ルネサンス研究所(9月定例研究会)のお知らせ
- 2021年 9月 1日
- 催し物案内
- 中村勝己
テーマ:「総選挙はどうなるの?――菅政権・新型コロナ・政権交代」
菅政権は、新型コロナ・ウイルスの流行への対処が後手後手に回っていることから、急速に支持率を下げています。東京や大阪の知事は、感染対策で毎日のように記者会見を行いアピールに余念がありません(ただし、実効性のある施策が打てている訳でもありません。東京都も大阪府も病床数がひっ迫しています)。このまま行くと総選挙では非自民の彼らに風が吹くことが予想されますが、先日の都議選や横浜市長選の結果に見られるように、意外にどの党も多数派になりきれない停滞した政治がしばらく続く可能性もあります(ただし都議選では小金井で市民派無所属の漢人明子さんが当選し、横浜市長選では立民推薦の山中竹春さんが当選するなど政治変革への一定の兆しも見えてきました)。
そうした情勢下で、自公政権の憲法改正に反対し、コロナ対策と景気対策、社会的弱者への手当てを要求している私たちは、今度の総選挙をどう見たら良いのか。立憲民主党を軸とする野党共闘路線だけで良いのか。日本でもポピュリズムの風が吹き始めているのか。その時に執行部が刷新された社会民主党は今後なにを目指すのか。
政局の展開次第では、自民党は菅首相に代わる新しい総裁の下で総選挙に突入することもありそうです。さらには、総選挙の結果次第では立憲民主党・共産党・国民民主党・社民党・れいわ新選組による非自公連立勢力による政権交代が可能なのか。そういったテーマでざっくばらんに議論する定例研究会です。
報告は昨年12月に社会民主党幹事長に就任した服部良一さんです。これまでの社民党の平和主義の歴史を継承しながらも、福島瑞穂党首のもとで非正規労働者・女性・障がい者・性的マイノリティなどの権利を保障する「弱音のはける社会へ」をスローガンに新しい路線に挑戦しています。
日 時:9月14日(火)18:30開始(3時間弱)
報告者:服部良一さん(社会民主党幹事長・政策審議会長・選対委員長)
プロフィール:1950年生まれ。社民党所属衆議院議員(2009~2012年)
会 場:オンライン研究会(参加予約を頂いた方に招待メールを送ります。次のメールアドレスに「参加希望」のメールをお送りくださ
い。renaissanceinstitutetokyo@yahoo.co.jp)
資料代:無 料
社民党はこのほど、総選挙に臨む重点政策をまとめた。他党との政策的な違いはどこにあるのか。服部良一政審会長が重点政策の特色を解説する。
◇
コロナ感染の広がりによる命と生活の危機が深まっている。しかもそれをもたらしているのが政権の迷走と度重なる失政だ。命と暮らしを守るためには、今こそ政権交代しかないという叫び それが次期衆院選における「生存のための政権交代」だ。〔……〕コロナ禍で非正規労働者、特に女性に大きなしわ寄せが来ている。「底が抜けた」とまでいわれる今日の社会。政治が果たすべき役割は明確だ。「コロナ禍からの生活再建」「格差・貧困の解消」に全力奮闘。それが社民党である。今回の重点政策では、立憲民主党の政策との違いも意識した。この間の立憲民主党への合流問題は、まさに社民党を残すのかどうか、残すならば何のために何を実現するために残すのか、社民党に何を期待するのかということを、われわれ党員や、長年支援していただいた多くの方々に問うこととなった。私にとっては、若い時から沖縄の基地問題に関わってきた者として、立憲民主党の「日米同盟を軸に」という綱領に署名捺印(なついん)するわけにはいかなかった。しかし今すぐ実現するわけではないから当選が先だと思った人もいるだろうし、皆さまもさまざまな思いが交錯したことと思う。政党は、将来どういう社会を実現したいのかという理想を語らなければならない。社民党は何を実現したい政党かということについて、誤ったメッセージを国民・市民に伝えるわけにはいかない。2006年4月に出された「社会民主党宣言」がある。この宣言を原点にしてまとめたのが、今回の重点政策である。〔……〕
(社会新報2021年8月18日号2面より)社会民主党ホームページ(<https://sdp.or.jp/sdp-paper/hattori-explained-the-important-policies/> 生存のための政権交代を-服部政審会長が重点政策を解説する- | 社民党 SDP Japan 8月31日閲覧)より引用しました。
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