政教分離・靖国の執筆一覧

『プーチンのロシアと宗教』ーそして「戦後日本の国家と宗教」

著者: 澤藤統一郎

(2023年1月9日) 宗教専門紙「中外日報」1月5日号に、野田正彰さん(精神病理学者)が寄稿している。『プーチンのロシアと宗教』という標題。短い論文だが、時宜にかなった手応えのある問題提起。 そのまとめの1文が、「私た

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「統一教会」と「天皇教」 どちらのカルトにも洗脳されてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2023年1月6日)  統一教会問題の根は深い。深刻に教訓とすべきは、人の精神はけっして強靱ではないということである。周到にプログラムされたマインドコントロール技術は有効なのだ。自律的な判断で信仰を選択しているつもりが

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どうやら日本は、いまだに『神の国』『天皇の国』のごとくである。

著者: 澤藤統一郎

(2023年1月5日)  昨日、1月4日が世の「仕事始め」。首相である岸田文雄も、この日仕事を始めた。その一年の最初の仕事が伊勢神宮参拝という違憲行為。年頭の記者会見を伊勢市で行うという、何ともグロテスクな時代錯誤。  

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宗教法人解散命令の要件には、刑事法令違反だけでなく、民事法令違反も含まれる。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月20日)  今朝の各紙の見出しには、「民法の不法行為も該当」というフレーズが躍っている。〈裁判所による宗教法人解散命令〉及び〈行政の解散命令請求〉の要件について、岸田首相答弁報道におけるものである。  

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統一教会の解散命令に向けて歯車が回り始めた。これを止めてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月18日)  昨日消費者庁に設置された『霊感商法等の悪質商法への対策検討会』が、7回の審議を終えて報告書を発表した。意外にも、関心の焦点である統一教会の解散命令請求問題に踏み込んだものとなった。  「旧統

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神は女性に、ヒジャブをかぶれと教えしや。神は、かくも非寛容で残忍なるや。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月16日)  神が人をつくったのではない。人が神を作ったのだ。ところが往々にして、その神が人を支配し、人を不幸に陥れる。場合によっては神が人を殺す。とりわけ、ナショナリズムと結びついた神は狂気を帯びる。ナ

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宗教的な熱狂の政治との結びつきは危険である。天皇教もオウムも、そして統一教会においても。

著者: 澤藤統一郎  

(2022年8月14日)  統一教会をめぐる一連の議論の中で、「この団体は本当に宗教団体なのか、実は反共を掲げる政治団体に過ぎないのではないか」という疑問が散見される。もちろん、このような団体に「信教の自由」を口にする資

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「政教分離」とは、いったい何なのだ。那覇地裁の判決は?

著者: 澤藤統一郎  

(2022年3月28日・連続更新9年まであと3日)  先週の水曜日、3月23日に那覇地裁(山口和宏裁判長)で、政教分離に関する訴訟の判決が言い渡された。市民2人が原告となって那覇市を訴えた住民訴訟でのこと。請求の内容は、

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「命」が尊いので、「戦死」は尊くない。兵の死を美化する思惑に乗せられてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2021年12月28日)  菅原龍憲という方がいる。浄土真宗本願寺派の僧侶で、政教分離や靖国問題に関心を持つ人たちの間では著名な存在。右顧左眄することのない、その発言の歯切れの良さが魅力である。公開されているFaceb

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政教分離は、政府と靖国との厳格な分離を求めている。靖国公式参拝は、明らかな憲法違反である。

著者: 澤藤統一郎

(2021年12月10日)  戦争を反省すべき12月8日に、静岡新聞『論壇』は、屋山太郎の記事を掲載した。「靖国参拝を外交問題にすべきではない」というタイトル。典型的な右翼靖国派の語り口であるだけでなく、高市早苗の持ち上

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「大嘗祭支出、高裁も適法」(産経)というミスリード。

著者: 澤藤統一郎

(2021年11月18日)  天皇の交替に伴う儀式を違憲とする幾つかの訴訟の中で、最も規模の大きなものが、東京地裁に提訴された「即位・大嘗祭違憲訴訟」。これが、1次・2次訴訟とあり、各訴訟がいくつかに分離され、さらに高裁

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神戸高専事件最高裁判決は、「日の丸・君が代」強制違法に何を教えているか。

著者: 澤藤統一郎

(2021年9月16日)  東京「君が代」裁判・5次訴訟(原告15名)の準備書面を作成中である。直接には、教員に対する国旗・国歌(日の丸・君が代)強制の違憲判断を求める訴訟であるが、教育の本質や教育行政のあるべき姿を追及

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「『違憲』が独り歩きしては困る」という産経「主張」の煩悶

著者: 澤藤統一郎

経「主張」の煩悶 (2021年2月25日) 昨日(2月24日)の最高裁大法廷判決。「那覇市・孔子廟事件」で、政教分離に関するやや厳格な判断を積み上げた。 那覇市の公園の一角に「孔子廟」がある。市は、相当の使用料月額48万

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首相ではなくなった安倍晋三の靖国神社参拝への批判の視点。

著者: 澤藤統一郎

(2020年9月20日) 昨日(9月19日)の午前、安倍晋三が靖国神社を参拝した。「内閣総理大臣を退任したことをご英霊にご報告」のための参拝であったという。 彼は、首相在任中に1度だけ靖国を参拝している。2013年12月

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「英霊」の望むところとして、首相の靖国参拝を正当化してはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2020年8月19日) 日本遺族会は、本年8月6日内閣総理大臣安倍晋三宛に、下記「靖国神社への参拝のお願い」なる要請書を提出した。その要請は実現しなかったが、靖国神社問題についての右派の言い分が良く表れている。これにコ

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靖国神社とはなんであるか。今、靖国とどのように向き合うべきか。

著者: 澤藤統一郎

(2020年8月18日) 例年8月15日は、人々がそれぞれに過去の戦争と向き合う日である。戦争の悲惨さや愚劣さを思い起こし、語り継ぎ、語り合うべき日。そして、再びの戦争を繰り返してはならないとの真摯な誓いを新たにすべき日

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総理大臣・安倍晋三の仕事始めは、政教分離違反の違憲行為から

著者: 澤藤統一郎

例年、総理大臣・安倍晋三の仕事始めは伊勢神宮参拝からである。今年も例外ではない。ゴルフ休み明けの伊勢神宮。総理大臣が特定の宗教施設に公然と参拝する。東京在住の安倍晋三が町内の神社に初詣するのとはわけが違う。天皇の祖先神を

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靖国神社での「南京大虐殺を忘れるな!」抗議に懲役10月の有罪判決。

著者: 澤藤統一郎

昨日(10月10日)の午後、東京地裁で建造物侵入の罪に問われた香港人2人の被告に有罪判決が言い渡された。 被告の1人は郭紹傑(グオ・シウギ55才)、言い渡しの量刑は懲役8月・執行猶予3年(求刑1年)。もう一人は厳敏華(イ

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