田中正造生誕180年・直訴120年記念クリアファイル -佐野市郷土博物館が製作
- 2021年 10月 12日
- 交流の広場
- リベラル21田中正造
明治時代初期に栃木県から群馬県の渡良瀬川周辺で起きた足尾銅山鉱毒事件の解決に奔走した栃木県佐野市出身の政治家・田中正造(1841~1913年)の資料を収蔵している佐野市郷土博物館が、正造の生誕180年と明治天皇直訴120年を記念したクリアファイル(2枚一組300円)を製作した。
今年が正造にとっても、足尾銅山鉱毒事件にとっても節目の年であるところから、改めて正造の偉業を広く知らせようという企画の一つだ。
2枚一組のクリアファイルの1枚の表面には、晩年の正造の肖像写真と、よく知られる正造日記の一部が印刷されている。「真の文明ハ山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さゞるべし」と「古来の文明を野蛮二回らす。今文明ハ虚偽虚飾なり、私慾なり、露骨的強盗なり」である。
もう1枚の表面には1901年の明治天皇直訴状が印刷されているが、「謹奏」で始まる直訴状は、足尾銅山の鉱業が盛んになるにつれて渡良瀬川の水源が荒れ、鉱毒が川に流れ込んで魚が死に、田畑や住民に害を与えていると切々と訴え、明治天皇に対し、渡良瀬川流域の毒土の除去、足尾銅山の鉱業中止などを政府に命じてほしいと要望している。
クリアファイルは館内販売用に製作したが、希望者には郵送で販売する。クリアファイル代金300円を定額小為替(郵便局で販売)で、郵送料140円を切手でお送りいただければ郵送するという。問い合わせは同博物館(電話0283-22-5111) へ
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