経産省前テントひろばニュース テント強制撤去から2939日 原発再稼働糾弾!
- 2024年 9月 18日
- 時代をみる
- 大賀英二経産省前テントひろばニュース編集・発行 テントひろば運営委員会
〜地球を汚すな!核ゴミ増やすな!第 7 次エネルギー基本計画で脱原発を~
9・11 経産省前テントひろば 13周年大集会が成功!!
2024年9・11集会が開催されました
2011年9月11日、それは同年3月11日の福島第一原子力発電所事故から半年後、「9条改憲阻止の会」を中心に経済産業省脇にテントひろばは設立された。13年を経たいま、私たちは13周年大集会を開催し、多くの闘う仲間が結集した。
経産省前本館前には13周年大集会の看板を付けた新社会党宣伝カーが横付けされ、2時過ぎに橋本ゆきさんの司会で大集会は始まった。宣伝カーの演台では平岡忠臣氏が開会あいさつで、現・自民党政府の原発政策を糾弾し、継続して脱原発運動を進める決意を述べた(前号ニュース参照)。
乱鬼龍が茣蓙の幟旗を掲げて歩道を歩くなかを、開幕音楽はギターを抱えた朴保さん。その音楽が終わって冒頭、弁護士河合弘之さんのゲスト発言は、地震に弱い日本での原発運転が如何に危ういのかを丁寧に説く。次に演台にたった、社民党参院議員の大椿ゆうこさんは、3・11の原発事故が収束していないいまこそ、脱原発だと運動の正当性を語ってくれた。
元・原発技術者の後藤正志さんは、今の政権の原発推進政策の問題点を明らかにした。集会が始まって一時間が経過したところで、2017年夏のテントが撤去された後、連日の座込みに参加している仲間たちが月曜担当者から次々とマイクを握って一分間スピーチを行う。
一分間スピーチは予定の七分が3倍の二十分が経過したところで終↗わり、福島現地で闘っている郡山の黒田節子さんと、請戸テントひろばの仲間からの発言に引き継がれる。
集会参加を予定していた3人のゲストからのメッセージが司会の木村雅英さんによって紹介、その後にテント弁護団として継続して運動に関わってこられた一瀬敬一郎弁護士の挨拶を受けた。
集会エンディング音楽は、再度朴保さんの演奏。予定の2時間を過ぎたところで、テント弁護団弁護士の大口昭彦さんから挨拶。大口さんは山本義隆著『核燃料サイクルという迷宮』で指摘された原発=核発電、核戦争への道の危うさを述べ、これを受けて三上治さんからの閉会挨拶では、反戦運動と脱原発運動との繋がりを明確にしながら、今後の闘いの決意を述べた。
現在も全国各地で反原発の闘いが粘り強く続けられている。私たちテントひろばは経産省前でその一翼を担い、原子力発電(核発電)の廃止を求めて闘い続けることを明らかにした。
(上の写真は、集会参加者たち)
落合恵子さんと武藤類子さんは、残念ながら、欠席されました。お二人のアピールは裏面に、また三上元、李元栄、木原壮林さんのメッセージは、次号に掲載する予定です。 ◎
13周年大集会に寄せられたアピール 紹介
落合恵子です。残念ながら、時間の調整が叶わず欠席します。
一市民が、強大な力に対して異議申し立てをするという思想と姿勢そのものを、最もわかりやすく、最もリアルに、最もシンプルに、社会に向けて、世界に向けて問いかけてきた経産省前「テントひろば」。
その活動に、そこに集う人々の、絶え間なく持続する意志の力に、わたしたちはどれほどの元気を贈られてきたことでしょう。 経産省前からテントが消えたいまもなお、「テントひろば」は、政治や社会への市民参画の姿勢として、わたしたちの心の内側に生きています。 支配と被支配の力学を超える原動力として、わたしたちを刺激し続けてくれています。
漁業者との約束を反故にして、福島の海への処理水ならぬ汚染水放出から一年余。 24年1月1日に起きた能登半島地震への、稚拙な支援体制。何か理由があるのですか?
この地震大国の、この現実で、誰が安心して暮らせるのでしょう? 裏金疑惑を忘れたかのような、トップニュースは、政権与党の総裁選。おかしくないですか?
