「永平寺『脱原発』への期待と不満」など 地震と原発事故情報 その210
- 2011年 10月 26日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
4つの情報をお知らせします(10月25日)
◇ 日本の脱原発度は82%。(2011年10月現在)
日本の原発・全54基のうち、現在44基が地震故障や
定期検査で(82%)が停止、稼働しているのは10基(18%)
のみ。今後、再稼働を防げれば、2012年春頃には全原発
停止が実現する。電気はだいじょうぶ。
★1.10月27、28、29日午前10時より来れる方は、どなたでも
経産省本館前に来てください!! 橘 優子
★2.経産省を原発いらない福島の女達100人と一緒に『ふるさと』の歌で
囲ってみませんか!
★3.永平寺「脱原発」への期待と不満
★4.メルマガ読者からの学習会・講演会等のお知らせ2つ
イ.10/27原発のない世界をめざして・ピアノと朗読の夕べ
ロ.10/29「原発さよならデモ@浦和」
★1.10月27、28、29日午前10時より来れる方は、どなたでも
経産省本館前に来てください!!
橘 優子
10月27(木)~29日(土)「福島の女たち」
10月30日(日)~11月5日(土)「全国の女たち」
経産省前女子会は、なんと10日間ぶっ通しです!
応援は、どなたでも、大歓迎です!!
10月23日、上野での集会・デモの後で、経産省前共同テントで原発いらない福
島の女たちのメンバー2名を迎えて、15人ほどで話し合いを持ちました。福島か
らのエントリーは、車椅子使用者2名を含め、100名を突破しているとのこと、
宿泊先は、いまのところ確保できているが、9.11から10日間行われた若者たちの
ハンストへの経産省の嫌がらせなどを思うと、応援の人は多いほど良いというこ
とです。
行動の予定は、3日間共に午前10時から午後3時(15時)まで座り込みです。交
渉や院内集会で途中に抜けるメンバーもいて、とりわけ、初日の始まりの時間帯
はたくさんの人に来ていただきたいということ。
首都圏からの支援の相談の集まりを25日(火)夜7時からたんぽぽ舎の4階
「スペースたんぽぽ」で盛況に行いました。
経産省の本館は、地下鉄霞が関駅のA11出口の前です。地下鉄からのエレベー
ターで上がってきてたら、目の前は共同テント、にぎやかなのぼり旗の並ぶテン
トを24時間、10月24日で43日間、残暑の晩夏を超え、台風の日も、冷え込む日も
守ってきた仲間たちに感謝!!
★2.経産省を原発いらない福島の女達100人と一緒に『ふるさと』の歌で
囲ってみませんか!
うさぎ追いしかの山
この歌の詩に、メロディーに、込められている思いは、脱原発の志と重なって
います。これを経産省前で皆で大合唱しませんか!
女性大歓迎! 男性も、もちろん大歓迎!
27日、28日、29日10:00から17:00まで多数が歌いたくなったときに歌っておりま
すが、特にここ一番は、
*27日、28日15:00以降、日暮れまでです、夕暮れ時の経産省職員と霞ヶ関の歩
行者に聞かせましょう!
*29日13:00から銀座水谷公園から日比谷公園デモも!
全員でバンダナ、スカーフ、はちまき、手ぬぐい等、(何色でもOK)をしたいの
で、ぜひ何か持ってきて下さるとありがたいです。
夕方いらっしゃる方はペンライトも!
furusatowoutaudemo@gmail.com
『ふるさと』を歌うデモ 呼びかけ人 島田 070-6514-5991
★3.永平寺「脱原発」への期待と不満
「もんじゅ」命名責任を反省するなら、今後具体的に
何の行動をするのか、示してほしい
中村徹(保育士)
曹洞宗大本山永平寺が、11月2日、原発の是非を問うシンポジウム、「いのち
を慈しむ~原発を選ばないという生き方」を開催するというニュースがありまし
た。放射性廃棄物やDNAを破壊する放射線は、子孫への負の遺産となるので、
原発は命を長い時間の視座に置く仏教の教えと相反するとし、「今の生活を見直
すきっかけにしてほしい」と呼び掛けられています。国内に約15,000のお寺と約
800万人の信徒を抱える曹洞宗の大本山である永平寺が、「原発は仏教の教えと
相反する」と宣言したことは、大きな影響力があると思います。これはもちろん
歓迎すべきことで、喜ばしいことではあるのですが、私はちょっと物足りなくも
思っています。
まず、第一に、遅すぎるということです。「原発は仏教の教えと相反する」と
いうことは、もっと早くわかっていたと思います。原発推進派の言う「安心・安
全・必要」に騙されていたのでしょうか。日々厳しい修行を積み、悟りの道を歩
んでいる永平寺が、そんなバレバレのウソに騙されていたとは到底思えません。
仏教の根幹をなす考え方は、「諸行無常」です。森羅万象は生々流転し、留まる
ことはない。永遠の存在などないということです。ところが人間は、永遠の存在
があると錯覚し、それに執着します。例えば「夢のエネルギー」を騙っている原
子力発電がそうです。仏教は、その執着を戒める側であるはずなのです。百歩譲
って、バレバレのウソに騙されていたとしても、福島第一原発事故で、それがウ
