経産省前脱原発テント座り込み日誌5月18日版
- 2023年 5月 21日
- 時代をみる
- 木村雅英
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年5月18日は、座り込み4,268日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 文科省前の抗議行動は続いている 5月12日(金)
先週は、子どもの日で経産省抗議がなかったので、12時始まりで3時には終了で、規模縮小で座り込みが行われたそうだ。私はお休みをしたので、2週間ぶりの座り込みとなった。今日は朝からよく晴れて気温も上がったが、長袖の上着を着ての座り込みで、丁度良かった。
暑くて、のどが渇くだろうからと、氷水を用意したが、それほど喉が渇くというほどではなかった。パラソルの下で座り込みは、暑くもなく寒くも無く、午後2時ごろまでは風も穏やかで、日差しはあるのだが、それほど、きつくはなく、過ごしやすい状態であった。
ただ、午後3時を過ぎて、太陽が文科省の高いビルの陰になり陽が差し込まなくなると、やや肌寒くなる。午後3時まではObさんや、サンケン太郎さんが来ていたが、あまりたくさんの人が座り込むという風ではなかった。久しぶりの浦和のKさんが重そうなバックを抱えてやってきた。いつものように神田の古本屋街で掘り出し物を物色してきたようである。藤原節男さんがスピーカおよびマイクのテストをし、午後5時からの抗議集会の準備に余念がない。後半担当のK・Mさんが午後3時過ぎに到着し、イロハネットの人々はミーティングに出かけた。
午後4時を回って、文科省前での抗議行動に出かけた。今日は韓国からウリハッキョを守る市民の会の人々が17人やって来た。それと荒川の朝鮮第1初中級学校の3年生が30名ほど顔を見せ、文科省前は大変、賑やかだった。韓国の大統領が1年前に代わって保守政党出身になってから、訪日団への弾圧も激しくなり、来るはずの韓国人が引き返すようになったそうだ。韓国の人の中には植民地時代の事を経験された方が発言されていた。過去の日本帝国主義がどれだけ酷いことをしてきたのかを直接体験したことを、そのままの言葉で語ってくれて、よく分かった。今年は2023年、関東大震災からちょうど100年にあたる年である。どんな虐殺があったのか、その事実を否定する書物も世の中に出回っている。政府の責任で、その真相を究明すべきである。(S・S)
◎ 大地震多発の日本列島、原発に固執する愚かな経産省 5月12日(金)
午後5時からGX推進反対、束ね法案廃案、老朽原発うごかすな、再稼働反対、運転延長反対、…コールで、経産省抗議行動を開始。各アピール時間は5分ぐらいを標準とすることを確認。
千葉勝郎さんが、周辺で発がん増が報告されている泊原発の状況を話し再稼働反対、台湾・ドイツの脱原発、近畿の水がめ琵琶湖が放射能汚染したら大変、福島の国道周辺でがん発生増、…等を訴え、天下り先の為に間違った施策を推進している、腐りきった経産省を糾弾。堀江悟さんが入管法問題に触れながら、4月29日の高浜集会参加報告、関電に原発動かす資格無し、きれいな海を守ろう、核兵器も原発も使ってはいけない、と訴えた。
田中一郎さんが、イチエフ汚染水検査30種のみ、原発が建築基準法耐震基準を下回る、繰り返し地震に絶えられない、鹿児島県の後藤政志委員が川内原発分科会報告に怒りの意見、関電など大手電力による不正閲覧への業務改善命令とカルテルを糾弾、電力・ガス取引監視等委員会(経産省の8条委員会)批判、車社会推進のエコカー減税のおかしさを糾弾。
Moさんが、地震の怖さを確認し、「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌って、福島は終わっていない、汚染水を海に流すなと訴えた。
火炎瓶テツさんが、このところ頻発する地震への対応がひどい原子力規制委員会の審査を糾弾し、脱原発・核廃絶を訴え、GX法案って一体なんだ・原発絶対推進法案・事故が起きても推進法案・必要なくても推進法案・こんな法案止めてしまえ・脱原発・核廃絶・…のコール。
私(K・M)からも、東京電力が廃炉資料館でイチエフ事故の「反省と教訓」の中に地震対策を外していることを訴えた。Okさんが狂歌「訴える アンボン島 どこへ行く」を朗読しNO-WARと訴えた。乱鬼龍さんが、沖縄意見広告への支援を呼びかけ、佐高信の鶴彬(つるあきら)の本を紹介、今の状況を嘆きつつ、流されずに頑張る、状況の中での運動の総体が問われている、政府のプロパガンダに負けるな、「原発が原爆になる恐ろしさ」と訴えた。私から、経産省前テントひろばの取組として、「汚染水を海に流すな」ハガキ作戦、小野春雄DVD頒布、脱原発焼酎販売、経産省への申入書提出を紹介。最後に、脱原発を訴えるコールで終わる。(K・M)
