ゲテモノの書物を頼りに選挙を戦う?
- 2020年 6月 11日
- 評論・紹介・意見
- 熊王信之
都知事選を目前にして小池知事の再選を阻もうとの目論見からか、何度も繰り返されるカイロ大学卒業への疑問符の提出があった処です。 この度は、構図は前回と殆ど同じながら選挙戦を目前にしての著書出版です。 法律家の方々も参戦されての何時もの学歴疑惑ですので、渋々石井妙子著「女帝 小池百合子」なる書籍を購入し読みました。
読み始めて直ぐに違和感のある「会話」がありました。 それは、「小池家の遠縁にあたる男性とのある会話」(17頁)です。 関西弁らしく装うものの如何にも関東の方が捏造されたようであり、関東の言葉使いがみえみえです。
当該の箇所は以下のとおり。
「芦屋という土地が、小池家をおかしくしたんかもしれません。 人は勝手に金持ちなんやろうとイメージしますわな。 百合子はそれに乗っかっていった。 だいたい、百合子だけじゃないけれど見栄張りなんですわ、小池家いうのは。 金がなくても見栄を張って、あるように振舞う。 入ってくる以上に使うてしまう。 だいたい兄弟同士が張り合っていた。 あの芦屋の家の中で。 百合子が言うてることは全部、嘘やないけれど、殆ど嘘やね。 芦屋令嬢とか、政界のタニマチとか、誰の話やと思うことがある」
これで関西の言葉使いらしく装っておられますが、このような関西の言葉使いをされる方はおられません。 関東弁丸出しです。
そこで当該の男性の話を関西弁に修正しましたものを下記に示します。 捏造されるならば、芦屋近辺か、大阪の方に言葉使いを修正して貰わないと珍妙な関西弁になります。
「芦屋いう土地が、小池家をおかしーしたんかもしれません。 人は勝手に金持ちなんやろないうイメージしますわな。 百合子はそれに乗っかって行きよった。 だいたい、百合子だけちゃうけど見栄っ張りなんですわ、小池家いうのんは。 金がのうても見栄はって。 あるように振舞い。 ほんで入る以上に使うてまう。 だいたい兄弟同士が張り合うてたわなー。 あの芦屋の家ん中で。 百合子が言うてること全部、嘘やないけど、殆ど嘘やね。 芦屋令嬢とか、政界のタニマチとか、誰の話やねん思うことあるわ。」
著書の最初からこれやから、御里が知れますわな~。 もうちょっとマジに捏造されたらどうでっしゃろか? ノンフィクションとちごうて完全な小説とでも思うたらええんやろか~。
反小池の方々。 都知事選を目前に反小池陣営の意を受けた出版とでも都民に受け取られると、散々な目に遭いますぞ。
そもそも、弁護士等の法律家を含む反対陣営の面々が伝聞証拠のみで小池氏を悪の権化とし、己の意に反する証拠を消し去り、上記のように証言を捏造し、デッチ挙げた書物を頼りに選挙を戦えば、投票を待たず敗者になるのは必定。
これでカイロ大学から訴えられると散々な目に遭うのに、どうしてあんな本が出たの? 女性に対する偏見が強いこの国の現実が表れている、と思うのは私だけなのでしょうか。 更に、何とも言えない程に嫌なのは、都議会で出たアラビア語で答えるようにと言う議員が居たことでした。 見世物でもないのに議会で何故アラビア語で答弁しなければならないのか。
それならば、日本では、義務教育の三年を含めて高校でも三年、大学へ進学すれば更に四年間も英語を学ぶのですから、議会での質問も英語でせよ、と当該質問をされた議員に言いたいのです。 小池知事ならば喜んで英語で答えられるでしょうし。
そもそも、ゲテモノの書物を頼りに選挙を戦う等とは言語道断。 選挙は政策の優劣を選挙民に問うものです
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion9828:200611〕
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