41 熱田優子のこと 数年前までは、庭の片隅に紫と白のキキョウの花が咲けば、秋も近いと思ったものだ。しかし、今夏の残暑は格別である。夕涼みの風情などまったくない。隣家のブラジル人の4人の子たちも、外にでてこない。猛暑が
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リハビリ日記Ⅴ 21 22
著者: 阿部浪子21 鷹野次弥のこと セミは早起きである。今年もまた、彼らはかしましい。 アジサイの花は出番を終えて、萎れている。ここを通るたびに花たちの色が変わっていた。買い物の行き帰りが愉しかった。 みえこさんは今、どうしてい
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