一票を投じて肩の荷を下ろしたつもりが、その後に待っていたのは宙ぶらりんの状態です。どのような政権が組まれるのか、まったく掴みどころがないからです。連日TV、新聞、雑誌の報道に聞き耳を立て、目を凝らしながら、また友人と話し
本文を読むT・K生の執筆一覧
ドイツ通信第178号 速報:連邦議会選挙 SPD勝利するも 曲がり角に立つドイツ
著者: T・K生連邦議会選挙直後のドイツの現状です。 今日、9月27日(月)早朝の各TV局でも投票結果に関して流動的な報道でしたから、今後の連立政権の見通しを確定するのは困難です。しかし、その中に読み取れるいくつかの要素を整理してみます
本文を読むドイツ通信第177号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(23)
著者: T・K生連邦議会選挙目前のドイツ その行くへ 9月26日の連邦議会選挙まで、あと2週間(注)となりました。大きな政治議論は聞かれませんが、政権の組み合わせがテーマになっています。これはCDU/CSUそしてSPD、いわゆる二大国民
本文を読むドイツ通信第175号 ドイツの集中豪雨災害とコロナ対策に見られる共通点
著者: T・K生東京オリンピック開催直後に、ドイツは2つの州(ノルトライン・ベストファーレンとラインランド・プファルツ)で集中豪雨被害にあいました。この状況は日本でも報道されているでしょうが、それをTVニュース の動画を見ながらフクシマ
本文を読むドイツ通信第173号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(21)
著者: T・K生ご無沙汰してしまいました。皆さんお元気でしょうか。 ドイツは、先週気温が37度まで跳ね上がっていました。私たちは休日、祭日休みなしで、この2か月間、ほぼ連日接種勤務についていました。疲れがたまってきていましたが、幸い今週
本文を読むドイツ通信 号外 東京オリンピックとドイツ
著者: T・K生この1か月ほどドイツでのメディアの報道に注目していました。自分の収集できる範囲ですが、以下にまとめてみます。 1.日本の国内の状況に関しては、ドイツ特派員がきちんと問題点をつかんで報道していると思います。 皆さんから入る
本文を読むドイツ通信第172号 新型コロン感染の中でドイツはどう変わるのか(20)
著者: T・K生接種の歴史とは、「いつも高度な政治議論」であり、単に注射を打つか打たないかの問題ではなく、「世界観」の問題である。(医学歴史学者Malte Thiessen) 前回の続きになります。 ドイツ〈
本文を読むドイツ通信第171号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(19)
著者: T・K生感染の勢い止まらないドイツ 立て続けに予定されていた接種勤務がキャンセルされた直後に、また新たに緊急動員の呼びかけが入ってきたりで、このところ現場はその日、その日の日常業務に追われて振り回されているようです
本文を読むドイツ通信170号 新型コロナ感染のなかでドイツはどう変わるのか(18)
著者: T・K生先ずは、3月21日(日)カッセルで行われた〈反コロナ規制〉デモの様子から書き始めます。ここに現在のドイツの現状が、際立って認められるのではないかと思われるからです。 その一週間前の週末には、ドレスデン、シュトゥットガルト
本文を読むドイツ通信第169号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(17)
著者: T・K生(下記、小見出しは編集部) 2月に入って、やっと接種センターが機能しはじめました。「さあ、これから」と期待が膨らんだ一瞬です。それまでは、12月末から2月中旬にかけてワクチン入荷が遅れていましたから、まず施設在住の高齢者
本文を読むドイツ通信第168号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(16)
著者: T・K生新型コロナワクチン 製薬会社の隠された意図 ワクチン売買契約に見られる製薬会社の隠された意図といえるものについて、まずは書いていきます。 健康管理、病気治療、生命の救助は世界の誰にも、公正かつ貧富の差なく、どこでも受ける
本文を読む「ドイツ通信」T・K氏より 2021.2.2 mail 日本のジャーナリストの無能さ
著者: T・K生「通信」1604号に貼られていた以下の報道について、気になったので簡単なコメントを書いておきます。 EUがワクチン輸出規制発表 「ワクチンナショナリズム」に懸念も(毎日新聞) – Yahoo!ニ
本文を読むドイツ通信第167号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(15) ワクチンがない! 貧困層を直撃する“ワクチン・ナショナリズム”
著者: T・K生ドイツはここ連日、寒い雪の降る日が続いています。暖冬が続いたこの数年ですが、こんなに雪が積ったのは何年ぶりのことかと時間を振り返りながら、ロックダウンの中で一日の生活のリズムを見つけるのに苦労しています。
本文を読むドイツ通信第166号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(14)
著者: T・K生トランプ派による国会議事堂突入の画像をTVニュースで見ながら、2020年8月末ベルリンでの「反コロナ規制」派デモ・集会と国会突入の姿が重なりました。この2つの潮流に見られる思想と運動構造には何の違いも認められません。 あ
本文を読むドイツ通信第165号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(13)
著者: T・K生「コロナ感染を過小評価していた…」 ドイツのコロナ感染の現状を言葉で書き表わすのは困難です。そこでアメリカと数字的に単純に比較すれば、ドイツで何が、どう進行しているのかを、明確に理解できるのではないかと思います。 &nb