ソであったことはわかったはずです。あれから半年以上も経っています。中学生
アイドルの藤波心が声を上げ、制服向上委員会も後に続いているのに、本来であ
れば真っ先に声を上げるべき永平寺が、今頃になって「脱原発」を語り始めると
いうのは、あまりにも遅いのではないでしょうか。
第二に、永平寺と原発の、これまでのかかわりを明らかにして欲しいというこ
とです。永平寺のある福井県は、原発銀座とも呼ばれる原発密集地をかかえてい
ます。当然のことながら、永平寺も原発とは深いかかわりがあったのでしょう。
新型転換炉「ふげん」、高速増殖原型炉「もんじゅ」の名前は、いずれも菩薩の
名前に由来していて、これらの命名には永平寺がかかわっていたそうです。ニュ
ースによると永平寺の布教部長のコメントとして、「原発に対する認識が足りな
かった私たちの責任は重く、間違いだった」と反省し、「懺悔することから始め
たい」と戒められています。どのような懺悔がされるのか、今の段階ではわかり
ませんが、永平寺が原発推進にかかわっていたという事実には、巨大な責任があ
ります。曹洞宗800万人信徒だけでなく、日本の仏教界全体に大きな影響力があ
ったと思います。私の宗派は浄土真宗(本願寺派)ですが、曹洞宗に対しては尊
敬の念を持っています。だからこそ許せない気持ちです。永平寺は、「ふげん」、
「もんじゅ」の命名料としていくら受け取ったのか、金額を明らかにする必要が
あると思います。宗教法人の場合、お金の流れが不明瞭になりがちなのですが、
本当に反省しているならば、そして本気で原発に反対するのであれば、受け取っ
た金額を明らかにし、全額返済すべきではないでしょうか。それが困難だとした
ら、簡単には返せないほどの巨額な金額だったのだろうと思います。 そして、
これまでの対応の遅れも、原発が御得意様だったからなのではないかと穿った見
方をしてしまいます。
11月2日、私は福井県まで行ってシンポジウムに参加することはできませんが、
そういう部分がきちんと説明されることを望んでいます。そして、大切なのは、
1回だけのシンポジウムで問題をうやむやにするのではなく、今後、日本の仏教
界のリーダーとして「脱原発」への具体的な行動を続けて欲しいと思っています。
★4.メルマガ読者からの学習会・講演会等のお知らせ2つ
イ.原発のない世界をめざして ピアノと朗読の夕べ
「ことばおと平和」の会
ピアノ:谷百合子さん(札幌市)
朗 読:駒井秀子さん(石狩市)
日 時:10月27日(木)18:00~20:30
場 所:東京YWCA2階
(JR,地下鉄とも、御茶ノ水駅下車。南へ下り、大通りを挟んで
山の上ホテルと反対側の道に曲がり、2軒目。)
参加費:500円
10月27日~29日、福島の女性たちがやってきて経済産業省前で座り込みます
(10:00~15:00)。
そこに各地から支援の人々がやってきます。北海道から谷さんと駒井さんという
ピアノと朗読で脱原発・平和の活動をしてきた2人も参加します。
せっかくですからみなさんご一緒に交流ができたらいいと、急きょ企画しまし
た。素敵な夕べをお楽しみください。
◆谷百合子さんのプロフィール:ミュージックセラピスト。反原発と六ケ所の核
燃反対と基地問題にかかわってきている。北海道電力の株主総会で16年間、反原
発提案を続けた。意志強固でしなやかな闘う女性。
◆駒井秀子さんのプロフィール:石狩市民講座『萌木』共同代表。女性史研究者。
元高校教師、現在は札幌の短大の非常勤講師(国語と『源氏物語』)。市民講座
でも『源氏物語』の講師。現在、『北海道子ども史年表』に取り組んでいる。
2人は「ことばおと平和」という会を作って、ピアノと朗読の会を続けています。
呼びかけ:基地はいらない!女たちの実行委員会、
ピース・ニュース ほか有志
連絡先:090-9318-2059(加藤)、kk-kame8@hotmail.co.jp
ロ.「原発さよならデモ@浦和」
日時:10月29日(土)15時半集合 16時デモ出発
集合:JR浦和駅東口ロータリー
デモコース概略:浦和駅東口・ロータリー→パルコを一週→西口に抜けて中山道
を右折し直進→ヨーカドー通りを右折し直進→駅西口・ロータリー(伊勢丹前)
→県庁通りを直進→各政党県本部・県庁を通過→県庁駐車場付近で流れ解散。
約1時間のなだらかなコースです。
デモ後は300円程度のカンパで野外懇親会も予定しています。
「原発さよなら」「食品の安全基準値の強化」「福島の支援」を訴えていきます。
地元の方がお子さん連れで・ご家族で参加できる地域密着型デモを目指しています。
プラカード・のぼり(上記趣旨に合ったものをお願いします)、鳴り物大歓迎。
海なし県・埼玉からも「原発いらない」の声を上げましょう!
連絡先:白田(しろた)090-1702-8944 sirotama@kbf.biglobe.ne.jp
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[たんぽぽ舎 編集部より]
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