“参加速報 「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ」”など― 地震と原発事故情報 その265
- 2011年 12月 12日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
5つの情報をお知らせします(12月12日)
12月7日、美浜2号機を手動停止へ=圧力調整弁で不具合―関電高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始 日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
★1.参加速報 「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
再稼働反対 12・11デモ」
★2.今週のスペースたんぽぽの講演・学習会
イ.12月13日(火)
チェルノブイリ原発事故現地を視察して-帰国報告
事故25年が経過して・惨状・子どもたち
ロ.12月15日(木)
ワンコイン上映会 肥田舜太郎先生の講演会DVD上映(予定)他
ハ.12月17日(土)
反原発なにかしたいひと会議+原発止めようアイデア提案会(5回)
★3.<テント日誌 12/9(金)>
冷たい雨と鍋料理と反核ソング
―― 経産省前テントひろば 90日目 ――
★4.メルマガ読者からの投稿、二つ
イ.子どもの県外避難を握りつぶす「被曝鎮静策動」を許すな
ロ.「さよなら原発・江東」パネルディスカッションの報告
★5.新聞・雑誌から
除染はもとより「除洗」も不要だ
「除洗」も、再考すべきです
桜島の噴火が終息していないのに愛車を水洗いする“滑稽さ”と同一
★1.参加速報 「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
再稼働反対 12・11デモ」
先月の11.11の時とはうって変わり、突き抜けるような青空の元「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ」が開かれた。
前日の1000万人署名主催による「日比谷野音集会」の直後にも関わらず、原発立地で闘う人々を含め首都圏から約1000人の参加者が集まってきた。
福島や青森・大間の原発立地で闘う人々の挨拶に加え、首都圏の教育現場で闘う人々そして主催者からの挨拶の後、いよいよ全長7.4キロの超ロングコースのデモに出発だ。
この超ロングコースのデモには重要な意味が在る。幾つかの定期点検とストレステストを終えた原発においては、当該原発の再稼働に向けてウズウズしているのだ。しかし、3.11のあの大惨事を目の当たりにした立地現地の激しい反発や国民の厳しい監視の元で、未だ再稼働を果たせずにいる。それでも現野田首相が来夏の再稼働を目指すといういことで、彼らはその準備に怠らない。そうした状況の中で、原発立地における経産省前テントにおける「占拠」闘争や9.11-11.11の経産省包囲行動に触発された原発立地における「座りこみ」「包囲」行動と連帯して、ここ首都における連帯の闘いを繰り広げたことは非常に大きな意味を持っている。
事前、「在特会」を名乗るちんけな「ネット右翼」から「デモ隊列を迎撃する」などという誇大妄想的な挑発行動の呼びかけがなされていたが、集まった数は40~50名、只々「キチガイ、帰れ」ということを連呼する惨めな破産者共は全く相手にせず、始終ドラム隊の軽快なリズムに合わせ、最後まで賑やかにそして楽しくデモを貫徹した。
★2.今週のスペースたんぽぽの講演・学習会
イ.12月13日(火)
チェルノブイリ原発事故現地を視察して-帰国報告
事故25年が経過して・惨状・子どもたち
都留文化大(准教授)平井裕子さんが今夏、旧ソ連チェルノブイリをみんな。「除染は」はしていない事実ほか、色んな現地の報告
共 催:東電前アクション、たんぽぽ舎
開 場:18:30-19:00~21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500
ロ.12月15日(木)
