澤藤統一郎の執筆一覧

ムカ~シ、天子様と呼ばれる者がおっての。今だに、その末裔がおる。

著者: 澤藤統一郎

ムカシ、ムカ~シのことよ。いつ頃とも分からぬほどの大昔。 天と地とが合体してな、子が生まれた。 そんな不思議なことも、大昔にはあったということだ。 天を父とし地を母をする子のことを、人びとは天子と呼んだ。あるいは、天子様

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憲法と落語(その6) ― 「淀五郎」が問いかける忠臣蔵イデオロギー

著者: 澤藤統一郎

忠臣蔵を扱った落語の演目の著名なものとしては、「淀五郎」「中村仲蔵」「庫丁稚(四段目)」「七段目」「九段目」…、あたりだろうか。いずれも、討ち入りの事件を直接の素材にしたものではなく、仮名手本忠臣蔵という芝居がテーマであ

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テンノウヘイカバンザイ! 二度と聞きたくなかった 言葉

著者: 澤藤統一郎

10月18日の閣議は、10月22日新任天皇の即位披露式にともなうパレードを延期し11月10日に開催することを正式決定した。 台風19号の被災者に配慮した結果の延期だというのだが、実はよく分からない。20日足らずの延期で、

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弁護士としての初心を思い起こす旅に ― 23期の仲間たちと

著者: 澤藤統一郎

本日(10月24日)から2泊3日、司法修習生時代の同期の仲間と旅をする。どこに出向くか、降るか晴れるかはさしたる問題ではない。久しぶりに、気のおけない仲間と顔を合わせてお互いの健在と変わらぬ立場を確認し、とりとめもなくし

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元号の押しつけは許さない。明日(10月22日)、「新天皇就任式」当日の講演会のお知らせ。

著者: 澤藤統一郎

祝日とされた明日(10月22日)、新天皇を高御座に見上げて臣民どもが、「テンノーヘイカ、バンザイ」という時代錯誤も甚だしい滑稽劇を演じる。この国には、いまだに臣民が棲息しているのだ。その臣民の群の先頭で音頭をとるのが、臣

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共済協同組合に、グローバル保険企業の魔の手が。

著者: 澤藤統一郎

私にも、顧問先の企業や団体がある。なんとなく気が合うところということだ。開業医共済協同組合が、その一つ。本日は、その第10回総代会。 これまで、総代会の都度、ブログに記事を書いてきた。下記のとおりである。 保険業界に抗う

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五條天神のタヌキが言った。「天皇制にバカされちゃいけないよ」と。

著者: 澤藤統一郎

雨上がりの土曜日の朝の散歩。思いがけなくも、五條天神の境内でタヌキに出会った。上野公園でタヌキ、私には初めての経験。アライグマでもハクビシンでもない、紛れもなきタヌキ一匹。もっとも、野性味に欠けること甚だしい。観光客のカ

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DHC・吉田嘉明、DHCスラップ「反撃」訴訟判決に控訴 ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第163弾

著者: 澤藤統一郎

 お知らせしたとおり、10月4日にDHC反撃訴訟の判決が言い渡され、私(澤藤)が勝訴した。本日(10月18日)が控訴期限。私の側は控訴しなかったが、DHC・吉田嘉明の側が控訴した。これから、控訴審が始まる。DHC・吉田嘉

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徴用工訴訟韓国大法院判決から間もなく1年

著者: 澤藤統一郎

本日は、日本民主法律家協会の理事会。その席で、川上詩朗弁護士による1時間余の講演を拝聴した。タイトルは、「日韓関係を解決する道すじは? - 韓国人徴用工問題・慰安婦問題を読み説きながら」というもの。詳細なレジメとパワポを

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第50回司法制度研究集会「今、あらめて、司法と裁判官の独立を考える」─ 司法の危機の時代から50年─

著者: 澤藤統一郎

第50回司法制度研究集会へのお誘い  司法制度研究集会は、今年第50回を迎えます。 50年前の1969年は、自衛隊の違憲性を問う長沼ナイキ基地訴訟が提起され、担当の福島重雄裁判官に対する裁判干渉の書簡が平賀健太札幌地裁所

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N国・立花さん、いったん口にしたスラップの提訴。ぜひおやりなさい。

