『放射能汚染水を海へ捨てるな。海を殺すな!』など―地震と原発事故情報 その96
- 2011年 6月 16日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故情報 その96
7つの情報をお知らせします(6月16日)
★1.『放射能汚染水を海へ捨てるな。海を殺すな!
早く巨大タンカーを持ってきて』
★2.『たんぽぽ舎』が食品の放射能を測定
「週刊金曜日」で鈴木千津子さん語る』
★3.『「脱・東電」で電気料金が3割も下がった
立川競輪、JR東日本、経産省までが導入』
★4.『「6.11脱原発100万人アクション」の
参加人数は6万6千819人の暫定人数』
★5.『大震災三ヶ月後、学習しない「原子力村」への抗議』
★6.『メールマガジン読者からのさまざまな質問とご返事について』
たんぽぽ舎からの-要望-
★7.『無料パンフ冊数の訂正とおわび』
★1.放射能汚染水を海へ流すな、海を殺すな!
魚・貝が汚染される、放射能汚染加害国日本になる
早く巨大タンカーを持ってこい、汚染水をそこへためておけ!
東電福島の放射能汚染水が、後手後手対策のために満杯になり、海へ流されようとしている。膨大な高度汚染水であり、海を殺すことになる。魚や貝や海草が汚染される。海水浴にもダメージだ。日本が放射能汚染水で海を殺した国=加害国に今、まさになろうとしている。『週刊アエラ』はXデーは6月20日か、と報じている。さらに梅雨の時期であり、台風もいくつも襲ってくる。今後、ますますヤバい! 汚染水を海へ流さないため、早く巨大タンカーを持って来い!汚染水を一時的にそこへためよ!海へ流したら、犯罪国日本になる。加害国日本にならぬために、東電と政府にタンカーを要求する。
(柳田)
★2.『たんぽぽ舎』が食品の放射能を測定
『週刊金曜日』(6月10日号)で鈴木千津子さん語る
今、消費者は何に気をつければいいか?!
「放射能測定から見えるもの」と題して、『たんぽぽ舎』共同代表の鈴木千津子さんが、『週刊金曜日』で、食品の放射能測定を語っています。その一部を紹介します。
・原発事故三ヶ月が経った最近の食品の計測では放射能の汚染は下げ止まりの傾向を示している。だが、到底油断できる状況にはないことを知らなければならない。
・五月半ばに神奈川県の足柄茶から放射性セシウムが検出され大きな話題になりましたが、茶は葉物と同様に汚染されやすい。ここで検査した埼玉県のお茶も、それぞれ148ベクレル、343ベクレルと高い数値が出ていますから要注意です。
・また、これからも牛乳は要注意でしょう。群馬県産で五月半ばに計測した牛乳の場合、それまで数値はほとんど出ていなかったのに、いきなり88ベクレル、222ベクレルと跳ねあがりました。これまでは昨年収穫して保存していた牧草を乳牛にたべさせていたのですが、検査前に半日ほど外に出して新しい牧草を食べさせたとか。やがて今年収穫した牧草を食べさせることになりますから、今後の汚染が心配されます。
・食品ではないですが、千葉市内の砂場の砂も五月一六日に計測したところ、セシウム134が528ベクレル、137が1353ベクレルと異常な高さでした。こんな場所で子どもたちが遊んだら危険です。食品と同様に、今後、行政は、各地域で可能な限り細かにモニタリングをする必要があるでしょう。無論、砂が汚染されているということは、田畑の土壌も同じであるといえます。(一部抜粋)
★3.「脱・東電」で電気料金が3割も下がった
立川競輪、JR東日本、経産省までが導入
週刊ポスト6月24日号のこの一文はオススメだ。
一部抜粋して紹介します。
・「本誌はこれまで、東電をはじめとする電力会社が需要者に押しつける「バカ高電気料金」を厳しく批判してきた。それに見切りを付けて「脱・東電」に踏み切る動きが加速している。そうした実例をみると、行政と電力会社による「ぼったくり商売」のメカニズムがはっきりと浮かび上がってくる。」
・立川市では今年度、私立の小中学校や図書館など53か所の公共施設で「電力供給」の競争入札を実施。するとすべての施設でPPSが東電より約2割安い金額で落札した。「競輪場を含めると、市の年間の電気代は年間約5000万円減と見込んでいます」というから驚きだ。(後略)
・「原発の電気(東電)は高い」ことがよくわかる一文だ!
