テント日誌4月15日版
- 2021年 4月 17日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
話題は老朽原発に交付金を拡充する事など 4月8日(木)
天気予報で所によりにわか雨とあったので折りたたみ傘を持って出かけたが降らなくて良かった。今日はありったけのバナーを並べて座り込んだのだけど、関心を示してくれる通行人がいなくて残念。
長老Syさん、斉藤美智子さんが早めに現れ、裁判所の傍聴に行く前に寄ってくれたMさん、自転車で来るOさんと当番合わせて7人の座り込み。
話題は老朽原発に交付金拡充、1原発に最大25億円という報道のことや漁業協同組合が反対している汚染水問題について、でも合間にヨーカンさんがヨモギ餅を作った話など春らしい話題もあり、ちょっとくつろげた。
しばらくして前にも通りがかりに寄ってくれたペルーの女性がしばらく話して行った。本当は人を救うために医者になりたかったけど、お金がなくて大学に行けなかった。 今は日本語を勉強して介護の仕事をしていると言っていた。日本が好きみたいで良かった。
帰りに事務所に寄ったら一日早く渕上さんの遺稿集が届いていて頂いてきた。そして本を受け取りに来たOさんが人の少なくなったテントに寄って下さって良かった。(I.K)
若者たちのスタンディングアピールがあった 4月9日(金)
12時45分ぐらいに経産省前まで来ると先週と同様若者たちがアピールをしている。今日は11名のスタンディングだ。だが取材するメディアの人数は先週と比べて少ない。しかも今日はカメラクルーはなしだ。でも、若者たちは堂々とした態度でスタンディングアピールをしている。1時までのアピールなので内容は殆ど聞けなかったがこれからもずっと続けるらしい。
1時になったので、椅子を経産省前に移動して座り込みを始める。間もなくレジェンドSさんも到着。遅れてHoさんも到着。今日は風もなく日差しもほどほどで、座り込みにはうってつけの日和だ。食事を済ませながら道行く人々を観察した。服装は春らしい薄着になってきているが、こちらに対しては全くの無関心の姿勢は以前と変わりがない。汚染水が海に放出されようとしているのに無関心でいられる神経が信じられない。その後、横浜のOさんも到着する。いつものようにお菓子を振る舞っている。
暫くして小金井のOさんがやってきた。 渕上さんの遺稿集を作るのに中心になった人で、テーブルの上に本がないので、今から事務所に行って取ってくると言って事務所に向かった。この場で本の販売をするとのことだ。間もなくリックサックに本を入れて帰ってきた。早速、何人かの人が購入していた。今日も又、吉良よし子のサポーターの二人が座り込みに参加している。大分人数が増えてきた。
3時から本の販売会議をするのでメンバーと一緒に事務所に向かった。(S・S)
放射能汚染水を海に流すな! 野党も頑張れ! 4月9日(金)
菅政権が放射能汚染水の海洋放出を13日に決定しそうとの報道を受け、15時半から超党派議員連盟「原発ゼロの会」が国会で経産省に申入れしている、「原発ゼロの会は汚染水の海洋放出を断じて容認しない」と。私たちも16時に座込み者で経産省に向って「汚染水を海に流すな」の声を上げる。
文科省前の朝鮮学校差別反対の行動が終わる17時からテントひろばの抗議行動開始。ひとしきり「放射能汚染水を海に流すな!」のコールと、「海洋放出」を決定したらオリンピック招致の為の「アンダーコントロール」の大嘘が世界中で報道されるのではないか?菅政権はオリンピックも諦めたのか?の声。
Oさんから渕上太郎遺稿集「脱原発経産省前テントここに在り!」の紹介、よろしければ皆さまもどうぞ。
