SJJA& WPO【西サハラ最新情報】608 号外!ネタニヤフにICCが逮捕状!!
- 2024年 11月 22日
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2024年11月21日、やっと、ICC(国際刑事裁判所)がイスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相に逮捕状を出しました!
ハマスの軍事部門カッサム旅団のデイフ司令官にも逮捕状を請求していましたが、イスラエルが空爆で殺してしまいました。
ICC(国際刑事裁判所)が逮捕状を出した、左にネタニヤフ・イスラエル首相、
右にガラント前国防相’
① ICC(国際刑事裁判所)が、ネタニヤフとガラントに逮捕状:
ICC(国際刑事裁判所)は2024年11月21日に声明で、「パレスチナ・ガザ地区での戦闘をめぐりイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相やヨアヴ・ガラント前国防相に対して、戦争犯罪や人道に対する犯罪の疑いで逮捕状を出した」と、発表した。さらに、「ICC(国際刑事裁判所)の司法権限を否定するイスラエル政府の主張を予備審判が棄却した」と、言及した。
ICC(国際刑事裁判所)はネタニヤフ首相とガラント前国防相について、それぞれが、<以下の犯罪を共謀したことについて刑事責任を負う>と考える<合理的根拠>があるとし、<以下の犯罪>として「戦争の手段として飢餓をもたらした戦争犯罪」ならびに「殺人、迫害、その他の非人道的行動という人道に対する罪」を挙げた。ICC(国際刑事裁判所)はさらに、両者が「民間人を意図的に攻撃するという戦争犯罪について、文民指導者として刑事責任を負うと考える合理的根拠がある」とも指摘した。
英国出身のカリム・カーンICC(国際刑事裁判所)主任検事は、これまでイスラエルやアメリカから度重なる妨害と脅迫を受け、性的暴行罪の疑いまでかけられた。が、カーン検事は職務を遂行し続けた。
ICC(国際刑事裁判所)は、1998年7月17日に、国際連合全権外交使節会議で採択されたローマ規程に基づき、2002年7月1日にオランダのハーグに設置された国際裁判所だ。国際関心事である重大な犯罪について責任ある<個人>を訴追・処罰することができる。
現在、ICC(国際刑事裁判所)には日本やパレスチナ暫定自治政府など124の国や地域が加盟し、所長は日本人の赤根智子氏が務めている。イスラエルやロシア、それにアメリカや中国などは加盟しておらず、逮捕状が出された容疑者がこれらの国に入っても、実際に逮捕される可能性は極めて低い。が、ICC(国際刑事裁判所)に加盟している国や地域は、逮捕状が出された容疑者を逮捕する義務がある。
② ネタニヤフ逮捕状で盛り上がった国連担当記者陣:
ICC{国際刑事裁判所)が出した、イスラエルの首相と元国防大臣に対する逮捕状で、11月21日の国連定例記者会見は異様に盛り上がった。以下にQ&A(質問と答え)の形で、記者陣(Q)と国連事務総長報道官(A)の面白いやり取りを紹介する。
Q:「国連は独自の警察力を持つ主権領土だ。容疑者たちが(ネタニヤフやガラント)
、が国連に来た時、 国連の警備員たちは、容疑者たちを逮捕するのか?」
A:「同僚である国連警備員たちは、私たちの安全や建物を安全を守るためにここにいる。
彼らは訪問者を逮捕するために ここにいるのではない」
Q:[ 国連の総長や高官が、逮捕状が出たネタニヤフやガラントと話すことは可能なのか?]
A:[ 2013年に当時の事務総長(潘基文)が発行した公文書には、国連職員と逮捕状の対象となる
個人との間には いかなる接触もしてはならない というルールが明確に示される。
奨励されるものではないが、運用上の理由があり、任務遂行のためであれば、事務総長や国連高官は、ICC(国際刑事裁判所)によって起訴された人々と面会できる。事務総長はICC(国際刑事裁判所)の業務と独立性を尊重する。」
Q:(イスラエル特派員マイクが、電話で質問)「ネタニヤフ首相は、ガザへの人道支援を
増やし、 民間配送や イスラエル国防軍の護衛を、 政府内で協議中だ。国連は
知ってるのか?」
A: 私たちは、パレスチナ人の人道的状況を改善する最善の方法は、国際社会を通じて安全
と治安を 向上させ、人道的援助を復活 させることだと信じる。まず即時停戦だ」
Q:(イスラエル特派員マイク)「スラエルは国連の会費を支払ったか?」
A:「はい、]
Q:(マイク)「支払いは銀行振り込みか?それとも代表団は直接現金を手渡ししたのか?」
A:(会場に笑いが起こり、マイクが凝る)「いつものようにあなたの冗談を
楽しんいるんですヨ。 イスラエルは147番目に 国連拠出金を払いました。
147の加盟国に感謝してます。」
③ 慌てて国連拠出金を支払い人道支援を強調するネタニヤフ容疑者の悪略:
ネタニヤフ容疑者は11月19日、カッツ国防相とともにガザ地区中央部を横断する道路<ネツァリム回廊>を物々しいヘルメットと防弾着で視察し、ガザ住民に向けて、「この混乱から抜け出したい者に告ぐ。人質をこちらに渡せば、本人と家族に安全な脱出を保証し、人質1人につき500万ドル(約7億7000万円)を支払ってやる」と、裏切りを唆した。金と色と脅しは、イスラエル諜報機関が使う常套手段だ。 この発言に、人質の1人、マタン・ザンガウカーの母親が、「首相は人質の命を取引している」と、猛反発した。
ICC(国際経緯裁判承)のネタニヤフ逮捕状を、パレスチナの人々は歓迎しつつ、「遅すぎる!」と、批難した。11月21日までにイスラエルに虐殺されたガザの人々は、44,000人を超えているのだ。ネタニヤフは、ガザ・ジェノサイド大虐殺という戦争犯罪を否定し、ICC(国際刑事裁判所)に加盟していないから関係ないと、うそぶいている。が、ICCは。戦争犯罪に対する裁きは加盟の有無を問わないとしている。カリム・カーンICC(国際刑事裁判所)主任検察官は、ICC(国際刑事裁判所)の設立条約である「ローマ規程」を締約する加盟国に対し、ICC(国際刑事裁判所)の命令を尊重するよう要請したほか、ローマ規程を締約していない国にも協力を呼びかけた。
EU欧州連合の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は、「ICC(国際刑事裁判所)の決定はEU全加盟国で、尊重され、実行される必要がある、ガザでの悲劇を止めなければならない」と表明した。トルドー・カナダ首相は、「全てのICC(国際刑事裁判所)の判断に従う」と述べ。英首相報道官は、「英国はICC(国際刑事裁判所)の独立性を尊重する」と語った。
ICC(国際刑事裁判所)に加盟していないアメリカの、カービー・ホワイトハウス国家安全保障会議報道官は、ICC(国際刑事裁判所)の決定を「根本的に拒絶する」と表明した。
「神妙にお縄を頂戴しろ!」と、赤水智子ICC(国際刑事裁判所)所長になり代わって、イスラエルのネタニヤフ大量虐殺容疑者に申し伝えたいと思います
そして、ネタニヤフ容疑者を執拗に庇うバイデンを、戦争犯罪幇助と戦争犯罪共犯で逮捕してください。
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
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発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2024年11月22日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye13949:241122〕
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