集会 」で-

著者: 岩垂 弘

 9月15日、国内50基の全原発が止まった。昨年夏から国内で唯一運転していた福井県の関西電力の4号機がこの日止まったからだ。その前日の14日、東京都江東区の亀戸中央公園で「再稼働反対! 9・14さようなら原発大集会」が開

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衰退するマスメディア -お粗末だった反核平和運動の報道-

著者: 岩垂 弘

 9月9日付の本ブログに載った半澤健市氏の「私のメディア時評」を読んで、私も「メディア時評」を書きたくなった。半澤氏は、新聞各紙に載った、元日本火災海上保険社長で経済同友会終身幹事の品川正治氏の死亡記事を取り上げ、同氏が

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「平和の鐘、一振り」が約60カ所に 長崎原爆の惨禍を忘れまい 

著者: 岩垂 弘

 今夏も「長崎原爆の日」の8月9日、原爆が破裂した午前11時2分に全国各地の寺や神社、教会で、「長崎を最後の核兵器使用の地とし、これからは核のな い世界を築こう」との祈りを込めた鐘が鳴り渡った。長崎出身の作家、鶴文乃さん

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何度でも言う、「日本は唯一の被爆国」はやめようと -今夏の原爆報道を見て思う-

著者: 岩垂 弘

 日本のマスメディアはなぜ“被爆ナショナリズム”から脱却できないのだろう――マスメディアによる今夏の「8・6(広島原爆の日)報道」「8・9(長崎原爆の日)報道」を見ての感想である。これらの報道に、相変わらず「日本は唯一の

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現行憲法の成果と自民改憲草案を比べてみよう -今一度、参院選の前に考えたいこと -

著者: 岩垂 弘

 いよいよ参院選である。新聞各紙の予想では、改憲を掲げる自民党が圧勝する気配だ。もしそういう結果になれば、自民党は余勢をかって改憲に向けて突き進むだろう。7月16日付の毎日新聞は自民党優勢が伝えられたことで、早くも各党が

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科学史・技術史の研究者有志が「改憲反対」声明 -世界平和アピール七人委のアピールに呼応して-

著者: 岩垂 弘

 科学史・技術史の研究者の集まりである「日本科学史学会」の会員有志12人が7月9日、「日本国憲法の基本理念を否定する改定に反対する」と題する声明を発表した。6月28日に発表された「世界平和アピール七人委員会」のアピール「

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政府と政治家たちによる憲法改定の動きに反対する -世界平和アピール七人委が訴え-

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は6月28日、東京都内で記者会見し、「日本国憲法の基本的理念を否定する改定の動きに反対する」と題するアピールを発表した。アピールは、政府と国会議員が憲法の改定への動きを直ちに中止するよう求める

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平和憲法改定を許さない -声なき声の会が「6・15」記念集会-

著者: 岩垂 弘

 53年前の安保条約改定阻止運動(60年安保闘争)の中で生まれた反戦市民グループ「声なき声の会」による恒例の「6・15集会」が、6月15日、東京・池袋の豊島区勤労福祉会館で開かれた。毎年、さまざまなテーマで話し合ってきた

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「再稼働を許さない」の声高く -脱原発の3団体が初の共同行動-

著者: 岩垂 弘

 「原発再稼働反対、9条改悪反対、安倍政権打倒。これが、私たちが目指す道だ」。ルポライターの鎌田慧さんが集会の舞台から呼びかけた。6月2日、東京都心で展開された「6・2N0 NUKES DAY(ノーニュークスデイ)」の共

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新聞各紙の八割近くが憲法96条の改定に反対 -憲法記念日の社説を点検する-

著者: 岩垂 弘

 安倍首相は、日本国憲法の第96条の改定を参院選挙の争点にすると言明した。同条に「憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない」とあるのを「各議院の

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脱原発の3団体が初の共同デモ -6月2日東京で、最高規模を目指す-

著者: 岩垂 弘

 脱原発運動に取り組む3団体が6月2日(日)に、初めて同じ日に集会・デモなどのアクションを展開することになった。アクションの統一ロゴは「6・2 ノーニュークスデイ」。3団体は「アベノミクスよりも強い脱原発の3本の矢を示そ

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「岩手の保健」編集者・大牟羅良さん再評価の動き -農山村の庶民の声をすくい上げ続ける -

著者: 岩垂 弘

 その記事を目にした時、私は55年前に引き戻された。その記事とは、3月12日から3日間にわたって河北新報朝刊の「文化・芸能欄」に連載された『「岩手の保健」編集者 再考 大牟羅良とその時代』である。筆者は盛岡総局の菊間深哉

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原爆の怖さと被爆体験を語り尽くす -[書評]中沢啓治著『はだしのゲン わたしの遺書』(朝日学生新聞社、¥1300円+税)-

著者: 岩垂 弘

 原爆による被害は言語に尽くしがたいほど悲惨。核爆弾の使用はもう絶対に許してはならない――中沢啓治著『はだしのゲン わたしの遺書』(朝日学生新聞社刊)を読み終え、改めてそう痛感した。広島・長崎の被爆から67年余。この本は

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