孫崎享氏のTwitterより“オバマのアフガン戦争、頼みは地方自治体、実質なき美辞麗句の恥ずかしさ、恥なき日本マスコミ、”など
- 2011年 6月 25日
- 時代をみる
オバマのアフガン戦争、一部撤退発表も、政策巡り今後も国内で綱引き
・アフガニスタン戦争:オバマ大統領、来年夏までにアフガニスタン駐留米軍計3万3千人引き揚げる駐留米軍の撤退計画。その後7万人。アフガニスタン戦争はある意味オバマの戦争。オバマ大統領就任時は3万8千名の米軍。タリバンを排し自立出来るアフガニスタン政府の確立を志向。この目的達成されず。
今次決定は山岳地アフガニスタンでの軍事展開費用が莫大にのぼり、財政赤字が増大する米国で現状維持が困難なことを背景。目標を真に「アフガニスタンが再びアルカイダの温床にならないこと」に限定するなら大軍の駐留不要。ただし国防省は撤退に消極的。今後も政策巡り綱引き。
(6月24日 posted at 08:06:34)
図書新聞7月2日号に書評掲載
・沖縄:7月2日号図書新聞一面は『本土の人は知らないが、沖縄の人はみんな知っていることー沖縄・米軍基地観光案内』(写真、須田慎太郎、文・矢部宏治)の私の書評を掲載しています。
(6月24日 posted at 12:28:54)
<見事なり>、24日読売社説
・24日読売社説批判(普天間)、読売見事な説展開「名護市などの北部振興事業だけで800億円以上が使われた。積み重ねた公費と努力を水泡に帰すことは許されない」札束で人々の良心曇らせ、有効でなくなると800億円どうしてくれると叫いている。原発と同じ構図。新策ー使途問交付金導入を県へ
(6月24日 posted at 13:53:32)
広義の国益、頼みは地方自治体
・日米(岩国):中央政治、官庁、広義の国益で判断出来ない状況は原発の経産省、安全保障の防衛省同じ。頼みは地方自治体。24日読売「防衛相が山口知事批判…岩国移駐で会談断られ」「二井知事”国、再編は全体がパッケージと説明。普天間見通しない段階で(空母艦載機の)岩国への先行移駐は問題だ」
(6月24日 posted at 17:13:51)
アフガン撤兵しても、オバマ就任時より兵員数まだ多し
・アフガン・米軍撤兵:スケジュールは明年1月までに1万、9月までに2万3千名。23日星条旗新聞は「後者の撤退はまさに戦闘最中」「大統領選挙との日程と余りに一致し、現在世論の56%が早期撤兵を主張しこれを睨んだ動きとの批判がある」留意点:撤兵してもオバマ大統領就任時の兵員数より大きい
(6月24日 posted at 17:29:18)
福井県レベルの財政では原発依存必要なし
・原発・福井県民へ:「原発無しで大丈夫だという提案をしないと、難しいのような気がします」福井県は過疎の県ではない.隣に近畿経済圏。充分発展の可能性。敦賀市は別にして県レベルで原発依存財政しなければならぬ理由無し。敦賀にしても周辺市町村並みでいいと判断すれば依存減らせる余地大。
(6月23日 posted at 00:00:31)
恥を知るべし、日本マスコミの知的怠慢
・日米関係:昨日進藤栄一氏と会う。進藤氏は1979年4月雑誌「世界」に「分割された領土」と題する論文を発表し、1947年昭和天皇がマッカーサーに対して沖縄の反永久的な占領を求めるメッセージを側近を通じて伝えていたことを明らかにした。学者として大変な決断。
進藤氏に当時の反響を聞いたら「日本は日本のマスコミは完全に黙殺」。学者、マスコミを始め日本の有識者は重要な発表があっても黙殺することで対応。私も同様の経験。『日米同盟の正体』で日米関係は憲法、安保条約を実体的に越えたと主張しても黙殺。今『日本の国境問題』で北方領土は戦後処理の取り決めで国際法的に日本の主張は極めて分が悪い、尖閣諸島は棚上げこそ日本に有利という論も黙殺。重大な問題でも反論もせず、賛意を表明することもせず、知的怠慢に何ら恥じる所がない。原発でも同じ。それでいて日本のオピニオンリーダーを自認。
(6月23日 posted at 00:40:32)
首相の問題は、実質なき美辞麗句の恥ずかしさ。普天間のどこに努力が
・普天間:菅首相の問題はほぼ常に美辞麗句と実際の政策の乖離。二三日読売「菅首相は日沖縄米軍基地で”負担軽減と危険性除去に最大限努力する”と語った」普天間基地の”少なくとも県外移転”を何ら追求する事無い、オスプレーの配備に政府合意。何処が”負担軽減と危険性除去に最大限の努力”か?
(6月23日 posted at 19:41:03)
経産省・保安院批判と審議官スキャンダル浮上
・原発:福島原発の最大の問題の一つが原子力推進の経産省下に安全を担当する保安院が存在し、経産省・保安院が安全を最大配慮として行動しなかったこと.当然批判は来る。この中、西山審議官の女性問題浮上。全く好都合。これを切って悪いのは”仕事に身が入っていなかった”西山審議官としっぽ切り?
(6月23日 posted at 19:53:31)
23日読売社説主張、これからどうなるか
・国内政治:ここは読売さんがどれ位、力あるか、みさせて戴きましょう。23日読売社説「早急に首相の職を辞すべきだ。新しい体制を築く以外に政治再生への道はない」
(6月23日 posted at 23:43:32)
孫崎享氏のツイットhttp://twitter.com/magosaki_ukeru
を許可を得て転載。孫崎享氏は元外交官・元防衛大学校
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1481:110625〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。