【速報】院内ヒアリング集会,放射能汚染水海洋投棄反対!~共同申入れとヒアリング~
- 2022年 4月 16日
- 交流の広場
- 木村雅英経産省前テントひろば
遅くなりましたが、4月13日に「原発いらない金曜行動」で実施した院内ヒアリング集会の速報です。
なお、昨夕にNHKが次を報道しました。原子力規制委員会を許せません。
<福島第一原発の処理水 放出計画「おおむね了承」原子力規制委
2022年4月15日 18時07分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220415/k10013584051000.html
福島第一原子力発電所にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を海に流す東京電力の計画について、原子力規制委員会は15日の会合でおおむね了承し、早ければ来月事実上の合格を示す審査書の案を取りまとめることになりました。
……>
速報
院内ヒアリング集会
放射能汚染水海洋投棄反対!~共同申入れとヒアリング~
原発いらない金曜行動が、昨年4月13日の関係閣僚会議で「海洋放出」決定の丁度1年後に院内ヒアリング集会を開催し、私たちの海洋投棄反対の声を関係省庁に届けた。その結果を以下に報告する。
【動画など】次をご覧願います。なお、省庁の顔は写しておりません。
20220413 UPLAN 放射能汚染水海洋投棄反対!~共同申入れとヒアリング~
https://shiminmedia.com/video/231210
また、IWJさんの中継ツイキャスチャンネルでも同時中継配信
https://twitcasting.tv/iwj_ch7
Ⅰ 申入れ提出
最初に、次の様に6団体、9個人の合計35の申入書を提出。
内閣総理大臣宛の申入れ書は、同日11時半に内閣府大臣官房総務課に提出。この場では、ヒアリングに出席した経産省、復興庁、文科省に、タイトルなどを読み上げて提出。
Ⅱ 省庁ヒアリング
続いての省庁ヒアリングを開始。下記質問A~Eには事前回答、質問Fは当日回答。
出席省庁は、復興庁、文部科学省、原子力規制庁、経済産業省、東電、環境省
□質問項目
A 経産省「ALPS処理水の取扱いに関する質問と回答」についての質問
B 復興庁、文科省、ほか政府の「ALPS処理水」についての宣伝活動について
C IAEAピュアレビューについて
D 地下水の流入量を減らすべき
E 追加質問F 原子力規制委員会の審査とIAEA規制レビュー
〇東電が実施した「ALPS処理水の海洋放出に係る放射線影響評価報告書(設計段階)」パブリックコメント(昨年12月に募集締切)の結果は、4ヵ月近く経っても「公表に向けた準備が進められている」との回答で「取りまとめた段階で公表」と逃げる。早急にかつ各意見をそのまま公表するべきと強く要望。原子力規制庁もパブコメ結果の報告を受けていない。
〇イチエフに発生した低レベル放射性廃棄物の発生量は通常の炉から出る量の数千倍であることを確認(日本原子力学会算出)。
〇一方で、地下水流入が未だに毎日約150立法メートルで、これらがイチエフに入って汚染水となっている。地下水流入量を減じる抜本的対策に取り組むことを要求。
〇イチエフ「廃炉」は姿も定義も不明確であることを確認。何度も改訂しながらロードマップを拙速に進めていることを危惧。できませんでした、できませんでしたの繰り返しを止め、抜本的に計画を見直す様に要求。
〇この状況にも拘らず公聴会も開かず、IAEAレビューなどで「1000回以上の説明会」実施などと真実をを伝えていないのではないか?
〇「トリチウムの健康への影響は心配ありません」の文とコップに入った水を飲むイラスト、「ALPS処理水」の文字の下に食事するイラスト、を糾弾。復興庁・文科省・経産省などの「放射能は安全」キャンペーンの改善を要求。
〇「関係者の理解無しにいかなる処分もしない」との約束を、経産省も東電も守ることを確認。
賠償責任などが生じた場合の責任は東電にあることを確認。
以上
<院内ヒアリング集会放射能汚染水海洋投棄反対!~共同申入れとヒアリング~>案内
岸田政権・経産省・東電が目論んでいる放射能汚染水の「海洋放出」は許されません。その理由はいっぱいあります。放射性物質を希釈しても拡散してもいけない、海を汚してはいけない、海洋投棄はロンドン条約・国連海洋法条約違反、長期大規模環境汚染ゆえ環境アセスメントが必要、タンク保管が可能、何よりも福島の人たちと漁業者・水産業者ほか全国の多くの関係者が反対、世界三大漁場のひとつ「北西太平洋漁場」をよごしてはいけない、近隣諸国や国連人権理事会などからも反対の声が上がっている、トリチウムは危険、内部被曝が危険、食物連鎖が心配、イチエフ「廃炉」が全く見えないのに廃炉を口実に投棄することは許されない、…です。
それ故、昨年6月から毎月首相官邸前で「原発いらない」を訴え続けている「原発いらない金曜行動」が<放射能汚染水海洋投棄反対~あなたの声を内閣府に届けよう~>と呼びかけて、多くの市民運動団体から海洋投棄反対の声が集まりました。そこで、政府が丁度一年前に関係閣僚会議で「海洋放出」を決定した4月13日に、各団体の申入書を読み上げて提出するとともに、あらかじめ送った質問書とその回答に基づいてヒアリングをした。
【会次第】
院内ヒアリング集会<放射能汚染水海洋投棄反対!~共同申入れとヒアリング~>
日時:4月13日(水) 13時半~17時 (会議室予約13時00分~17時00分)
場所:衆議院第一議員会館 第5会議室
東京メトロ 国会議事堂駅、永田町駅、溜池山王駅から徒歩
出席(依頼予定):内閣府、経産省、原子力規制庁、復興庁、文科省
紹介:衆議院山崎誠議員
主催:原発いらない金曜行動
概要:
□集会次第案(13時30分~16時半)
13時15分~ 通行証配布
13時30分~14時00分 事前打合せ
14時00分~14時15分 申入書提出
14時15分~15時30分 ヒアリング
15時30分~16時00分 事後打合せ
□質問項目
A 経産省「ALPS処理水の取扱いに関する質問と回答」についての質問
B 復興庁、文科省、ほか政府の「ALPS処理水」についての宣伝活動について
C IAEAピュアレビューについて
D 地下水の流入量を減らすべき
E 追加質問F 原子力規制委員会の審査とIAEA規制レビュー
(事前質問・事前回答・質疑ピックアップなど、必要な方にはメールでお送りします。)
-- 木村雅英 KIMURA Masahide e-mail : kimura-m@ba2.so-net.ne.jp 携帯TEL : 080-5062-4196 Twitter :@kimuramasacl 経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/ 団体参加:経産省前テントひろば、再稼働阻止全国ネットワーク、原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動、原発いらない金曜行動 会議参加:さようなら原発1000万人アクション、eシフト
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