(2023年2月2日) 一昨日(1月31日)、横浜地裁川崎支部で、やや奇妙な判決の言い渡しが報じられている。この奇妙な判決、統一地方選を目前にした今、軽視し得ない。 「選挙ヘイト」という言葉は以前からあったのかも知れ
本文を読む澤藤統一郎の執筆一覧
「法と民主主義」2・3月号紹介 ー 「軍事大国への大転換阻止を ― 安保3文書改定をめぐって」
著者: 澤藤統一郎(2023年2月1日) 2月となった。本日は、光の春の趣き。本日の毎日朝刊に、「きさらぎ」の語源を「衣更着」とするのは間違いという。寒さが強調される時季ではなく、むしろ、春に向けて草木が更に生えてくるという意味での「生
本文を読むたった一人で、25万人の軍事組織に闘いを挑んだ人。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月31日) 私の手許に、三宅勝久著「絶望の自衛隊:人間破壊の現場から」(花伝社・2022/12/5)という新刊書がある。三宅さんと私は、共にスラップの被告とされた被害者という仲。同病相憐れむではなく、どち
本文を読む「沖縄に民族自決権を」ー 東アジアの平和のために
著者: 澤藤統一郎(2023年1月30日) 旧友小村滋君から、『アジぶら通信Ⅱ』第10号(2023年1月25日号)が届いた。 彼とは1963年と64年の2年間を、大学の教養課程中国語クラス(Eクラス)の同級生だった仲。学生時代に勇ましい
本文を読む湯島天神、宗教であるようなビジネスであるような。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月29日) 大寒であるが立春は近い。寒い中で、梅が咲き始めている。この時季は梅祭り準備中の湯島天神がよい。梅は風流でもあるが、なによりも観梅無料が魅力。 とは言え、境内の混雑ぶりに驚かされる。けっして善
本文を読むあらためて訴える。岡口基一判事を罷免させてはならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月28日) 仙台高裁の岡口基一判事は、ものを言う裁判官として知られる。ものを言う裁判官は、最高裁当局のお好みではない。そのことを十分に知りつつ、岡口判事はSNSでものを言い続けてきた。最高裁当局の統制に服
本文を読む稲葉延雄新会長に、公共放送NHKの対政府独立性を確立せんとする志ありや。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月27日) 一昨日(1月25日)午後、稲葉延雄・NHK新会長が就任の記者会見に臨んだ。その一問一答が報道されている。各紙の見出しは、概ね以下のとおり。 NHK・稲葉新会長、政治と適切な「距離」を保つ姿勢
本文を読む細田博之の密室での弁明、そりゃ国民の耳には聞こえない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月25日) 立法・行政・司法、各部門のトップを「三権の長」と呼ぶ。立法府である衆院と参院に上下関係はないから、「三権の長」とされる人物は4人いることになる。勘違いしてはならない。 「三権の長」 だからエラい
本文を読む施政方針演説は、岸田文雄の国会軽視宣言となっている。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月24日) 昨日、第211通常国会の開幕となった。今朝の新聞で、岸田首相による施政方針演説に目を通して、その大上段ぶりに驚いた。この人、こんな人だったかしら? それだけではない。言ってることがどうもおかし
本文を読む「世界日報」にも「神社新報」にも。山谷えり子さん、あなたには説明責任がありますよ。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月23日) 目出度くもない今年の正月だった。目出度いと言った人も、もう正月気分ではない。が、今年の正月のビックリ体験を書き留めておかねばならない。 宗教紙というべきか政治紙というべきかは微妙だが「神社新
本文を読むトランプのスラップを違法として、フロリダ地裁が1億円超の支払いを命令。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月22日) スラップとは、自分に対する批判の言動を嫌って、これを牽制し萎縮させる目的で提起する民事訴訟を言う。侵害された自分の権利を回復しようという提訴ではなく、提訴自体で被告やその周辺に対する言動の萎縮
本文を読む政府金融政策の一翼を担う日本銀行と、政権批判を本来の使命とするNHK。その基本理念を混同してはならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月21日) 毎日新聞一昨日朝刊の「記者の目」欄。「NHK会長人事 視聴者から見えぬ選考過程」というメインタイトル。「ささやかれてきた『首相官邸の関与』」「『透明性』のために多くの事実開示を」という二つの小
本文を読む「今年訪れるべき世界の52カ所」― その第2位に盛岡
著者: 澤藤統一郎(2023年1月19日) 本日は憲法も人権も民主主義も無関係。私の故郷の話題である。「それがどうした?」と言われれば、「いえ、どうもしません。つまらぬ話題で済みません」と謝るしかない。 あのニューヨークタイムズが、毎
本文を読む日本学術会議の独立性を堅持しなければならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月18日) 来週の月曜日、1月23日に開会が迫った通常国会。その論議の最大のテーマは、安保改定3文書に表れた安全保障戦略の大転換である。これを許すのか否かが、日本の命運に関わる。そして、これに関連する学術
本文を読む「侵略者」と「被侵略者」、「加害行為」と「防御行為」との区別を曖昧にしてはならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月17日) 鈴木宗男という政治家がいる。中川一郎の秘書から自民党の議員となり、今は、維新に所属している。親露派として知られる人だが、むしろ、親プーチン派というべきだろう。彼の1月6日ブログが、その親露・親
