日の丸君が代の執筆一覧

総選挙と国民審査を間近にして、本日は悪名高き「10・23通達」発出の日

著者: 澤藤統一郎

(2021年10月23日)  「3・11」「1・17」「3・10」「6・23」「8・6」「9・1」…。人は、それぞれに、月と日を記憶する。私にとっては「10・23」が忘れてはならぬ日となっている。2003年以来、今日まで

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神戸高専事件最高裁判決は、「日の丸・君が代」強制違法に何を教えているか。

著者: 澤藤統一郎

(2021年9月16日)  東京「君が代」裁判・5次訴訟(原告15名)の準備書面を作成中である。直接には、教員に対する国旗・国歌(日の丸・君が代)強制の違憲判断を求める訴訟であるが、教育の本質や教育行政のあるべき姿を追及

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「日の丸・君が代」は、なんのために生まれ、どんな役割を担ってきたのか。その宗教性の有無はどのように判断すべきか。

著者: 澤藤統一郎

(2021年9月14日)  東京「君が代」裁判・5次訴訟(原告15名)が進行している。もちろん目指すところは、教員に対する国旗・国歌(日の丸・君が代)強制の違憲判断である。  悪名高い「10・23通達」、これに基づく「国

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1936年ベルリン大会の孫基禎と、TOKYO2020の張家朗(エドガー・チョン)を巡る事件 ー 歪んだ大国主義を映し出すオリンピック

著者: 澤藤統一郎

(2021年8月1日)  8月である。平和を語るべき季だが、今年はコロナ禍と五輪禍の重なった特別の8月。猛暑も一入身に沁みる。  五輪禍とは、コロナ蔓延阻止に怠惰で、コロナ蔓延に手を貸している政権の姿勢を意味するだけでは

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国旗・国歌(日の丸・君が代)への敬意表明強制とはどんな意味をもっているのか

著者: 澤藤統一郎

  (2021年3月21日) 都教委の悪名高い「10・23通達」(2003年)以来、都内の全公立校に卒業式・入学式のたびに、君が代斉唱時の「起立」の職務命令が発せられている。違反者には懲戒処分である。 もうすぐ

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権力者が「愛国」を口にするとき ー 民主主義は危機のさなかにある。

著者: 澤藤統一郎

(2021年3月14日) 全人代が終わった。中国当局は、もっぱらコロナを抑え込んだ実績を強調し、引き続いての経済発展の喧伝にこれ努めているが、日本の各紙は香港問題に関心を寄せて報道している。 この全人代が採択した「決定」

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ヨハン・ブレークのワクチン接種拒否を考える

著者: 澤藤統一郎  オリンピック, 日の丸君が代.

(2021年3月2日) 私はスポーツの世界にはほとんど関心がない。ウサイン・ボルトの名くらいは知っていたが、ヨハン・ブレーク(ジャマイカ)は知らなかった。陸上100メートルの世界記録はボルトの9秒58、ブレークの記録はこ

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「国を愛する心を養うべき日」に、「国を愛する心」心の危険を訴える。

著者: 澤藤統一郎

(2021年2月11日) 光の春のううらかな日和。ときおり吹く風にも冷たさはない。空は青く、梅が開き、寒桜も目にこころよい。ところが、えっ交番に「日の丸」? 警察署にも消防署にも「日の丸」である。あの、右翼や暴力団とお似

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「君が代」不起立の教職員こそが、『身をていして教育を守ろうとする先生』なのだ。

著者: 澤藤統一郎

(2021年1月25日) 本日の東京新聞「こちら特報部」が、都教委の「日の丸・君が代」強制問題を取りあげている。新たなニュースは以下のとおり。  「新型コロナウイルスの感染拡大を受け東京都教育委員会は、今春の都立学校の卒

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山口香さん。国旗・国歌(日の丸・君が代)強制についても、議論を避けないで。

著者: 澤藤統一郎

(2021年1月20日) 1月13日、ほかならぬNHKが世論調査の結果をこう報道した。 ことし(2021年)に延期された東京オリンピック・パラリンピックについて、NHKの世論調査では、「開催すべき」は16%で先月より11

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仏教者としての信念から、死刑執行をしなかった法務大臣がいた。

著者: 澤藤統一郎

(2021年1月12日) 左藤恵さんが亡くなった。享年96と報じられている。保守の政治家ではあったが、私にとっては気になる人だった。 この人、もとは郵政官僚だったが、1969年に中選挙区時代の旧大阪6区から自民党公認で立

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永尾俊彦『ルポ「日の丸・君が代」強制』(緑風出版)をお薦めする

著者: 澤藤統一郎

(2020年12月13日) 本日、永尾俊彦さんから、その著書『ルポ「日の丸・君が代」強制』の献本を受けた。12年間にわたる法廷闘争と教育現場の取材をまとめた詳細なルポで、400ページに近い大著になっている。さすがに記者に

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悪名高き「10・23通達」発出の日に、その撤回を求める決意を再確認する。

著者: 澤藤統一郎

(2020年10月23日) 今年も10月23日がめぐってきた。2003年のこの日、東京都教育委員会が悪名高い「10・23通達」を発出した。横山洋一教育長名だが、実質的には石原慎太郎という極右政治家の意図によるもの。今、日

