テント日誌2月25日版
- 2021年 2月 28日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば後 1807日
大分暖かになって座り込みも賑やかに 2月19日(金)
時間より早く来た私が、椅子出しや荷つくりなど全て終了させ、みんなを待った。暫く待つと全員そろい、今日もオールメンバーが勢ぞろい。皆が揃うと座り込みも賑やかになる。大分暖かくなったけど、やや、風が強く寒さがこたえる。
経産省前に来る途中、文科省前でトラメガを持った何人かがいて、それを囲むように警察官がいた。道路のこちら側にも似たような雰囲気の人がいて胸にプラカードを付けていた。「従軍慰安婦」の存在を否定する内容が書き込まれていた。右翼団体の街宣活動のようだ。教科書検定の内容を批判していた。彼らの主張する教科書が不合格になったことを非難していたようだ。
今日は子どもの避難の権利を主張する千葉原発訴訟の会の裁判の控訴審判決言い渡し日だそうで、それに参加するIさんやMさんが抽選の前に寄って座り込みに参加してくれた。判決に中身はすぐに分かり逆転勝訴ということだった。
いつも5時からの経産省抗議に参加されるTさんが早め目に着てパンフレットを配っていた。今日は菅首相の長男による総務省幹部に対する違法接待についての週刊文春のコピー記事だ。今日も5時からの抗議で全面展開してくれるのだろう。聞くのが楽しみだ。(S・S)
しみじみと「ああ福島」を歌って脱原発を念じる 2月19日(金)
17時から経産省よ!嘘をつくなのコールで抗議行動開始。まずは「また逢う日まで」の替え歌を歌って経産省を批判。Taさんが「文春砲」から菅首相長男の違法接待を糾弾。森加計桜検事長問題に続く官僚への不当圧力と違法接待で官僚たちを滅茶苦茶にする政権を早く終わらせねば。Miさんが原発事故の千葉訴訟で東京高裁が一審判決を変更し国の責任を認定する勝訴判決を言い渡したことを報告、参加者全員が拍手で喜びを共にした。
さらに、Siさんの「なぜ経産省はまともに計算できないのか。福島事故を起こしたのにいつまで原発を続けるつもりなのか?」のアピールの後、Moさんの歌は「ああ福島」(作詞:武藤類子、李政美、作況:李政美)、約50名の参加者が福島への想いを込めて歌った。
さらに「座り込めここへ」のあと、高浜・美浜の老朽原発うごかすな、3.20行動に参加するぞ、「エネルギー基本計画」の意見箱に意見を出そう、基本政策分科会が開催される24日に抗議行動を、民主主義を取り返そう、大地震が頻繁に起こる日本で原発を動かしてはいけない、…などのアピールが続き、最後に「経産省は嘘をつくな」「原発はクリーンではない」と皆で訴えた。
参加者の多くは「総がかり」行動に移動、片づけはNaさんが応援してくれた。 (K.M)
島根県知事の発言について思う事 2月20日(土)
雲一つない青空、陽光が「今まで寒くてごめんね」とばかりに照り付ける。外務省前の横断歩道から真夏のように陽炎が立ち昇っていた。東の空に月が見えた。木の枝にとまったヒヨドリが一輪の花のようだった。
Uさんは超多忙のため来週から暫く来られなくなった。悔しそうだった。「まあ原発はどこにも逃げないから」と訳のわからない言葉しか浮かばなかった。「なくなってくれりゃいいんだけど」とハズシの上塗り。「お帰りなさい」と言える日を心待ちに。
〇会場からは笑い声もあがった
そこは笑うところではなかった。ジェンダーの問題だけではない。笑うことは「理不尽」を受け入れる、受け入れさせる、「犠牲もやむなし」に賛同すること。そして笑わないだけでは済まない。
〇丸山達也島根県知事
要するに「命を守れ、守ってほしい」と言っているのだと思う。だが「知事を呼んで注意をしっかりしなくてはいけないな」とか「政府は自由度の高い交付金も配っている。それこそ知事の腕の見せどころだ」などなど。ジャシンダ・アーダーン首相の言葉「Stay home. Be strong and be kind.」を思い浮かべるとこの国の政府には強さ・優しさが微塵もないことに気づく。
〇国民には自粛を要請しながら相次ぐ夜遊びや政治パーティー
終わりのない歌のようにネバーエンディングストーリーはまだまだ続きそうです。
♪~正直じいさんポチ連れ/敵は幾万ありとて/もしもしカメよカメさん/夜霧よ今夜もありが/通りゃんせ通りゃんせ、ここはどこの細道/じゃんけんぽん、あいこで/正直じいさんポチ連れて~ (^^♪∞
〇地球と一緒にコケまSHOW
『言い訳は通じない』(西村康稔経済再生相)
テレワークの推進をめぐり、企業に厳しい口調で対応を迫った。
<通じない言い訳ばかりの自民党なんですけど>
〇AFPBB News 2021/02/18 18:14
「ミャンマーの正義のため」軍事政権サイトにサイバー攻撃 公務員の逮捕相次ぐ (msn.com)
〇アートにエールを!