「汚染水を海に流すな」の訴えとともに、小児甲状腺ガン多発隠しをしてきた政府はこれからがんが増える可能性が高いのに更に県民健康調査を縮小しようとしていることへの怒り、高浜・美浜の老朽原発を稼働させる為に福井県に25億円(合計50億円)拠出を提案し露骨に札束で自治体をコントロールする経産省・資源エネルギー庁への怒り、ミャンマー軍事政権への肩入れから抜け出さない政権・企業への怒り、「ああ福島」「座り込めここへ」の歌、などが続く。トリチウム・内部被曝・ICRP批判の「被曝インフォデミック」(西尾正道著)も紹介。
抗議行動の締めにかかる18時頃、立憲民主党の山崎誠議員が経産省に入っていく。地元選出議員とともに汚染水問題で奮闘していられる。私たちからもエールを送った。終了後は「日本政府はミャンマー国軍との経済的関係を断ち切れ!官邸前アクション」に移動する人が多い。 (K.M)
梶山経産大臣の論法ってすり替えの典型だ 4月10日(土)
霞ヶ関は5月を思わせるような青空に覆われていた。見渡す限り雲はひとつもなく風は爽やか。でも日陰は寒くて日向との寒暖差が著しかった。
それでも気持ちの良い天気だったが気分は猛烈に時化ていた。心の中で落雷と竜巻が荒れ狂っていた。何故かというと、昨日梶山経産大臣の記者会見を見たから。ICRP・IAEAが権威ある客観的第三者機関だの、風評は心の中の問題だとか…淀みなくすり替え論法を披露していた。
〇『おすいせん』のほうがまだましだよ
細野豪志元環境相曰く、「処理水の海洋放出を首相が決断するなら支持したい。『汚染処理水』という表現そのものが風評の拡散」と指摘。
この人も「まんぼう」だね。
〇脳がこむら返り
自民党は英語名で Liberal Democratic Party なんだって。自民党のチラシにそうあった。
女性活躍を訴えたら「左に転向したのか」…稲田朋美が愕然とした“保守からの罵倒” (msn.com)
(O・O)
カウ・ゴジラを引き連れた吉沢さんも登場 4月12日(月)
相棒のSさんの呼び掛けで12時から・汚染水を海に流すな❗・キャンペーンの準備をする為に11時に経産省前に向かった。月曜担当者の他に(火)(木)担当者のyrさんも早くに駆け付けてくれたので11時半過ぎには準備が終わった。軽い昼食を取りながら他の人が来るのを待った。誰が来てくれるのか判らないので初め不安だったが12時過ぎになるとこちらの予想を越えるほど大勢の人が駆け付けてくれた。数えてみたら15人程であった。皆さん本当に有り難う御座いました。
多くの人に発言して貰い、その他の人からは息の合った掛け声を掛けてもらって抗議行動は大いに盛り上がったので大成功でした❗ 明日も12時から官邸前で抗議行動が行われるので多くの人に参加してほしいと思います。そのあと1時半から木村ゲタ氏主宰で経産省前での・エネルギー基本計画に原発ゼロを書き込め‼・行動がありますので宜しくお願いします。
1時過ぎに経産省前行動を終えたあと関係省庁である農林水産省まで・汚染水を海に流すな・の横断幕を先頭にそれぞれが思い思いのプラカードを掲げてデモンストレーションを初めてやってみた。参加者からはなかなか良かった❗との感想を貰いました。
(金)に引き続きカウ・ゴジラを引き連れて吉沢さんが来られた。ベコ新聞を頂いたので皆でカンパをした。滅多にないことなので皆さん快くカンパに応じてくれました。吉沢さんは夕方まで霞が関と官邸の間を隈無く情報宣伝活動を行っていました。横浜のKさんも来てくれました。今日の演説では・東電が出した企業ゴミは海に捨てて良いなどとどうして言えるのか? 経産省の官僚の家では家庭ゴミを海に捨てているのか? そうではあるまい❗ そうであるならどうして東電が出した企業ゴミは海に捨てても良いなどと言って平然としていられるのか。全く矛盾している❗・と鋭く指摘していた。全く同感である。 このKさんもそうだったが、3時頃に反原発市民委員会などの諸団体が3時半から官邸に抗議文を手渡して始める抗議集会に参加するため5~6人がやって来た。これで今日の参加者は軽く20人を超えました。