政権与党の裏金疑惑こそ、いまだにトップニュースなのでは? 今に始まったことでありませんが、与党の広報担当係でもあるかのように、メディアジャックされてしまう構造自体も、テントひらばからの問題提起にしたいですね。
志の半ばで亡くなったこの、テントひろばの創設メンバーのかたがたとの約束を胸に、わたしたちはここに、すべての原発の即刻停止を求めます。
総裁選の候補者のスピーチの中に、「原発」について触れた言葉がありましたか? それに対する ジャーナリストからの質問は?
地震大国に暮らすわたしたちは、しかし、諦めるわけにいかないのです。いのちのために、人生を生き切るためにです。
原子力緊急事態宣言は解除されていないのです。 以上
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次に福島県 武藤類子さんからのメッセージを紹介します。
経産省前テント広場につながる皆さま、13周年大集会を本当にありがとうございます。
2011年からの長い年月、自在に姿を変えながらもたゆまず経産省に対峙し続けてこられた皆さまを心から尊敬し、感謝いたします。
福島原発事故から13年、人々の忘却や関心の薄れ、福島の内部からの風化を見るにつけ、続けていくことの、大変さと大切さをあらためて感じます。
私は、今年の8月に、帰還困難区域に入る機会を得ました。
うっそうとした樹木と草に覆われて、もの悲しい空気に包まれひっそりと建っている双葉病院。原発事故が無ければ、あのような悲惨な亡くなり方はしなかっただろう患者さんたちの声が聞こえてきそうでした。ベッドや紙おむつや薬、書類などが散乱し、大慌てで避難していったそのままの様子の老人ホーム。小さな木製の机の一つ一つに辞書が置かれ、沢山の付箋が貼られていた小学校の教室。ランドセルも靴も筆を洗うバケツもみんなそのままでした。
校舎の外の自転車小屋には、ヘルメットと通学用の自転車が置き去りにされたままでした。
モニタリングポストは2.5μ㏜/hを示していました。
今はだあれもいなくて、夏草が覆っている。止まった時間に、しんしんと降り積もっていく何か。こんな場所が、この国には存在するのだとあらためて思いました。
終わらない事故の一方で、ALPS処理汚染水と言う名の放射性液体廃棄物が海に投棄され、これに関わる事故も頻繁に起きています。環境省は汚染土の再利用を、若者を取り込みながら本格的に進めようとしています。イノベーション・コースト構想もとどまることを知らずロボット、創薬などの他に、完全封鎖型植物工場や陸上でのサバやホタテの養殖などに及んでいます。F-REI(国際研究教育機構)では、最先端技術の研究を1ユニット3億円の予算を付けて大学や企業などに対して募集しています。何が想定されているのかはっきりとは分かりませんが、福島は再び原子力勢力や軍事の植民地にされようとしている気がします。
大きな地震の頻発や火山の噴火、戦争での攻撃による脅威がだんだんと現実的になっている今、老朽原発の再稼働、原発の新増設、新たな原発支援策など、原発推進を加速させる動きが激しくなっています。このままでは、必ずまた原発事故が起きます。
長く苦しい闘いですが、今やめるわけにはいきません。
皆さん、お互いを、そして自分を労わりながら、あと少し元気に力を合せていきましょう!
集 会・行 動 予 定
◆9月13日(金)17時~18時
経産省前抗議集会
経産省前テントひろば経産省正門
◎経産省前の座り込み行動は、平日:12~16時(月~木)、13~17時(金)土・日・休日:12~15時 ◎
◆9月16日(月・祝)11時より15時 (雨天決行)
さようなら原発全国集会:代々木公園 原宿駅から徒歩:経産省前テントひろばは、ブース出店します。
◆9月18日(水) 12時~13時
原子力規制委員会前(毎週)
◆同日 10時~
井戸川裁判(東京地裁103号法廷)
◆9月19日(木) 総がかり19日行動
19:00~戦争法廃止!日比谷集会
◆9月20日(金) 原発いらない金曜行動
18:30~17:45官邸前集会
◆9月23日(月・休)
ドキュメンタリー映画「決断」千葉上映会
運命を変えた3.11母子避難 入場料500円
会場:千葉市生涯学習センター地下小ホール
第一回上映開場9時半 上映10時~
第二回上映開場12時半 上映13時~
◆10月23日(水) 18時半~
韓国オプティカル労組 10.23集会
会場:文京区民センター2A
≪経産省前テントひろば≫
住 所:〒105-0003港区西新橋1-21-8新虎ビル2F
・電 話:070-6473-1947
・郵便振替口座=00160―3―267170
・口座名義= 経済産業省前テントひろば
WEB:http://tentohiroba.tumblr.com/
Mail address:tentohiroba@gmail.com
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5758:240918〕
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