角田健一ビッグバンド 30周年 無観客ライブat紀尾井ホール – YouTube
(O・O)
「アジール」としてのひろば 2月21日(日)
当日は快晴で暑さを感じるような気温でした。参加者は10名、そのうちマスクをしていないのは2名です。
マスクに対する考え方は大雑把に見て二通りあると言われています。まずはウイルス防御にマスクは必要と考えるマスク「シーヤ派」、片やマスクはウイルスに対して意味が無く、逆にデメリットもあるとするマスク「スンナ派」です。「スンナ派」は非常に少数です。しかし、第一日曜日ごとに14時から新宿西口小田急前に集まる「縛られない民衆」は、新型コロナに伴う「新しい日常」に反対することが発端です。だから、基本は全員「スンナ派」です。
ネットでは「シーヤ派」と「スンナ派」は互いに反発し合う関係にあり、時には激しい議論を交わすことさえあります。
「経産省前テントひろば」は「アジール」としての側面がありました。「アジール」とは自由な場所のことをいいます。自由な場所を作る際に大切なことは、「他者の自由に介入しない」ことです。だから、経産省前は「シーヤ派」も「スンナ派」も共に集まることのできる場所であって欲しいと思っています。さて、今は新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が発令された状況下です。この緊急事態宣言の理由として、新型コロナウイルスの感染者数が増加していると言われています。
感染者数とはPCR検査で陽性になった者のことです。感染したと言えば、あたかも症状が出ている状態のことを連想します。しかし、実際は無症状の者が大半です。しかも、感染者数が増加したのは、分母に相当するPCR検査の数が増えたことも要因になっています。
今まで季節性インフルエンザが猛威を振るい、重症になった者が増えた場合でさえも、緊急事態宣言が発令されたことはありません。今回、緊急事態宣言が必要なのかどうかは疑問です。しかも、緊急事態宣言とは言っても、満員電車は問題にされないこと、夜8時以降の飲食店の営業が自粛されるだけです。ウイルスは場所や時間を認識して、活性化したり、そうでなかったりするような性質があるとの話は聞いたことがありません。だから、今回の緊急事態宣言は奇妙です。それよりも緊急事態宣言の影響で貧困に陥ったり、果ては自殺に追い込まれている人が増えている方を問題にする必要があるように思います。 (N)
明日は祝日であるが 2月22日(月)
11時40分頃、工事をしている日本郵政ビルに近づいた頃から右翼が街宣車から大音声でガナリ立てているのが聴こえてきた。大音声だったので20台位来ているのかと思ったが5台だけであった。何事かと聴いていると、竹島―韓国では独島―を韓国から奪還せよ❗、国交を断絶せよ❗などを叫んでいた。これらの要求が一向に進展を見ないことへの抗議行動であった。暫くガナリ立てていたが12時になったら突然演説を止めて引き揚げていった。
昼飯を食べて午後にまた来るのかと思っていたが、2時頃に文科省方面からバラバラに通りかかった時に、我々の方に向かって相変わらずの悪口雑言を一回言っただけでて帰っていった。
明日は天皇・ヒロノミヤの誕生日なので五月蝿くなるのであろうか⁉
今日の座り込みではこれが唯一の出来事であった。月曜日だというのに、経産省を出入りする職員の数もますます少なかった。また一般人の数も少なかった。座り込み者は何時ものメンバーとアメリカ大使館抗議に行く途中に寄ってくれたOzさん、2日前に電話をくれたToさんであった。レジェンドSさんは常連に含んでいる。腰が痛いと言いながら今日も座り込み準備中に来られたが陽気の良さもあってうつらうつらしていた。疲れているのでしょう。