時間が来たので月曜担当者を残して座り込みに参加していた人たちは官邸前に出掛けました。残りの時間は反原発CDを掛けて道行く人たちにアピールして今日の座り込みを終えた。(保)
「汚染水を海に流すな」、政府は何をしてるか 4月13日(火)
経産省前に到着すると、向かい側の財務省前でミャンマーでのクーデター軍事政権に対して「ミャンマー国軍の資金源を断ち切るため」日本の官民が行っているODAや無償資金協力を通じて国軍の利益になるような支援をやめるようにと、市民団体が要望の訴えをしていた、顔見知りの人がいたので飛んで行ったら、この後外務省、国交省、官邸前に行くと言っていた。
さてこちら経産省前は前日に続きトラメガを用意して第一弾は、本日経産省で行われた「第40回総合資源エレルギー基本調査会基本政策分科会」に呼応して、13時過ぎより13時45分まで「第6次エネルギー基本計画に原発ゼロを書き込ませよう!」の行動を、その後15時頃まで小雨の降る中を「トリチウム汚染水を海に流すな」等の怒りのコールと、横浜のKさんの声が枯れるまでのスピーチが続けられた。参加した人は、官邸前での緊急行動に参加した方達も合流して結構な人数となった。 (Y・R)
麻生の放言はいつものことだが、腹立たしい 4月14日 (水)
朝から雨が降ったりやんだり。結局、座り込みのセッティング時から終わりまで降り続く。雨の日はバナーの取りつけは結構大変。菅が「トリチウム汚染水の海洋放出」を閣議決定した後なので、「放射能汚染水を海に流すな」のバナーを正面に立てずにはいられない。
倉田さんは規制委員会抗議のあと経産省前で演説。当然、トリチウム汚染水問題を言う。汚染水を「処理水」などと言っていること、麻生が記者会見で「(海洋放出を)もうちょっと早くやったらと僕は思っていましたけど、…別に、あの水飲んでもなんてことないそうですから」と言ったことについて、だったらお前飲め、飲んでみたのかと怒りを持って糾弾していた。本当にそれが大臣のいう言葉か!雨だけど、当番は全員登場。美智子さん、キラキラ星の2人、Aさんの他、ヨーカンさんは規制委員会から回って来られたが、寒いとすぐ帰られた。(T・I)
いつもコインカンパありがとう 4月15日(木)
セッティングが終了すると間もなく、吉良さんのサポーターお二人が間もなく到着チョット行って来ますと言って出かけた、帰って来たら菓子箱に入ったお菓子を差し入れですと渡されました、座り込みに参加してくれるだけでも有難いですのに二重の喜びです、その後本日国会で行われた憲法調査会を傍聴されていた方達4名が帰りに参加してくださり一段と賑やかになりました。
それと、もう一つ嬉しい報告です、テントグッツを入れる箱の中に50円だけのコインが入ったペットボトルが一本(おそらく昨日でしょう)、それと時々自転車で来る人が50円、10円、5円、1円のコインが入った缶ビン2個をカンパして頂きました。その額は合計でなんと4万4554円でした(テントはこの様なカンパだけで維持しておりますので、本当に感謝感激です)経産省前反原発テントも今日で3505日目、不当な強制撤去日より1699日目、毎日雪が降ろうが、雨が降ろうが、風が吹こうが一日も休まずに経済産業省の正門前に堂々と抗議行動をしている事が、市民の共感を拡げていると確信致しました。(Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その168
放射能汚染水の「海洋放出」決定を糾弾!