◎ 迂闊にも忘れていたこと 5月13日(土)
・迂闊にも忘れていたこと。
2013年6月18日、日本政府は拷問禁止委員会の勧告について、「法的拘束力はない」「従う義務なし」という答弁書を閣議決定した。他の国際条約も同じで、批准しているにもかかわらず前記理由により無視どころか抗議までする始末。今国会の法務委員会においても「法的拘束力はない」という答弁を度々聞く。10年前にまかれた種は大きく成長してしまった。
https://www.amnesty.or.jp/hrc/2013/0718_4065.html (O・O)
◎ そろそろ蚊取線香が必要に季節になってきた 5月14日(日)
今日の座り込み参加者は累計7人(午後1時20分時点)。曇り、薄日差す。梅雨の走りか、ここ数日は降ったり止んだりしているが、今日は降らずにホッとする。
雨の先週日曜は、控えめだったアピール用グッズは、今日は豪華に横断幕4枚とのぼり旗8本。設営中に手に止まったヤブ蚊を1匹退治。そろそろ蚊取り線香などの蚊対策が必要だ。
天気が良いせいか、座り込み参加者が次々と来る。久しぶりの寺崎さん、よく来てくれる千葉勝郎さん、堀江さん。私(M島)はある講演会に参加するため、座り込みを途中で抜けなければならないのだが、後に残る人が沢山来てくれて良かった。私は安心して経産省を後にした。 (M島)
◎ 今日は朝から雨もようだったが 5月15日(月)
きょうは朝から雨模様。座り込み準備を終えた辺りから雨足が強くなってきた。その割には経産省前の人通りは多かった。
午後3時頃、高校生らしき3人組が通りかかり、座り込んでいる我々をスマホで撮って行った。その際、風で倒れていた看板を立てかけてくれた。私が「有り難う」とお礼を言ったら恥ずかしそうに笑って去っていった。偶然通りかかって「こんな運動をやっている人たちがいるんだ」と感激してスマホで撮っていったのでしょう。この次に来た時には話が出来ればいいなと思いました。
★気をつけねばと思ったこと。午後2時過ぎのこと、1回だけ突風が吹いた時にパラソルがスポッと抜けて財務省側まで飛ばされてしまった。幸い、信号が赤だったため、自動車が走って来なかったので事なきを得ましたが、肝を冷やしました。縛り終わった時点で、責任者が点検しなければと思いました。 (保)
◎ 汚染水の海洋放出に反対する行動があり 5月16日(火)
今日は、「汚染水を海に流すな!」5・16東京行動が、午前10:30の東電本社前行動から始まり、国会議員会館前集会、衆議院第一会館での院内集会、18:30より日比谷野音での集会、その後のデモまでと一日中の抗議行動がありました。
事務所を出発する時、おそらく、「汚染水を海に流すな!」5・16東京行動の行き帰りには、テントひろばに寄ってくださる人が多数いるだろうと、相方のOさんと相談して、いつもは8個の椅子を11個に増やして出発しました。その予想が的中。座り込み開始早々に、四国から上京して来たIさんと久しぶりの再会で、話が盛り上がりました、その後は「国会議員会館前での集会後に来ました」とOさん達が、長老のSさんも元気に座り込み、15時半頃には上記の院内集会に参加された「再稼働阻止全国ネットワーク」の人達が多数訪れてくれまして、「反原発・若狭の原発を考える会」の大きな「のぼり旗」3本をたなびかせながら、俄かに経産省に対しての抗議行動開始、慌てた経産省は警備員を直ぐに増強した。
早速、全国各地で反原発運動をしている方々より、力強い現地闘争の報告と連帯の挨拶があり、テントひろばからは、連日の座り込み、「放射能汚染水を海に流すな」ハガキ作戦、脱原発焼酎販売の報告をしました。最後に、脱原発・汚染水を海に流すな・運転延長反対・再稼働反対等のコールを経産省に叩き付けて終了。
終了した時間は通常の座り込み時間の16時を過ぎていた。
本日の「経産省前テントひろば」参加者は50名を超えていました。(Y・R)
今日、5月16日(火)は1日中、行動で皆さんたくさん動いていました。座り込みにも来てくれました。連続ツイートしました。ケロップ(はしゆき)
https://twitter.com/keroppu8649/status/1658344879402143745/photo/1
https://twitter.com/keitarou1212/status/1654226459156971520/photo/1
5月16日(火)晴れ?薄曇り、日差し強く、暑い 汚染水を海に流すな!5・16東京行動