著者: 澤藤統一郎

私は、根は親切なタチだ。多少は、お節介でもある。だから、このブログでも、何人かの人には親切心から、「おやめなさい」と言ってきた。 しかし、私が万人に親切であるわけはない。相手によっては、不親切心からの思惑あって「おやめな

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靖国神社での「南京大虐殺を忘れるな!」抗議に懲役10月の有罪判決。

著者: 澤藤統一郎

昨日(10月10日)の午後、東京地裁で建造物侵入の罪に問われた香港人2人の被告に有罪判決が言い渡された。 被告の1人は郭紹傑(グオ・シウギ55才)、言い渡しの量刑は懲役8月・執行猶予3年(求刑1年)。もう一人は厳敏華(イ

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共産党は、「即位礼正殿の儀」に参列しない。その姿勢や良し

著者: 澤藤統一郎

本日(10月10日)の赤旗からの引用である。 「『即位の礼』 一連の儀式参列せず」「小池氏 憲法原則と両立しない」という見出し。この見出しだけでも、分かることは分かる。 日本共産党の小池晃書記局長は9日、国会内で記者会見

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私は何を書いて、DHC・吉田嘉明からスラップの標的とされたか。

著者: 澤藤統一郎

10月4日スラップ「反撃」訴訟の勝訴判決以来、会う人ごとに「おめでとう」「よかったね」と言われ続けている。とても気分は良い。そして、「この裁判を知ってからDHCは買ってないよ」「ウチは、DHCは以前から買ってない」と,多

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2019年10月、「消費増税」と「表現の不自由展・その後」再開と

著者: 澤藤統一郎

ご近所のみなさま、ここ本郷三丁目交差点をご通行中の皆さま。 こちらは、「本郷湯島九条の会」です。日本国憲法と平和をこよなく大切なものと考え、憲法の改悪を阻止し、憲法の理念を政治や社会の隅々にまで活かすことを大切という思い

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「あせるあべあきらめきれないあさましさ それにつけても憲法改正」

著者: 澤藤統一郎

一昨日(10月4日)、臨時国会冒頭の首相所信表明演説。これには驚いた。安倍晋三が臆面もなく、金子みすずを引用したことにである。みすゞファンには、さぞや衝撃の災厄であろう。 世の中には、釣り合いというものがある。梅に鶯、竹

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DHCスラップ『反撃』訴訟判決再論 ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第161弾

著者: 澤藤統一郎

昨日(10月4日)言い渡しの「DHCスラップ『反撃』訴訟」判決。勝訴判決の理由を、少し補充しておきたい。スラップを違法とする枠組みと、論理的な手順を語って、応用範囲が広いと思われるからだ。 繰り返しになるが、判断の出発点

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よい判決だったから、《10月4日》は勝訴記念日。 ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第160弾

著者: 澤藤統一郎

本日(10月4日)13時15分。東京地裁415号法廷。裁判長(前澤達朗)が判決を読み上げる。朗読が「原告の…」から始まれば、棄却判決で私の敗訴。「被告らは…」で始まれば、認容判決で私の勝訴。 「主文…」。ほんの少しだけ間

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明日10月4日、「DHCスラップ反撃訴訟」判決。

著者: 澤藤統一郎

ときに、新聞記者から電話をもらうことがある。取材だったり、コメントを求められたり。あるいは、記者の理解でよいのか確認のための説明を求められることも。  8月20日ころのある日、電話を取ったら韓国の記者からの取材だった。こ

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元号の押しつけは許さない。すべての官公庁・企業で西暦併用を実現しよう!

著者: 澤藤統一郎

「戦争の8月」「侵略の9月」が終わって、「天皇制の10月」である。祝日とされた今月22日には、新天皇を高御座に見上げて臣民たちが、「テンノーヘイカ、バンザイ」という愚劣な滑稽劇を演じる。音頭をとるのが、臣・安倍晋三。なる

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民間の暴力による展示の妨害から、今度は権力の横暴による表現の自由の侵害

著者: 澤藤統一郎

本日(9月30日)仲間内のメーリングリストに、名古屋の中谷雄二弁護士からの投稿があった。彼は、「あいちトリエンナーレ」《表現の不自由展》再開を求める、仮処分申立事件の申立側弁護団長である。以下はその抜粋。 皆様からご支援

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