澤藤統一郎の執筆一覧

『政府が独裁的な方向へ進む時、学者の任命権や発言権が真っ先に攻撃対象となる』 ー 学術会議問題での危機感の共有を

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月28日)  安倍後継の菅政権発足が2020年9月16日、その初仕事が学問の自治・学問の自由を蹂躙する、日本学術会議の新会員候補6名の任命拒否だった。有りうべからざる暴挙である。菅義偉という人物は、後世こ

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杉田水脈の「信念」とはいったい何だ。「発言を応援してくれる支援者」とは誰のことだ。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月27日)  押し詰まった年の暮れに、慌ただしい閣内の人事。秋葉賢也復興相と杉田水脈・総務政務官が更迭された。形の上では、任意の辞表提出が受理された。  岸田首相は、いつもながらの口先だけの「私自身の任命

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国葬検証であらためて浮き彫りになる安倍政治の罪

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月26日)  年の瀬に、今年亡くなった人物を思い起こせば、まずは安倍晋三の名を上げねばなるまい。その亡くなり方が衝撃的だったからだ。「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」という。はたして彼は、どのよう

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憲法や政治学の研究者が、切実に国民に訴える「安保3文書」の危険性

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月25日)  我が国の安全保障政策を根本的に転換し、平和憲法をないがしろにする「安保3文書」の閣議決定。これに対する批判の声明が、各方面から相次いでいる。  法律家の分野で特筆すべきは、日弁連が12月16

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富田林市議会の統一教会との関係根絶決議にイチャモン提訴

著者: 澤藤統一郎 地方自治, 統一教会

(2022年12月24日)  指折り数えて…間違いはない。南河内の富田林は、私の8番目の故郷である。小学校の5年生から高校卒業までの8年間をこの町で過ごした。暦年で数えれば、1954年4月から62年3月まで。地元の富田林

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防衛政策の大転換も、原発回帰への大転換も、どうして国民置き去りで決めてしまうのか。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月23日)  岸田文雄内閣成立以来、この内閣は正体を見極めにくい厄介な代物、と思い続けてきた。当然のことながら、安倍晋三内閣の分かりやすさに比較してのことである。  安倍晋三は、極右陣営の取り巻きに担がれ

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「統一教会スラップ・有田事件」の訴訟進行は、統一教会の反社会性立証の舞台とならざるを得ない。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月20日)  逆風に晒されている統一教会が、その組織防衛策として提起した5件のスラップ訴訟。いずれも、同教団に対する批判の言論を嫌って、コメンテーターとメディアの萎縮効果を狙ったもの。そのうちの1件として

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 自治体の『対統一教会断絶決議』に対するいやがせ訴訟には、原告に対する応訴費用請求の反訴を

著者: 澤藤統一郎  

(2022年12月19日)  統一教会と伝統右翼、その主張は水と油。むしろ互いに天敵の関係。天皇を含む日本人は韓国に跪いて奉仕すべしとする教義を持つカルトと、皇国史観から旧植民地韓国を差別して恥じないレイシスト集団。しか

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《NHK文書開示請求訴訟》次回12月21日口頭弁論のお知らせ

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月17日) NHK森下俊三経営委員長の違法の責任を問う 《NHK文書開示請求訴訟》 次回口頭弁論 12月21日(水)14時・415号法廷  NHKと森下俊三経営委員長の両名を被告として、NHKの報道姿勢と

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「南京事件をなかったことにしたい」人々と、「あったかなかったか分からないことにしてしまいたい」人々と。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月15日)  毎年12月13日が、中国の「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」である。現在、「国家哀悼日」とされて、日中戦争の全犠牲者を悼む日ともされている。この「南京大虐殺」こそは、侵略者としての皇軍が中国の民

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本郷三丁目交差点で、「専守防衛」逸脱の大軍拡・大増税に抗議する。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月13日)  本郷三丁目交差点ご通行中の皆さま、とりわけ若い方々に訴えます。ご意見もお聞かせいただきたい。あなたは、命じられたら戦争に参加しますか。兵士となって戦場に行く覚悟がありますか。怨みのない人と命

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中国監視社会の恐るべき姿を見よ。日本の権力者に、この真似をさせてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月12日)  江戸時代の農民一揆の多くは一定の成功を収めた。領主は一揆の要求を容れて事態を収拾せざるを得なかった。しかし、秩序を紊乱した者の罪を放置することはできず、首謀者は厳しく罰せられた。だから、一揆

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稲葉延雄は、NHK会長にふさわしいのか。経営委員会は市民の質問に真摯に回答せよ。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月11日)  NHK経営委員会ホームページに、12月5日付の「お知らせ」。「本日の経営委員会において、2023年1月25日付で次のとおり会長を任命することを決定しました」とのこと。  任期3年の次期会長と

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新藤義孝・衆院憲法審査会与党筆頭幹事の、強引な審査会議事運営に抗議する。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月10日)  本日で臨時国会が閉幕となった。政権を揺るがした統一教会問題は、生煮えの「被害者救済新法」成立で、いったん休戦となるが、もちろんこれで幕引きにはならない。問題の本質は、「反共」という理念を共有

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プーチンそっくりのヒロヒト。いや、ヒロヒトそっくりのプーチン。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月8日)  81年前の本日早朝、当時臣民とされていた日本国民はNHKの放送によって、日本が新たな大戦争に突入したことを知らされた。同時に、パールハーバー奇襲の戦果の報に喝采した。こうして、国民の大半が、侵

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「市民弾圧の旗幟を鮮明にし、独裁政権を守り抜いた」偉大な江沢民

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月7日)  11月30日、江沢民が亡くなった。私の心象の中で《尊敬すべき中国》から《野蛮な中国》へ変容したあの時期の、歴史の転換を象徴する人物の一人。この人に対する敬意のもちあわせはないし、弔意もさらさら

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国歌とは本来内発的に歌われるもので、法で強制されて歌うべきものではない。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月5日)  中国国歌「義勇軍行進曲」は、抗日戦争のさなかに作られ、侵略者である皇軍との闘いの中で唱われたものである。それが、中華人民共和国成立後に国歌となった。刑事罰をもって国民に国歌の尊重を強制する国歌

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愚民とてパンのみにて生くるものに非ず。サーカスとナショナリズムを与えておかねばならない。

著者: 澤藤統一郎

(2022年12月4日)  私はSNSというものとは無縁である。そのうえ、サッカーにもワールドカップにも何の興味もない。どこの国が勝とうが負けようがどうでもよいこと。だから、日本共産党の中野区議・羽鳥大輔のツィッターが「

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