(2023年4月10日) 牧原秀樹という自民党の衆議院議員がいる。埼玉5区の選出で、埼玉弁護士会所属の弁護士でもあるという。その人物の4月8日付ツィッターが、腹に据えかねる。弁護士としてあるまじきというレベルではない。政
本文を読む弁護士の執筆一覧
天皇に「もう来るな 」の横断幕は、思想良心の自由、表現の自由として、保障されなければならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年3月26日・連日更新満10年まであと5日) 東京弁護士会は、受理した人権救済申立事件において今月20日付で警視庁に対する下記警告を発した(ホームページへの掲載は23日)。 事案は、天皇制に反対する40代男性が
本文を読む弁護士会懲戒委員の皆様に、代理人として、総論的な意見を申し上げます。
著者: 澤藤統一郎(2023年3月15日) 対象弁護士(被懲戒請求人)代理人の東京弁護士会の澤藤と申します。23期です。1971年4月に弁護士となって以来、司法はどうあるべきか、司法の一翼を担う弁護士は、あるいは弁護士会は如何にあるべき
本文を読む弁護士会が元号使用にこだわるのはおかしい。西暦使用に切り替えるべきだ。
著者: 澤藤統一郎(2023年2月13日) 私が所属する東京弁護士会では、23年度役員選挙・常議員選挙が、先週金曜日の2月10日に行われる予定だった。が、今年は定員を上回る立候補者がなく、結局無投票で立候補全員が当選となった。やや寂しい
本文を読む東弁講堂「日の丸撤去事件」の顛末
著者: 澤藤統一郎(2022年6月1日) 私の古巣である東京南部法律事務所から電話があった。「よい報せではありませんが…」という前置き。これは訃報だ、と覚悟した。案の定、坂井興一さんが亡くなったという報せだった。 亡くなったのは5月2
本文を読む弁護団は、虎の尾を踏んだのか、はたまた窮鼠に噛まれたか。
著者: 澤藤統一郎(2022年2月7日) 弁護士は、民事訴訟では当事者の訴訟代理人となり刑事事件では弁護人となって、相手方弁護士や検察官と対峙する。本来闘う相手は、相手方弁護士であり検察官であって、裁判官ではない。 裁判官は、言わば行
本文を読むまだ弁護士の世界は健全だ。弁護士会役員選挙のキャッチフレーズに見る安堵。
著者: 澤藤統一郎(2022年1月29日) 日本弁護士連合会の会長選挙は2年に一度。現在その選挙の真っ最中で2月4日(金)が投開票日、1月31日から「不在者投票」が始まる。コロナ禍・第6波のさなかの選挙に「郵便投票」の制度はあるが、「遠
本文を読む私が出会った弁護士(その7) ― 後藤昌次郞
著者: 澤藤統一郎(2021年11月14日) 自由法曹団本部からずしりと重い封書が届いた。中身は、B5版サイズで200頁を超す冊子。その表紙にこうある。 2011~2020 この10年に亡くなられた 自由法曹団員を憶う 自由法曹
本文を読む「野宿者に居宅保護を!弁護団」に、最大限の敬意を!
著者: 澤藤統一郎(2021年10月31日) 日弁連の機関誌「自由と正義」の冒頭に、「ひと筆」というコラムがある。毎回、一人の会員(弁護士)のエッセイが掲載される。面白いこともあれば面白くもないこともあるが、その最近号(2021年10月
本文を読む祝、自由法曹団創立100周年。
著者: 澤藤統一郎(2021年10月22日) 本日、自由法曹団の創立100周年記念集会が開催された。 団の結成は、1921年。大戦前における最大規模と言われる、神戸の川崎・三菱両造船所争議をきっかけにするものだった。当時、友愛会神戸連
本文を読む「私はA天皇の時代に生まれ、B天皇の時代に弁護士登録をし、C天皇の時代に立候補しました」と表示される大いなる違和感。
著者: 澤藤統一郎(2021年1月30日) 例年2月は弁護士会選挙の時期。だが、今年(2021年)は2年任期の日弁連会長選挙はない。そして、私の所属する単位弁護士会である東京弁護士会(会員数8700)も選挙がない。会長・副会長(定員6名)
本文を読む木澤克之と加計孝太郎と安倍晋三と。ー 仲良きことは麗しいか?