今日も反原発CDを掛けてアピール。今日は(金)の夕方にやっている歌声運動を録音してCDを作ってしまったKさんが持ってきてくれたものを初めて聴いた。闇は光に勝てないー韓国の原曲を色々なバージョンで歌ったもの、韓国の労働運動歌など盛り沢山であった。家に帰ってじっくり聴きたいのでお借りした。(保)
来週からは3月である、3・11も近い 2月23日(祝)
前号ニュースの印刷時にパソコンが調子悪くて時間が掛かってしまったこともあって、いつもより30分早く事務所に着いてニュース212号の準備を始めました。昼前に到着した経産省前、今日は祝日なので(皇居の方が、61回目の誕生日だって!?)殆ど人通りがない。しかも気温は4月下旬並みに暖かく、らくちんです。とはいえ、ときおり冷たい風が強く吹いたりして、とっても寒いというだけではなくてバナーすら張ることはできませんでした。
来週から3月を迎えるテントひろばでは、いま10万人を超す原発事故での避難者を生んだ3・11事故から10年の集会を準備しています。そして今からずっと前ですが私が生まれた1948年5月の中東のパレスチナでは、「イスラエル建国」を大義にその10倍を超す100万人規模での戦争難民が近隣諸国に避難してから、早くも73年を数えます。この日は3・30パレスチナ土地の日集会を東京で開催する準備のために、いつもより少し早い1時過ぎに経産省前を離れました。 (EO)
経産省も東電も欺瞞のかたまりである 2/24(水)
天気はいいが風は冷たい。午後3時になると太陽は文科省の高いビルに遮られて、寒くなる。しばし、経産省側に椅子を移したがすぐに日陰になってしまった。
今日は経産省本館7階?で、「第37回総合資源エネルギー調査会基本政策分科会」が開かれるので、木村さんがこれに対して「第6次エネルギー基本計画に原発ゼロを書きこませよう」という行動を呼びかけた。テントの当番の他に4名が加わって、シュプレヒコールやアピールを行なった。木村さんの他に6名が発言した。最後はレジェンド斎藤で、「原発をすぐやめよ、経産省は一体何をしているのか。経産省はいらない」と言われていた。理路整然としたアピールで感心した。ヨーカンさんは「経産省のそういう会議も女性を半数入れた方がいい」と言っていた。
演説の合間にシュプレヒコールをやった。次回のこの会議に対しても抗議行動をすることを確認した。
あと、腹が立ったこと。経産省は、テントがあったところにPR用のパネルを設置したが、なんと今日は「福島の富岡町夜の森の桜並木」を楽しそうに歩く人たちの映像を映し出して、「10年目の福島」という文字を入れていた。福島は復興してない。富岡町は汚染地域だ。映像は全くのウソだ。経産省はなにが言いたいんだ! 経産省も東電も本当に欺瞞の塊だ。(T・I)
メンバー勢揃いの充実した座り込み 2月25日(木)
3週間ぶりに、前半・後半の当番者と準レギュラーのOyさんを含めて全員揃い、充実した座り込みとなった。おてんとう様が当たっている時間はすっかり春の気分ただ太陽がビルに隠れると肌寒い、長老のSさんが13時過ぎに到着、川内から上京した江田さんと待ち合わせとの事でしばらく座り込む、その江田さんが到着すると近くの喫茶店に行かれました。
その後時おり来る青年がトラメガで財務省に向かってコロナ禍の中で疲弊している市民救済を、経産省に向かっては放射性廃棄物(核のゴミ)を安全な場所に保管する施設が整備出来ないのに、原発再稼働なんてとんでもないと訴えていた、言葉は荒っぽかったが言っていることは正論だ、帰る時にはお騒がせしましたとキチンと、挨拶をして行きました。
この後には三軒茶屋のWさんが、文明堂の三笠山を差し入れて下さいまして皆さんで頂きました。レジェンド斉藤さんは撤収10分前に来まして、到着するやいなや、片付けに参加、お疲れ様でした。(Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その161
福島県沖で摂れた魚クロソイ(北海道の鯛)が基準値超え! 原因は2.13福島沖地震?