ワンコイン上映会 肥田舜太郎先生の講演会DVD上映(予定)他
開 場:18:30~21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500
ハ.12月17日(土)
反原発なにかしたいひと会議+原発止めようアイデア提案会(5回)
何かしたいけど何をしたらいいか分からない人と、したいことはあるけど何かの事情で始められない人大募集
開 場:18:30~21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500
★3.<テント日誌 12/9(金)>
冷たい雨と鍋料理と反核ソング
―― 経産省前テントひろば 90日目 ――
12月9日(金)朝、冷たい雨が降りしきり、外の掃除は諦める。90日目と書かせてもらう。
昨夜、山形から女性ひとりテントを覗き、今夜は疲れているので、このままやすみますと告げた女性が顔を見せてくれる。予約は以前からあったようで、お名前も予定表にあった方。テントの外で打ち合わせがあるとのこと。H氏が持ってきたあんきも鍋の惣菜が沢山余っていたので、Yさんが手早く料理してくれる。氷雨にふるえている一同にとって、鍋料理は有難い。
山形のWさんがお出掛になった後に、「子どもたちを放射能から守る大阪
ットワーク」のMさんと「大阪市視覚障害者福祉協会点字印刷委員会」のKさんがつれだってみえる。このテントを取材したかったとおっしゃる。国会のロビーイングのついでにお立ち寄りになったのではなく、このテントの人々に、直接会いたくていらしたときいて、こちらは大感激、情報交換の花(ばかりならよいが、そういう時代ではない)を咲かせた。
Mさんは雨上がりのテント前でギターソロで、反核ソング「みんな嘘だったんだね」をかわきりに5曲ばかり歌ってくれた。こちら、T舎の用で山谷に行く時間が来てしまい、感謝の返歌一つやらせていただく。年末の抗議行動のラッシュのこともあり、九条改憲阻止の臨時総会に末席をけがさせていただく。
T舎の用事を済ませ、深夜、テントを伺えば、民族主義者を自任するTさんが久しぶりに帰ってきた。鍋奉行Hさんの大饗応に感動の嵐。ごち道に生きながら、働きも悪く、不謹慎な態度を改めない自分が情けない。
(Q記)
★4.メルマガ読者からの投稿、二つ
イ.子どもの県外避難を握りつぶす「被曝鎮静策動」を許すな
12月9日の毎日新聞朝刊は奇妙な数値を報じている。
「郡山市は、約1ヵ月間の累積放射線量の第1回測定結果を公表した」「郡山の子供1.33ミリーベル」「一般国民のは曝線量の限度を年間1ミリシーベルトとしている」「全員、健康への影響はないレベル」(放射線影響研理事長)というものであった。
調査対象児童・生徒約2万5500人であるが、何と、基準にしたその線量測定期間は、去る10月5日~11月6日(33日間、子どもたちが首にぶら下げた線量計)であった。しかも、その間の空間被曝線量の平均値(経口被曝線量抜き)をもとめて、これを年間に換算したものである。
このような欺瞞は許せない。被曝における「累積線量」とは、事故翌日から、そのときまでの「累積総線量」と考えるのが、世の常識というものである。先の数字でいえば、9月以前の約半年間の累積値を加算して「年間許容値=1ミリシーベルト」に対して、被曝リスクを判断するべきである。こともあろうに、線量が低下した10月の平均値を適用して、向こう1年間の線量を換算するやり方は、もはや計算とはいえない。このような線量計算が当てはまるのは、去る10月に郡山に引っ越した子供だけに当てはまる、次の年の9月末までの「年間適用推定値」でしかない。以前から郡山に住んでいる子供にとって、「年間1ミリーベルト」が安心基準値というなら、もうとっくに時間切れである。
参考までに、「福島県放射線測定結果」(HP)を厳密に積算してみるならば、福島市の事故後8ヶ月間(3月12日~11月10日)の累積線量は、すでに「9.45ミリーベルト」に達しているのである。郡山市も大差ない。検証抜きの記事のたれ流しも批判すべきだし、このように公然と行なわれる卑劣な沈静策動も許すべきではない。
ロ.「さよなら原発・江東」パネルディスカッションの報告