著者: 澤藤統一郎(2020年11月18日) 昨日(11月17日)の毎日新聞夕刊が、「最高裁判事が高校生にオンライン講義 法曹の魅力伝える初の試み」という記事を掲載している。 「若い世代に法曹の仕事の魅力を伝えようと、最高裁の木澤克之判事
本文を読む「青法協・弁護士学者合同部会」設立50周年集会に阪口徳雄君の記念講演
著者: 澤藤統一郎(2020年9月17日) 「週刊金曜日」は、毎週木曜日に届けられる。本日(9月17日)、9月18日号が届いた。メインの記事は、菅新政権の下での「与野党対決新時代」。表紙に、「菅『アベのまま』政権の高笑い」の文字が踊る。
本文を読む死刑制度存廃の議論は、もっと真面目に、もっと真正面から。
著者: 澤藤統一郎(2020年9月15日) 9月24日、東京弁護士会が臨時総会を開く。その第2号議案が、「死刑制度廃止に向け、まずは死刑執行停止を求める決議」(案)の件である。 その趣旨は、「死刑制度廃止は望ましい方向だが、議論はまだ十分
本文を読む弁護士会は、アパホテルを他の企業と同列に遇してはならない。
著者: 澤藤統一郎公開質問状に対する回答に接して 2020年9月11 日 関東弁護士会連合会 理事長 伊藤茂昭殿 本年8月17日付公開質問状別紙に記載の弁護士計65名 〒113-0033 東京都文京区本郷5丁目22番12号 代 表 澤
本文を読む関弁連から、アパホテル問題についての「公開質問状に対する回答」
著者: 澤藤統一郎(2020年8月30日) 関東弁護士会連合会が発行する、「関弁連だより」に掲載されたアパホテル専務インタビュー記事。何の問題意識もなく、あたかもアパホテルグループを普通の企業のように扱うその編集者の感覚に驚愕せざるを得な
本文を読むアパホテル記事について、関弁連に対する公開質問状。
著者: 澤藤統一郎公 開 質 問 状 2020年8月17日 関東弁護士会連合会 理事長 伊藤茂昭殿 質問者 別紙に記載の弁護士 計65名 私たちは、関東弁護士会連合会傘下の単位会に所属する弁護士の有志です。 連合会執行部におかれては、弁護
本文を読むフジ住宅ヘイトハラスメント訴訟。原告女性は何を求めて提訴を決意したのか。
著者: 澤藤統一郎(2020年7月20日) ヘイト企業として名を馳せている「フジ住宅」(大阪府・岸和田市)。社内での「ヘイトハラスメント」を苦痛とした、在日3世の女性社員が果敢に会社を訴え、4年余の審理を経て、7月2日に大阪地裁堺支部で一
本文を読む嘆かわしや、「関弁連だより」にアパホテルの提灯記事。
著者: 澤藤統一郎(2020年7月5日) 昨日(7月4日)のこと、東京弁護士会から会報「リブラ」が届いた。それに、6ページの「関弁連だより」が同封されている。これを見て驚いた。巻頭を飾っている記事が、どうみても「アパホテルの宣伝」なのだ。
本文を読む憲法理念を大切にし続けた松本光寿君の逝去を悼む
著者: 澤藤統一郎(2020年6月3日) 松本光寿君が亡くなったという連絡を受けて茫然としている。50年前、23期の同期司法修習生として司法制度の在り方や法律家の使命などを語り合った仲。享年76、まだ逝くには早すぎる。彼のことだ。此岸には
本文を読む「伊藤詩織・#MeToo訴訟」の反訴はスラップだ
著者: 澤藤統一郎伊藤詩織さんの山口敬之に対する損害賠償請求訴訟。昨日(12月18日)、よい判決となった。公にしにくい性被害の不当を訴えて声を上げた、伊藤さんの勇気と正義感に敬意を表したい。 被害者は私憤で立ち上がるが、行動を持続するには
