干刈あがたの命日9月6日前後に、毎年、青梅の宗建寺で「コスモス忌」が開かれてきた。彼女の青梅時代の小学校のクラスメイト、杉並区の中瀬中学および中野区にある富士高校の同窓生・クラブ仲間とともに、彼女の愛読者や出版関係者(編
本文を読む池田祥子の執筆一覧
「親」「母」を考える(2) ― 山崎ナオコ-ラ『母ではなくて、親になる』を読んで
著者: 池田祥子フェミニンな男性を肯定したい 世界の東西を問わず、「男と女」または「父と母(父性と母性)」の二分化は、かなりの昔から、「生理的な自然」と納得させられるほど内面化させられてきた。 とりわけ、「父性の尊厳」と言われると、思
本文を読む「親」「母」を考える(1)― 山崎ナオコ-ラ『母ではなくて、親になる』を読んで
著者: 池田祥子これまで、男性中心の「家父長制的家制度」を引き継ぐ、日本の戦後の「戸籍」「家族」をめぐる問題をテーマにしてきた私にとって、この山崎ナオコーラの上記の本は、ずっと気になっていた。もっとも、「気になる」というのは、好感を持っ
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(11)
著者: 池田祥子離婚後の「共同親権」を考える 1 「共同親権」とは何か 「離婚」?・・・多くの人には身近ではないかもしれない。しかし、少子化、未婚・非婚の時代といわれながらも、2018年の結婚件数は約59万件。それに対して離婚件数は2
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(10)
著者: 池田祥子「普通養子縁組」と「特別養子縁組」 前回の(9)稿で、どちらかと言えば、昔からの「家」の存続(家業や家名、財産の相続、墓の維持など)のための「普通養子縁組」の実態を見てきた。そして、この「普通養子縁組」は戸籍に明記され
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(9)
著者: 池田祥子「すべての子どもは家庭で育つ権利がある」? ― 「養子縁組」(「普通養子縁組」「特別養子縁組」)を改めて考える いわゆる「子どもの権利条約」は、1989年に国連総会で批准され、日本も1994年にようやくそれを批准した
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(8)
著者: 池田祥子離婚後の「養育費」増額、これでいいのだろうか? 厚生労働省は、12月24日、2019年に国内で生まれた子ども数は86万4千人になると発表した。そして、統計を取り始めた1899(明治32)年以降で、90万人を下回るのは初
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(7)
著者: 池田祥子「里親」拡充、これでいいのだろうか? 「児童虐待」のニュースは後を絶たない。なぜなのか?と多くの人は胸を痛めていることだろう。しかも、人間以外の哺乳動物ではほとんど見かけることのないこのような社会現象を、いかにすれば少
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(6)
著者: 池田祥子「地域子育て支援事業」とは何か? 少し寄り道が長くなったが、また本道に戻ることにしよう。 これまで、焦点はどうしても保育園(幼稚園)という「施設」問題に当てられてきたようだ。しかし、満3歳以上の子どもに限れば、幼稚園
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(5)
著者: 池田祥子またまた「寄り道」―「新聞の投書欄」への反論 少し時間が経ってしまったが、今年の7月11日、朝日新聞に次のような投書が載った。 タイトルは、「初歩きの感激はママパパに」。投書主は、55歳の保育園長だった。 「勤務する保
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(4)
著者: 池田祥子ちょっと寄り道―NHK朝ドラ「なつぞら」から テレビといえば、大きなニュースを見るか、何年も続いている(したがって上達もしない)ハングル講座を見るか、あるいは新旧の映画を録画して見るか・・・その他はほとんどテレビを点け
本文を読む「親権」とは何か?-「家族」「親子」を考えるための基礎作業(3)
著者: 池田祥子ちょっとタンマ! 前回(2019.7.3アップ)の原稿で、私は児童福祉法および児童虐待防止法の改訂で(6月19日)、「親による体罰禁止」が両法に規定されたことを、「日本としては画期的なことである」と評価している。そして
本文を読む「親権」とは何か?―「家族」「親子」を考えるための基礎作業(2)
著者: 池田祥子「改正児童福祉法」の成立―2019年6月19日 前稿(2019.5.18)でも触れた「結愛(ゆあ)ちゃん(5歳)」「心愛(みあ)さん(小4)」の虐待死事件後、政府はまずは「関係閣僚会議」を開き「緊急総合対策」を決定し(
本文を読む「親権」とは何か?―「家族」「親子」を考えるための基礎作業(1)
著者: 池田祥子なぜ、「子育ち」「子育て」は難問題なのか? 5月10日、改正子ども・子育て支援法が成立した。いよいよ10月からの「幼児教育・保育の無償化」が現実化することになった。この「無償化」の基本的な内容は、幼稚園、保育園、認定こ
本文を読む新制度下の就学前教育・保育 ― それを支える思想の問題
著者: 池田祥子私はすでに、「降ってわいた『幼児教育・保育無償化』」というタイトルで、ここちきゅう座の論壇に書かせていただいた(2019.3.4)。しかし、複雑な新制度の構造の中で、充分に理解してもらえなかったのではないかと危惧してい
本文を読む降ってわいた「幼児教育・保育無償化」
著者: 池田祥子自民党の選挙公約から始まった「幼児教育・保育無償化」 2017年秋の衆議院選挙の際に、首相の「解散権」への疑義などはまったく無視して、北朝鮮の脅威を誇大宣伝しつつ、国民への「リップサービス」見え見えの施策として、いきな
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