なお、「反原発自治体議員・市民連盟」は、市役所の電気料金の競争入札-値下げを今後の運動の重点目標にしている。
★4.「6.11脱原発100万人アクション」の
参加人数は「66,819人」の暫定人数
「6.11脱原発100万人アクション」は、6月12日までに144件がアクション登録されました。6月10日~12日は138件、6月11日は121件でした。
海外は、11カ国で、10日が1件、11日が20件、12日が1件。
この他にフランス全土の32箇所、台湾全土の駅200箇所以上でした。
(フランスのパリは5000人の参加でした)
6月12日までの登録されたアクションの参加人数については、現在80件ほど主催者からメールで報告が来ていますが61件は未報告です。
そのため、現段階では暫定値としてしか発表できません。
主催者からメールで報告が来ていない場合は、新聞などでの報道、参加した個人からの報告、事前の予測参加人数などを参考にしました。
その結果、「66,819人」の暫定参加人数となりました。
宮部〈 BYK01516@nifty.ne.jp〉
★5.「大震災三ヶ月後、学習しない「原子力村」への抗議
ひとりの「たんぽぽ」音楽隊」 須藤光郎
(1)“6.11”は、芝公園~常盤橋~新宿駅東口で、びらまき、デモ行進など。どの場所でも、文字通り、立錐の余地のない盛況だった。懸念された雨は、人々の熱気で、はにかむように、退散していった。前日の、『週刊金曜日』『たんぽぽ舎』共催の「子どもたちを救おう!」集会で、切々たる、福島のお母さん方の肉声を聞いた私は、どんな数値データからの衝撃とも違う驚異を覚えていた。札幌に移住する決意を語ったお母さんの、内部批判の困難と乗超えという問題。入学早々の高一のお子さんと、福島県内部で、闘い抜く覚悟のほどを伝えてくれたお母さんの悲壮な声……「どんなめにあおうと、足をもぎ取られても、手をおられても、こどもの命を守り抜きます。どんなに牛乳を飲みたがっても、いまは、絶対、飲ませません!」
札幌・・・子どもの命・・・牛乳・・・突然、アイヌ民族と過ごした頃を思い出した。知床周辺では、動物園の檻の中にいるのは、人間だ。鹿の群は、仔鹿をまもる布陣が自然にできていた。青年にあたる牡鹿が前衛を築き、うしろに若い兄妹、叔父叔母が控え、父母子は、最深部にいる。中心は、仔鹿である。仔鹿に危難が迫れば、集団で反攻し、仔鹿を守り抜く。木から落ちた烏の仔のために、烏は編隊を組んで、奪回に来る。熊は、仔熊を守るためには、自動車、トラックにでもぶつかってくる・・・。
(2)翌12日は、松戸の武笠さん、柘植さんに、「6.12被災者支援・エネルギーダイエット・アクションin松戸」に太鼓もっていらっしゃい、というお誘いを頂き、アイヌの歌「森も川も海も空も、ここはアイヌ民族の聖地。ダムなんか造るところじゃない」という梶田イフさんという方の「二風谷最後の砦」を皮切りに、地元のお母さんたちと、「竹田の子守歌」「四季」(観衆のリクエスト)「チューリップのアップリケ」「イマジン」を駅前に響かせた。前日、太鼓の名手たちのデモ行進が、常盤橋公園で終わろうとする時、へたりこむどころか、アフリカの舞踊をみごとに披露した女性がいた。こちらは、第二挺団、若い彼らに学ぶ。さらに、新宿駅では、集会場への階段を警官が規制し、「戒厳令かい?」と言う感じでいらいらさせられて、地上へ出たところ、朴 保バンドのみなさんにでくわした。桜木町のサウンド・デモで疾走するトラック上の演奏を終えたところ。