午前10時半~ 東電本店要請行動
12時~「汚染水を海に流すな!国会前集会」(衆院第二会館前)
14時~ 政府と国会に要請・院内集会(衆院第二会館)
18時半~「汚染水を海に流すな!5・16東京集会」(日比谷野外音楽堂) (はしゆき)
◎ 汗ばむほど暑さ、どうなっているの 5月17日(水)
昨日に続き、今日も朝から汗ばむほどの暑さであった。グッズと氷水3㍑を積み込んで経産省前へ出かけた。経産省前には高級自転車のYaさんが待っていてくれた。幸いにも風がほとんど無かったので座り込み準備は短時間で終えることが出来た。
一段落したところで、氷水をひと口飲んだ。いつの間にか喉がカラカラになっていたので、非常に美味しかった。午後1時前にObさんが来られて、皆にどら焼きを振る舞ってくれました、美味しく頂きました。この暑いなかでも原発反対を訴えている我々を見て「暑い中、ご苦労様です、気を付けて頑張ってください」と励ましてくださる人が2,3人おられたので、元気を貰いました。
横浜のKさんは、今日も規制庁抗議行動を終えてから経産省前へ駆け付けてくれました。この間、明らかになったキャリア官僚の件を取り上げて「経産省は、またまた高級官僚が逮捕されるという不祥事を起こした。恥さらしの省です」と鋭く告発していました。
嬉しい報告。茨城から自分で作った「かわら版」を携えてテントひろばに通っていた佐藤真一さんが久し振りに来てくれましたー「この間の地元の町議選で当選しました」という報告を兼ねて。「今日は、午前中にあった再稼働阻止全国ネットワークの会議に出席して、そのあとテントひろばに寄った」とのこと。東海第二原発の地元でもあり、これまでの愚直な活動が認められて良かったです。これからは、町議員として議会活動報告を定期的に発行されるので、届くのが楽しみです。
今日は31℃の酷暑にも拘わらず10名以上の人が参加してくれました。ご苦労様でした。(保)
◎ 涼風はありがたいが、強い風はね 5月18日 (木)
暑かった。まだ5月なのに信じられない陽気。経産省前に着いたらYさんが自転車で現れたので、どうしたのかと思ったら、途中で氷と水を買ってきてくれたそうで、後ろからUrさんが台車を押してやって来た。セッティングが終わるとすぐに、八王子のKさんがいつもの美味しい瓦煎餅を持って来てくれた。近頃の政治のことや連合の右傾化などの話で盛り上がった。午後1時頃、「靖国神社に用事があって行ってきた」と言うOgさんが寄ってくれて、しばらく座ってくれた。時々強い風が吹いて、傘が「おちょこ」になってしまって困った。涼しい風は歓迎なのだけど…。午後2時ごろ遅番の人が来たので、私は帰路につく。その後も英語の先生他、何人か来てくれたそうで良かった。(I・K)
=====添付資料=====
原発週報2023.5.10-5.16 編集:漆原牧久
=========デモ、集会==========
・5月21日(日)第18回新宿デモ「子ども被ばく裁判」
十分な審理をアルタ前広場 13時アピール 14時デモ 参加を!
・5月25日(木)JKS祈祷会
会場:経産省前テントひろば
「芸能の時間」 14:30 ~
「月例祈祷会」14:50 ~
・5月26日(金) 経産省正門前(テントひろば)抗議行動 17時~18時
・5月26日(金)首相官邸前行動 18時30分~
・5月28日(日)脱原発青空川柳句会 12時~
経産省前テントひろば 選者:乱鬼龍
(転送者追記)
「#原発GX法を廃案に! 参議院で止めよう!」 FOEジャパン
反対の声を可視化していきましょう!
https://foejapan.org/issue/20230510/12682/
5月18日(木)18:30-19:30
5月23日(火)18:30-19:30
※「ワタシのミライ」主催のアクションとなります。
5月25日(木)18:30-19:30
5月29日(月)18:30-19:30 ※拡大デー 各地とzoomでつなぎます。
5月30日(火)18:30-19:30
場所:参議院議員会館前
【院内ヒアリング集会】再稼働阻止全国ネットワーク
原発政策の大転換・運転期間延長反対!~原子力基本法・炉規法・電事法などの改定束ね法案の問題点~
経産省・資源エネルギー庁との意見交換
日時 2023年5月29日(月)10時30分~12時30分
会場 参議院議員会館B105会議室
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5062:230521〕
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