本文を読むドイツ通信第143号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(12)
著者: T・K生先週の水曜日、12月2日に定期的な中央政府と州の合同会議がもたれ、ロックダウンが1月10日まで延長されることが決定されました。ドイツの対コロナ・サラミ戦術です。コマ切れに先延ばしし、その行きつく先はと問いただせば、最後は
本文を読むドイツ通信第163号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(11)
著者: T・K生ドイツのコロナ感染が止まりません 11月2日から2回目のロックダウンに入っていたドイツは、すでに4週間が過ぎ、今日11月29日の日曜日からクリスマス降臨節を迎えます。街と各家庭のところどころには、例年通りク
本文を読むドイツ通信第162号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(10)
著者: T・K生再びロックダウンのなかで 今日11月2日から、ドイツは2回目のロックダウンに入りました。期間は11月30日までの4週間です。正式には春のように全面的ではなく、「部分ロックダウン」ですが、それがもたらす影響は
本文を読むドイツ通信第161号 新型コロナ感染の中でドイツはどう変わるのか(9)
著者: T・K生9月10日以降のドイツのコロナ感染者数は連日1,700~1,900 人前後で推移し、他の諸国と比べてはるかに少ない数値を示しています。そのドイツで、なぜ〈反コロナ規制〉運動が起きるのか? これまでにもドイツのコロナ対策は
本文を読むドイツ通信第160号 新型コロナ感染のなかでドイツはどう変わるのか(8)
著者: T・K生8月29日は、ベルリンで〈反コロナ規制〉グループの中央集会になり、警察発表で3万8千人の結集といわれ、それに対して参加者側からは、数十万、あるいは100万人との過大な発言と触れ込みの声が聞かれます。しかし、この勢力を過小
本文を読むドイツ通信159号 新型コロナ感染のなかでドイツはどう変わるのか(7)
著者: T・K生夏休みが終わり、再び学校が始まりました。朝7時30分頃になると、子どもたちが声を上げて自転車で家の前を通り抜けていきます。6ヵ月近く見られなかった光景です。日常生活にリズムが戻ってきそうです。 しかし、夏休みの旅行はコロ
本文を読むドイツ通信第158号 新型コロナ流行のなかでドイツはどう変わるのか(6)
著者: T・K生暑い夏、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 ドイツは気温が30度以上に跳ね上がっています。今が、夏休みのピークです。そして、コロナ感染数もうなぎ上りに増えてきました。私たちは7月11日から22日までの10日間、ギリシャのコ
本文を読むドイツ通信第157号 新型コロナ流行のなかでドイツはどう変わるのか(5)
著者: T・K生テーマは「ドイツはどう変わるのか」ですから、そのへんの事情を私たちの身の回りの変化から少し書いていきます。 日常生活で「外出制限」期のスロー・テンポから抜け出せず、現在、周辺で進む再スタートの高速テンポに引き廻されていく
本文を読むドイツ通信第156号 新型コロナ流行のなかでドイツはどう変わるか。(4)
著者: T・K生新型コロナウイルスによる外出規制が緩和された直後から、「集団感染」のニュースが連日報じられています。「ここでも、またか」と、緩和の自由を楽しむ人たちの姿を嬉し気に見ながら、クラスターが発生する心理と環境というものに、問題
本文を読むドイツ通信第155号 新型コロナ流行のなかでドイツはどう変わるか。(3)
著者: T・K生ドイツの「外出制限」が緩和されてから3週間が過ぎました。レストラン、カフェ、それにホテル等も再オープンされ、街の中には市民の行き交う姿が見られるようになってきました。議論のあったブンデス・リーガー(サッカー)も、観客のい
本文を読むドイツ通信第154号 新型コロナ流行のなかでドイツはどう変わるのか。(2)
著者: T・K生ドイツのコロナ流行がピークを過ぎ、感染者数統計が右肩上がりから横ばいに移り、続いて下降気味になってきたころ、政府の対策本部のメンバーから、〈世界の中でも最高水準を誇るドイツの医療・保健制度〉というフレーズが何回となく語ら
本文を読むドイツ通信第153号 コロナ流行の中でドイツはどう変わるのか
著者: T・K生皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。すっかりご無沙汰してしまいましたが、私たちは元気にしています。 この二か月間は、息の詰まる思いで過ごしてきました。私たち二人は、「リスク・グループ」(60-70歳代で持病あり)に属して
本文を読むドイツ通信第152号 この間の2カ月(4)ドイツ戦後民主主義がファシストの手に落ちた日
著者: T・K生2020年2月5日の日付は、後世のドイツ歴史学・政治学史に書き加えられることは間違いのないところでしょう。 〈ドイツ戦後民主主義がファシストの術中に落ちた日〉として。 事実経過から見ていきます。 2月5日、チューリンゲン
本文を読むドイツ通信第151号 この間の2カ月(3)アウシュヴィッツ解放75周年
著者: T・K生今年2020年1月27日のアウシュヴィッツ解放75周年には、今までとは違った強い印象を持たされました。なぜ、それがどこからくるのかを考えながら、以下、私の個人的な印象を整理してみます。 テーマの11月9日に
本文を読むドイツ通信第150号 この間の2カ月(2)「シュタージー」と「ナチ」の匂い
著者: T・K生2019年11月9日。 11月9日という日付は、ドイツ統一の記念日であり、また、ナチ支配下でのポグロム・「クリスタル・ナハト」が引き起こされた日であることを、知ったかぶりをしてここに改めて記す必要もないと思いますが、この
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