「東京・生活者ネットワーク」の編集長、加藤さんに呼ばれた、とのこと。なんとか朴さん一行は、街宣車に乗れた。「もんじゅ」“Who can save the world?”を歌ったのは、東電前と同じ。アメリカのフォーコーナーズ(ウラン採掘場あたり)で、「ひろしま」を歌った人のキャリアと実力は、合唱の渦を巻きおこした。「福島と周辺のこどもたちを助けねば!」というのが、フィナーレのメッセージだった。冷たい閉ざされた心に何を伝えても無駄。芸術・芸能の技能を借りたいのだ。さて、松戸駅頭では、武笠さんの家の近所からの土砂を、大小2台の放射線量測定器,ガイガーカウンターで、さりげなく、計測展示してもいた。数字は、積算量年間20mSvをこえている、と読めるものも! 反対の駅の出入り口では、東日本被災者支援千葉西部ネットワーク、「みどりのみらい」などの旗が掲示され、人目をひくぬいぐるみ、熱烈なスピーチ、マークシート方式のアンケート、各種活動家団体のチラシ配布など、熱心でかいがいしい。「たんぽぽ舎」の置きびらも200枚ほど、なにもいわぬのに手渡しして下さった。朝9時からのアンケート結果。この深刻な事態に、「安全対策を強化し、原発を続ける」は、わずか、56票、「どちらともいえない」、「原発をとめて・・」は、あわせて900票になんなんとする圧倒的多数を獲得。
★6.メルマガ読者からのさまざまな質問とご返事について
『たんぽぽ舎』の実情と質問者への要望
柳田 真
1.3・11東電福島事故以来、『たんぽぽ舎』に来るメール、FAX、手紙は一挙に数倍~10倍にもなりました。メールが200~300本になることもあります。又、食品の放射能測定依頼も、来客も、取材も格段に増えました。
2.これに対して、3・11以降、実質専従者体制を4人に増やし、ボランティアも連日数名で、合計10名近くが毎日働く体制になりました(大前進)。が、それでもなお追いつかない状況です。
3.『地震と原発事故情報』が日刊発行で定着するのにつれて(6月15日現在95号)、それへの反応と質問が増えてきました。「調べないと回答できないもの」も多く、少ない人数で対応に苦慮しています。
4.今後の要望
イ.『たんぽぽ舎』の実情から、すぐご返事できないこともありうることをご承知下さい。(もちろん努力していますが)
ロ.質問者のTELを書いてもらうと、早めにTELで話せる場合があります。
ハ.FAXで送ってもらうと早めにできることも。(メールが多すぎて処理が遅れることも多々あるので)
二.『たんぽぽ舎』へボランティアに来ていただけるとうれしい。
パンフ発送やパソコン打ち、帳合、その他いっぱいやることがありますので。
★7.おわびと訂正
昨日発信した、【TMM:No1110】◆地震と原発事故情報その96の
『★6増刷できる!パンフレット「ホントに環境にやさしい電気とは?」』
ご注文について、昨日(6月15日)のお知らせの訂正をさせていただきます。
正:ご注文下さい。無料です。
「ただし、注文数をお一人50部までとさせていただきます。」
ご協力をお願いいたします。50部以上についてはご相談下さい。
送料は、冊数に応じて、メール便送料(10冊で100円、20冊で200円)を記載した振込用紙を同封いたします。
ご希望の冊数と氏名、電話番号、ご送付先を明記の上、なるべくFAXでお申込みください。
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◆電子メール(Eメール)送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに送ってください。登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯のアドレスへは、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
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日曜・休日は、お休みです。
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