本文を読む「ある医療過誤事件の報告」 ー 1996年の論稿
著者: 澤藤統一郎幼子を失った中原中也は、こう呟く。 「愛するものが死んだ時には、 自殺しなければなりません。 愛するものが死んだ時には、 それより他に、方法がない。 …… 愛するものは、死んだのですから、 たしかにそれは、
本文を読む私が出会った弁護士(その6) ― 岡林辰雄
著者: 澤藤統一郎岡林辰雄こそは、伝説の弁護士である。 なによりも彼は社会進歩を目指す闘士であった。戦前は思想犯として3度逮捕されている。弁護士資格剥奪の難にも遭っている。また、彼は闘士であるだけでなく理論家でもあった。あの弾圧厳しい時代
本文を読む弁護士としての初心を思い起こす旅に ― 23期の仲間たちと
著者: 澤藤統一郎本日(10月24日)から2泊3日、司法修習生時代の同期の仲間と旅をする。どこに出向くか、降るか晴れるかはさしたる問題ではない。久しぶりに、気のおけない仲間と顔を合わせてお互いの健在と変わらぬ立場を確認し、とりとめもなくし
本文を読む日弁連・消費者委員長在任中に殺害された、津谷裕貴弁護士を悼む
著者: 澤藤統一郎本日(4月10日)、「警察の使命 市民の安全が最優先~秋田・弁護士殺害事件高裁判決を読み説く」と題した報告集会に参加した。 「秋田・弁護士殺害事件」の被害者は、津谷裕貴さん。2010年11月4日未明,自宅で殺害された。犯
本文を読むもうよそう、「集団イジメ」と「元号使用」。
著者: 澤藤統一郎イジメはいけません。誰にも尊重されるべき人格がありプライドもあります。その人格やプライドを踏みにじるようなことを言ってはなりません。してはいけません。一人の人を標的に、仲間はずれにしたり、みんなで悪口を言ったり。自分がさ
本文を読む第五福竜丸展示館4月2日リニューアルオープン
著者: 澤藤統一郎歴史の証人である被爆船第五福竜丸は、東京都江東区夢の島公園の展示館で、多くのことを語り続けている。展示館の老朽化に伴う改修工事が順調に進展して、4月2日(火)に展示を一新してリニューアルオープンの運びとなる。ぜひ、また夢
本文を読む「真摯に沖縄に寄り添う」と言いつつ県民の抗議を排除して大浦湾埋立を強行する、この政権を何と形容すべきだろうか。
著者: 澤藤統一郎日本語という言語世界の豊穣さを表すものに枕詞というものがある。もっとも、ギリシャ神話にも、すね当てよろしきアカイア人、全知全能のゼウスなど、よく似た形容詞・形容句がいくつも出てくるから、枕詞を日本語特有のものとするのは、
本文を読む「時はだれのものなのか」 ― 朝日「改元社説」を評価する
著者: 澤藤統一郎当ブログでは、元号・改元問題をたびたび取りあげてきた。既に20回を超えているだろう。いずれも、元号の存在自体を批判し、その使用強制をあってはならないとする内容のもの。元号を、天皇制による民衆の精神生活支配の小道具ととらえ
本文を読む衆議院沖縄3区補選 革新側候補統一に ー 瑞慶山茂君の出馬撤回を評価する
著者: 澤藤統一郎今年(2019年)は亥年、統一地方選と参院選が重なる「選挙の年」。7月参院選が憲法の命運を決める重大な選挙で、今年の統一地方選は地方選独自の課題だけでなく、参院選の前哨戦としての意味も大きい。その統一地方選の前半戦(4月
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