香港から帰ってきて、早2カ月が経ちます。この間、周りではあちこちで煙が上がり、火が噴き出している現状を、「どうなるのか」と全体像がつかめないまま、日毎に伝えられる情報に振り回されていました。その割には、周辺はなぜか静かで
本文を読むT・K生の執筆一覧
ドイツ通信第148号 激動の香港を歩く
著者: T・K生秋休みの2週間に香港でトランジットの機会があり、往き帰り合わせて4 日間滞在することになりました。 ドイツからアジア向け航路では香港経緯が500ユーロ*そこそこと一番安上がりになり、本来の目的地に向かうには、最短距離で時
本文を読むドイツ通信第147号 ドイツ政治の分岐(3)
著者: T・K生ビショッフェローデのメモと資料をひっくり返していたら、1993年11月29日にも、この時は日本からのジャーナリストに同行して3回目の現地入りしているのに気づかされました。それほど衝撃的な印象を与えた工場占拠-ハンガー・ス
本文を読むドイツ通信第146号 ドイツ政治の分岐(2)
著者: T・K生東ドイツ2州の選挙を終えて、1993年のビショッフェローデ(Bischofferode)カリ塩鉱夫のハンガー・ストライキに戻ってくるとは想像もつかなかったです。当時、私は大学のプロジェクトで一緒に活動していた学友と、彼の
本文を読むドイツ通信第143号 7月20日、カッセルの反ネオ・ナチ抗議デモ――市内からネオ・ナチが排除された日
著者: T・K生7月20日(土)は、ヒットラー暗殺未遂からちょうど75年周年目に当たり、直前から、メディア、マスコミで歴史を顧みる記事が書かれていました。私個人は反ナチ抵抗運動といえばショル兄妹を中心とした「白ばら」抵抗運動が記憶に焼
本文を読むドイツ通信第142号 EU委員会議長選出を終えて思うこと――ヨーロッパの問題点を浮き彫りにした選出過程――
著者: T・K生昨日7月16日(火)、EU委員会の議長が、長い混沌とした政党駆け引きの末に選出されました。EU議会で行われた投票では、ドイツCDUの女性候補者(Ursula von der Leyen)が過半数に必要な374票をわずか
本文を読むドイツ便り(6)を読んで
著者: T・K生合澤さん お元気ですか。「ドイツ便り」読ませてもらっています。 私に関する報告(「ドイツ便り」6)で、いくつか誤解がありますから、ここに正確な事実を書いておきます。 意見を交換するときに、前提の一致が必要ですから。 1.
本文を読むドイツ通信第140号 EU議会選挙とヨーロッパ民主主義の復活への道
著者: T・K生2019年5月 EU議会選挙 昨日の日曜日(5月26日)、いつもの通りEU議会選挙の投票に行ってきました。そのへんの事情から、思うところを書き始めます。 10時30分すぎに家を出て投票場に向かえば、従来だとまばらで閑散と
本文を読むドイツ通信第139号 ドイツから何を学んだのか?
著者: T・K生前回の文章について「原発通信」編集部から、〈われわれはドイツを理想化していたのでしょうか〉という旨の問いかけがあり、その後この「理想化」の意味を、日本で自分は果たしてどのようにドイツの政治を見てきたのかと、ここ2ヶ月ばか
本文を読むドイツ通信第138号 歴史の結節点で思うこと
著者: T・K生2018年そして19年という年代は、歴史を振り返れば時代的にいくつかの重要な政治変動があった時期と結びついていることに、改めて様々なメディア、情報で知らされました。 思いつくままに、いくつかのテーマを取り上げてみます。2
本文を読むドイツ通信第137号 : ドイツ政治の行方 ―2018年10月28日ヘッセン州議会選挙結果から読み取れること(3)
著者: T・K生2週間ほど前に、突然、雪が降り、11月にしては早いので、「これも気象変動の影響か」と友人たちと話しあっていました。30年前は、市内でも15~20cm近く雪が積もったのではなかったかなあ、と懐かしげに時間を振り返っています
本文を読むドイツ通信第136号: ドイツ政治の行くへ 2018年10月28日 独ヘッセン州議会選挙から読み取れること(2)
著者: T・K生ヘッセンの州選挙が終わってから、11月16日までこの報告を書くのを控えていました。選挙当日の投票集計が、コンピューターのミスで不正確であることが判明し、3週間かけて再集計が行われ、その結果次第では、緑の党とSPDの得票に
本文を読むドイツ通信第135号 ドイツ政治の行方――2018年10月28日ヘッセン州議会選挙結果から読み取れること
著者: T・K生先日の10月28日(日)、ヘッセン州議会選挙に行ってきました。今回は、その時の報告です。 12時過ぎの投票所には、たちかわり出入する市民の姿が見られます。しかし、想像していたより静かでした。投票用紙をもらって身分証明書を
本文を読むドイツ通信第134号 ブラジルの選挙と極右ファシスト――スポーツの祭典の後に(3)
著者: T・K生選挙結果は社会自由党(PSL)候補者ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro) 46%、労働者党(PT)候補者フェルナンド・ハドダッド(Fernando Haddad)29%で、大統領選は3週間後10月28日の
本文を読むドイツ通信第133号 ブラジルの選挙と極右ファシスト――スポーツの祭典の後に(2)
著者: T・K生1992年のリオ滞在時には、時間があればリオの中心部にあるゲーテ協会に顔を出し、そこで働いているエミアに会いに行っていました。イパネマからバスで45~60分ほどかかりますが、小銭だけをポケットに入れて、バス内外での犯罪に
本文を読むドイツ通信第132号 ブラジルの選挙と極右ファシスト――スポーツの祭典の後に
著者: T・K生トルコからは、インフレの情報が絶えません。9月の段階でインフレ率は約25%に上昇し、15年以来の水準だといわれます。しかも対ドルのリラ貨幣価値は今年に入って40%も減少し、インフレの勢いは止まりません。1990年代には8
本文を読むドイツ通信第131号 2018年トルコの夏――その幻影と実態(3)
著者: T・K生「アメリカはドルを所持しているが、われわれには神がいる」 2018年のトルコ行きは、空港で人物チェックをされることもありませんでした。格安航空ですがドイツ系を使ったからでしょうか、それともドイツ-トルコ関係に変化が表われ
本文を読むドイツ通信第130号 2018年トルコの夏――その幻影と実態(2)
著者: T・K生1990年代半ばから2000年初頭にかけて、イスラム宗教をめぐる議論がメディア、TV、そして市民のなかで激化してきました。TVの政治トーク番組は、ゲストの顔ぶれをテーマに相応しく選択して、手を変え品を変え各チャンネルでほ
本文を読むドイツ通信第129号 トルコの夏――その幻影と実態(1)
著者: T・K生夏休みの最後の週に、トルコの友達を訪ねてきました。その時の様子を少し書きます。 ラマダン(イスラム断食期)明けの祭日を利用してボドルム(Bodrum)で夏休暇を取っていた友人から、「是非、来るように」と誘われて行ってきま
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