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中国での国旗法改正、ますますの国家主義、ますますの強権体質。

著者: 澤藤統一郎

(2020年10月18日) 中国での国旗法改正を伝える本日の共同通信記事に、解説を加えたい。  「中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は17日、国旗の尊厳を損なうことを禁じた国旗法改正案を可決した。来年1月1

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都教委は、懲戒処分に先立つ事情聴取に弁護士の立ち会いを認めよ

著者: 澤藤統一郎

(2020年7月28日) 申  入  書 2020(令和2)年7月22日 東京都教育委員会 教育長  藤  田  裕  司  殿 委員   遠  藤  勝  裕  殿 委員   山  口     香  殿 委員   宮 

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ILO/ユネスコ勧告実施市民会議、文科省交渉の場で

著者: 澤藤統一郎

(2020年7月21日) 弁護士の澤藤と申します。「日の丸・君が代」強制問題に関わるようになってから、20年余になります。 先程来、文科省の担当者から、セアート(ILO/ユネスコ合同勧告委員会)の報告書に関して、「我が国

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ナショナリズムに惑わされてはならない(東京「君が代」訴訟から)

著者: 澤藤統一郎

(2020年6月19日) 国旗・国歌(日の丸・君が代)への敬意表明の強制を違憲違法と主張する、東京「君が代」訴訟の憲法論を見直している。憲法論で、何とか勝ちたいと思うからだ。その見直し作業の中で、短かくまとまった紹介に値

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まったくその通りではないか ー 「人種差別がまかり通る国に敬意は払えない」

著者: 澤藤統一郎 

(2020年6月7日) 久しぶりに、アメリカ発のニュースで、コリン・キャパニックの名を耳にした。この度の白人警官による黒人殺害事件で、全米に拡がった抗議運動の報道の中でのこと。彼は、元NFL所属の49ersでQBだったス

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卒業式は、日の丸掲揚・君が代斉唱儀式ではない。

著者: 澤藤統一郎

本日(3月31日)は、「日の丸・君が代」強制に抵抗する諸運動体による、恒例の「卒業式総括集会」だった。 悪名高い「10・23通達」が発せられて以来、17度目の憂鬱な春である。本来胸おどる卒業式・入学式の希望の季節が、日の

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東京高裁「君が代不起立」処分を取り消か逆転判決

著者: 澤藤統一郎

一昨日(3月25日)、東京高裁(第9民事部・小川秀樹裁判長)で「河原井・根津09年停職事件」の控訴審判決言い渡しがあった。同判決は、東京地裁判決を主要な部分で変更し、根津公子さんに対する停職6月の懲戒処分を取り消す旨の「

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生徒たちへのコロナ感染防御よりも、「日の丸・君が代」強行が大切なのか。

著者: 澤藤統一郎

本日(3月19日)、「卒業式処分をするな!都教委要請行動」。32名の要請団に私も交じって、いくつもの課題について要請と質問を重ねた。 いくつもの課題の根底に、民主主義国家の教育の場にふさわしからぬ「国旗・国歌(日の丸・君

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都教委よ。なによりも大事なものが「日の丸・君が代」だというのか

著者: 澤藤統一郎

いつもながらの安倍晋三「やってる感」演出の印象操作。この度のパフォーマンスは国民生活への影響多大な全国一律休校要請。そのテンヤワンヤの影響が、全国各校の卒業式にも及んでいる。しかし、この期に及んでなお、東京都内での「日の

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《「日の丸・君が代」ILO/ユネスコ勧告実施市民会議》発足集会

著者: 澤藤統一郎

2月が逃げて、はや弥生3月。「3・1ビキニデー」であり、「3・1独立運動記念日」でもある。早春にふさわしいうららかな日曜日だが、世の話題はコロナウィルス一色。街に人通りは少なく沈滞した空気。これは不気味な光景である。 い

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コロナウィルス蔓延被害よりも、安倍晋三独断による政策被害が心配される。

著者: 澤藤統一郎

一昨日(2月27日)、安倍晋三が唐突に発表した、全国の小・中・高校などへの「臨時休校」の要請。案の定、全国の教育現場にも、家庭にも、親たちの職場にも大混乱を引き起こしている。のみならず、この過剰な政策は社会活動のあらゆる

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間近に迫った《「日の丸・君が代」ILO/ユネスコ勧告実施市民会議》3月1日・発足集会再度のご案内

著者: 澤藤統一郎

教育現場において、「国旗に向かって起立し、国歌を斉唱せよ!」という「職務命令」が濫発されている。これに従えないとする教職員に戒告・減給・停職などの処分が繰り返されており、司法がこれに対する有効な歯止めになりえていない現実

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“日の丸の旗はなどで赤い かえらぬ息子の血で赤い”

著者: 澤藤統一郎

メディア総合研究所が発行している「放送レポート」に、スポーツジャーナリスト谷口源太郎氏が、「スポーツとマスコミ」というコラムを連載している。最新号(2020年3月号)が、その第174回。 「オリパラ翼賛を煽動する安倍首相

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