~イチエフの放射性物質を閉じ込めるべき! 放射能汚染水の「海洋放出」を断念すべき!~ 2021年2月24日 木村雅英(経産省前テントひろば)
2月23日のニュース「福島の魚から2年ぶり基準値超え クロソイ、国が出荷制限へ」は福島の人たちに非常に厳しい酷な報だ。
<中日新聞 https://www.chunichi.co.jp/article/206648
福島県漁業協同組合連合会は22日、同県沖の試験操業で水揚げしたクロソイから、食品衛生法が定める基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える500ベクレルの放射性セシウムを検出し、出荷を停止したと発表した。試験操業で取れた魚の基準値超えは2019年1月のコモンカスベ以来約2年ぶり。
東京電力福島第1原発事故後、国は福島沖の44魚種を出荷制限。順次解除が進み昨年2月にはゼロとなったが、クロソイが改めて出荷制限される見通しとなった。
県漁連によると、基準値超えのクロソイは22日、同県新地町沖8・8キロ、水深24メートルで取れた。>
原因は、2月13日の福島沖地震後の東電福島第一原発(イチエフ)からだろうか。22日には次のことを東電が発表した。
〇1号機の原子炉格納容器の圧力が低下(1.2キロパスカル=>0.9キロパスカル)
〇格納容器内部で水位低下(1号機:15日から40~70cm、3号機17日から30cm程度)し、今も一日数センチ低下している
これらの原因究明と対策については、詳しい真実の報告を待つしかない。
しかしながら、本シリーズ「その151」で示した様に、汚染食材の検出は続いていた。海水・海底土の汚染が続いていて、海底土(昨年2月~5月)は、福島沖10km近くでCs137が1400Bq/kg、Cs134が79Bq/kg、Cs137が相馬港300Bq/kg、小名浜港150Bq/kgと報じられている。
イチエフで最も大切なことは、「止める・冷やす・閉じ込める」の中で、未だに実現できていない「閉じ込める」をきっちり実現することだ。実現するべきことは、放射能汚染水(ALPS不完全「処理水」)をタンクに閉じ込めることだ。
放射能汚染水の「海洋放出」は絶対に許されない!
2月28日(日) 正午より青空川柳句会開催
選者:乱鬼龍 是非参加ください。楽しいですよ
3月2日(火)老朽原発動かすな「院内ヒアリング」
衆院第二議院会館・多目的会議室 13・30分~17時
主催;再稼働阻止全国ネットワーク
3月3日(水)「アベ政治を許さない」のポスター掲げる日
13時:国会正門前でも行います
3月5日・3月12日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前テントひろば
3・11福島原発事故満10年-本館前抗議行動
~福島は終っていない、原発はもう終わりだ!~
日時:2021年3月11日(木)17時~18時半(小雨決行)
場所:経産省本館正門前(霞が関)
主催:経産省前テントひろば
案内:
「経産省前テントひろば」は、3・11事故から半年後の9月11日に脱原発テントを経済産業省敷地の一画に設置し、「主権者宿営権」・「撤去すべきは原発」と主張してきた。2016年8月21日にテントが強制撤去されたが、私たちは本館玄関前に移り、歩道に座り込んで福島原発事故の責任を追及し脱原発を訴え続けている。また、新型コロナ下のこの1年も一日も休まず抗議・座り込みを続けている。
事故後10年を迎えるが、東電福島第一原発の廃炉対策も汚染水対策も全く先が見えない。特に、トリチウム等多核種放射能汚染水が120万㎥以上に達し、福島・全国・世界のあらゆる方面からの反対にも拘らず、経産省も東電も「海洋放出」という名の海洋投棄を画策している。オリンピック招致の為の「アンダーコントロール、ブロックできている」の嘘もより明らかになった。
一方で、東電がADR仲裁和解案を拒絶したり福島地裁の和解案を拒否して「3つの誓い」を破っているにも拘らず、国はそれを容認し、国や福島県は被害者の補償・支援の打ち切りを強行している。
他方、世界では再生エネルギーにシフトしているにも拘らず、経産省は未だに原発推進政策を続けて「核のゴミ」を増やし、稼働40年以上経過した老朽原発をも動かそうとしているばかりか、大量の放射性物質を放出してプルトニウムをも増やす六ヶ所再処理施設の稼働を目論んでいる。
更に、第6次エネルギー基本計画の策定においても、地球温暖化を口実にクリーンでは全く無い原発を残そうとしている。
私たち「経産省前テントひろば」は、3.11イチエフ事故後満10年を迎える本年3月11日の夕刻に経産省本館前で抗議集会を開催する。いまこそ「トリチウム等放射能汚染水を海に流すな」、「原発は終りだ!」、「核のゴミを増やすな!」、「エネルギー基本計画に原発ゼロを書き込もう!」と訴えよう。
発言:
鎌田慧さん(ルポライター)ほか
問合せ:経産省前テントひろば
〒105-0003港区西新橋1-21-8新虎ビル2F
電話:070-6473-1947
メール:tentohiroba@gmail.comhttp://tentohiroba.tumblr.com/
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