本文を読む岸田文雄の得意と失意。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月16日) どうです、わたくし岸田文雄の働きぶり。我ながらホレボレというところ。ときどき自分の才能にニンマリですよ。あのアベさんもできなかった、大軍拡・大増税。事実上、易々とやっちゃった。 憲法改正はね
本文を読む政治家井上義行曰く ― 「私は全く同情しません」「大根1本で1週間暮らせる」「甘ったれるな」
著者: 澤藤統一郎(2023年1月15日) 参議院議員・井上義行と言えば、安倍晋三側近として知られた政治家。昨年7月10日の参院選で、安倍晋三がとりまとめた統一教会信者票によって当選した国会議員である。 井上義行当選後に、世論は統一教
本文を読む山上徹也起訴 ー 「暴力は許されぬ」か、「背景を徹底解明せよ」か。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月14日) 昨日、奈良地検は安倍晋三殺人の被疑者・山上徹也を起訴した。起訴罪名は、殺人とその手段としての銃刀法違反。報道の限りでは、銃撃の事実と責任能力の存在に問題はないと思われるので、審理の争点は自ずか
本文を読む「統一教会スラップ・有田事件」の報告と、ご支援のお願い。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月13日) 「旧統一教会スラップ・有田事件」は、東京地裁民事第7部合議B係(野村武範裁判長)に係属しています。被告とされた有田芳生さんの弁護団は現在5名。光前幸一弁護団長、澤藤大河事務局長。これに、郷路征
本文を読む国際人権規約委員会の総括所見を尊重して、裁判所は国旗国歌の強制を違憲と判断しなければならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月12日) 本日は、東京「君が代裁判」第5次訴訟の弁護団会議。ここしばらくは、ズームでのオンライン会議が続く。その便利さに慣れてはきたが、リアルに顔を合わせないのは、なんとなく物足りないような、淋しいよう
本文を読む気候変動問題は、民主主義で対応すべき課題か、それとも人権問題か。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月11日) 昨日の赤旗「学問・文化」欄に、京都の浅岡美恵弁護士の『世界で広がる気候訴訟』と題した寄稿が掲載されている。「地球温暖化を止めたい」「国の怠慢ただす市民と司法」という副題が付いている。 これま
本文を読む侵略戦争も「祖国の防衛」ですか? 「神聖な国民の義務」ですか?
著者: 澤藤統一郎(2023年1月10日) 本郷・湯島の皆様、こちらは「九条の会」です。年は新たまりましたが、目出度くはありません。お年玉の代わりに、大軍拡大増税というのですから。その皺寄せは、福祉や教育の予算を削減となるでしょう。物価
本文を読む『プーチンのロシアと宗教』ーそして「戦後日本の国家と宗教」
著者: 澤藤統一郎(2023年1月9日) 宗教専門紙「中外日報」1月5日号に、野田正彰さん(精神病理学者)が寄稿している。『プーチンのロシアと宗教』という標題。短い論文だが、時宜にかなった手応えのある問題提起。 そのまとめの1文が、「私た
本文を読む人を不幸にする宗教が、信教の自由の美名のもとに被害を拡大し続けて行くことを許容してよいのか。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月8日) もっぱら統一教会の主張を代弁している「世界日報」。その本日付の【社説】が、「安倍氏暗殺半年 揺らぐ民主主義の根幹」というタイトル。「軽視される信教の自由」「テロは決して許されぬ」という二つの小見
本文を読む時流になびかず軍拡競争に異を唱えた石橋湛山の姿勢に学ぶ
著者: 澤藤統一郎(2023年1月7日) 人が自分自身の考えや意見をもつことは、実は幻想に過ぎないのではないか。これが自分の意見だと思いこんでいるもの、自分が選び取ったと思いこんでいる普遍性をもった思想も、実のところ、誰かから刷り込まれ
本文を読む「統一教会」と「天皇教」 どちらのカルトにも洗脳されてはならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月6日) 統一教会問題の根は深い。深刻に教訓とすべきは、人の精神はけっして強靱ではないということである。周到にプログラムされたマインドコントロール技術は有効なのだ。自律的な判断で信仰を選択しているつもりが
本文を読むどうやら日本は、いまだに『神の国』『天皇の国』のごとくである。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月5日) 昨日、1月4日が世の「仕事始め」。首相である岸田文雄も、この日仕事を始めた。その一年の最初の仕事が伊勢神宮参拝という違憲行為。年頭の記者会見を伊勢市で行うという、何ともグロテスクな時代錯誤。
本文を読む民主主義の欠如⇔人命の軽視⇔平和に対する脅威
著者: 澤藤統一郎(2023年1月4日) 暗いニュースばかりが続く。本日、読売に「北朝鮮、李容浩元外相を処刑か…在英国大使館勤務経験の外務省関係者らも」という記事。この人、北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の首席代表だった。北朝鮮を代表する
本文を読む「世界日報」【社説】に反論する。「信教の自由」の名の下に、統一教会の横暴を許してはならない。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月3日) あらたまの年のはじめである。正月にふさわしく、格調高く明るい希望を語りたい。…とは思えども、なかなかそうはならない。結局は本日も、格調もなく楽しくもない話題を取りあげることになる。 「世界日報
本文を読む中国共産党の野蛮が、香港の文明を制圧している。
著者: 澤藤統一郎(2023年1月2日) 新年にふさわしい明るい話題ではない。それでも、野蛮な大国の現実について警鐘を鳴らし続けねばならない。 我々は、香港についての報道を通じて、野蛮と文明との角逐を垣間見ている。残念ながら、そこでは
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