~核物質防護もできない東電に「海洋放出」を許すな、環境アセスメントせよ~
2021年4月16日 木村雅英(経産省前テントひろば)
菅政権・経産省は放射能汚染水・「処理水」の「海洋放出」を4月13日の関係閣僚会議で決定した。全漁連など関係者が「風評被害」を心配して絶対反対し、長期に渡って多数「国民」が反対している中での暴挙である。首相官邸前での多数の抗議や経産省前テントひろばの経産省前での抗議行動(9日、12日、13日)にも拘らず。
「海洋放出」が駄目な理由は沢山ある。核ゴミの拡散してはいけない、トリチウムも危険、内部被曝が危険、タンク保管可能、…と。
ここでは次を確認する。
◆これ以上、地球を海を汚してはいけない
原発事故で発生した放射性汚染水を海に拡散することは地球を一層放射能汚染するになる。チェルノブイリ事故後もスリーマイル事故後も、放射性物質の大量の海洋投棄をしていない。許されない行為だ。
全漁連はじめ周辺からまた近郊の国から反対の声が上がるのは当然だ。
◆姿も工程も見えない「廃炉」を口実にするな
経産省は、廃炉・復興を口実に汚染水海洋投棄を主張するが、「廃炉」の姿も見えず、工程は5回も改訂されて30年~40年で達成することは不可能(数百年かかる?)。
◆外務省はロンドン条約と議定書を守れ
放射性物質の海洋投棄を禁止したロンドン条約と1996年議定書を日本も批准している。これをを破ってはいけない。外務省もロンドン条約を守れ。
◆環境省は環境アセスメントをせよ
経産省は、ロンドン条約ゆえに福島陸域からの「海洋放出」という名の実質「海洋投棄」を計画している。総計120万㎥、トリチウム総量860兆Bq(他の多核種も現在告知濃度超え)を、更に追加処理して大量の水で希釈して陸域から海に流そうとしている。ならば、環境アセスメントをするべきだ。2012年の環境基本法・原子力基本法が改正され、放射性物質も環境汚染対策の対象になっている。環境省は、モニタリングに留めずに環境アセスメントをするべきだ。
◆核物質防護もできない東電に「海洋放出」を許してはいけない
東京電力は、東電福島原発事故を起こして国の支援を受けながら、この10年間に事故原因隠しを続け、「3つの誓い」を破って事故被害者への賠償を渋り、汚染水対策も廃炉対策も誤算ばかりで展望なく、あろうことか柏﨑刈羽原発の再稼働を目論み、核物質防護もできない。東電は全く信用できない会社だ。こんな会社に「海洋放出」という名の海洋投棄を認めたら好き勝手に海を汚される。
◆IAEAはじめ原子力ムラの地球放射能汚染のやり口を続けるな
トリチウムに関して、経産省は過去の放出実績を述べて海洋投棄を正当化しようとしている。海外で大量に放出、日本でもPWRで大量放出、再処理施設からは多大に放出、と。だから周辺住民の放射能被害が報告(仏、英、玄海、泊ほか)され、地球の放射能汚染が進んでいるのだ。だからIAEAが「海洋放出」の後押しをしているのだ。大量の放射性物質を排出する再処理施設の稼働も許されない。
◆汚染水のアンダーコントロールを撤回し、オリンピックを中止せよ
安倍政権が、汚染水のアンダーコントロールの大嘘をついて、東京オリンピックを招いた。汚染水は今も貯まり続け海に流し続けている。この決定を機会にオリンピックを直ちに中止するべきだ。
4月23日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前テントひろば
4月23日(金) 月例祈祷会 15時~
「死者の裁き」 JKS47士 15時から
お知らせ:渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばでも販売します。予約受付中
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円
【書籍紹介】
西尾正道著「被曝インフォデミック~トリチウム、内部被曝―ICRPによるエセ科学の拡散」
3.11後10年目に発売された同書は、昨年12月22日に開催した
院内ヒアリング集会<放射能汚染水「海洋放出」の実害~トリチウムは危険~>
でお話しいただいた西尾正道さんの最新刊。
本体1100円+税のところを千円でお譲りします。
「書籍紹介」
『リニア中央新幹線をめぐって』(山本義隆)
原発事故とコロナ・パンデミックから見直す(みすず書房)
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