思想家の吉本隆明は、著作『未来の親鸞』(春秋社、1990年)の中で、作家宮沢賢治の宗教観にかんしてこう記述している。「宮沢賢治という人は「あの世」をわりに実体化していましたから、「あの世」にいった妹さんとさかんに交信し
本文を読む親鸞の執筆一覧
哀愁の漂う小話一つ二つ――「流れ勧進」と「冬の三十日荒れ」に涙して(上)
著者: 石塚正英研究の一環として私が石仏調査のフィールド・ワークを始めたのは、ちょうど昭和から平成にかわった頃であるが、この調査というのは民俗学の手法にならったものであって、農村をはじめ各地の日常生活者に聞き書きをする機会が多くある。ま
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