たんぽぽ舎のメルマガ会員のみなさん、はじめまして。11月23日に結成しました「さよなら原発・江東」です。私たちは、9月19日の大江健三郎さんらが呼びかけた「さよなら原発集会」の参加者を中心に、江東区でも原発をなくす運動をということで結成を準備してきました。
具体的な動きが始まったのは10月に入ってからですが、数人の準備会のメンバーで様々な準備を行ってきました。まずは、結成を確認する場としてパネルディスカッションを行うこと、会の呼びかけ人を募ることを決め、そこからのスタートでした。呼びかけ人には宇都宮健児さんのような全国区の方から劇団俳優、音楽家、主婦、町の商店主まで、様々な立場の方が引き受けてくださいました。呼びかけ人以外にもパネルディスカッションの告知ビラの配布や会のブログの紹介をしていただく人が現れるなど、人のつながりが広がる中での結成となりました。その中でも、たんぽぽ舎には私たちのような新参者の運動に快くパネラーとして大竹菜のはさんをご紹介いただき、大変感謝しています。
結成を確認したパネルディスカッションですが、40人程度の定員の会場でしたが、事前の確認を超える参加で会場いっぱいになりました。パネルディスカッションでは、大竹さんが故郷福島の現状、子どもたちを守る取り組み、父母の不安と向き合ってきたことなどを話していただきました。他のパネラーからは、原発事故で受けた農民の被害とくやしさ、消費者とともに食の安全を確保する取り組み、被爆を最小限にするための生活、そもそも地震・津波が桁違いに多い日本には原発は危険すぎることなどが語られました。
参加者からは公園や保育園の除染をさせたけど事故前のレベルまでには戻らなかったことへの不安、子どものために食品の産地を選ぶべきかの悩みなどがだされ、パネラーを含め原発事故と原発そのものについて考える場となりました。
最後に、さよなら原発・江東の設立が確認され、いいスタートを切ることができたと思っています。まさにスタートですので、これから確実に運動を積み重ねていきたいと思います。
パネルディスカッションの様子や会の取り組みについては、ブログで紹介しています。是非、ご訪問ください。
ブログのアドレス:http://plaza.rakuten.co.jp/toshi19730112
(文責:長谷部俊昭)
★5.新聞・雑誌から
除染はもとより「除洗」も不要だ
「除洗」も、再考すべきです
桜島の噴火が終息していないのに愛車を水洗いする“滑稽さ”と同一
メルトダウンを超えてメルトスルーに陥った東京電力福島第1原子力発電所の周囲は、「放射能に占領された領土」と冷徹に捉えるべき。
その放射能は、「人間の五官が察知し得ぬ無色・無臭・透明」で、極めて厄介な存在なのです。
とするなら、原発から少なくとも30km圏内は居住禁止区域に設定し、愛着を抱く郷里から離れる当該住民には、国家が新たな住居と職業を提供すべき。それが、「国民の生命と財産を護(まも)る」政治の責務です。にも拘(かかわ)らず、「今の所は大丈夫」会見を続けた枝野幸男氏にも、「今は既に大丈夫」発言を続ける細野豪志氏にも、身を挺して有言実行する哲学や覚悟は窺えません。
チェルノブイリ原発周辺の住民に、更には生まれ来る生命に勃発した身体の異変・異常が、「フクシマ」に限っては起こり得ない、と断言出来る訳もないのに。
放射能に汚染された土壌を30年間保管する中間処分場を福島県内の国有林等に設置するが、その後の最終処分場は県外に、と「約束」する細野氏も30年後は70歳。大半の政治家は引退しているのです。無責任な問題先送りです。
国有林内の「保管物」が雨水に混じって河川に流れ出たら、イタイイタイ病どころの話ではありません。映画「100,000年後の安全」に登場したフィンランドのオンカロ以外に現在建設中の放射性廃棄物最終処分場は地球に存在しない事を鑑(かんが)みれば、住民が移住後の「フクシマ」を最終処分場とし、この瞬間も世界中で排出される廃棄物を受け入れたなら、これぞ最大最強の安全保障政策の確立です。
「除洗」も、再考すべきです。語弊を恐れず申し上げれば、桜島の噴火が終息していないのに鹿児島市内で愛車を水洗いしている“滑稽さ”と同一です。人海戦術で駆り出された住民が内部被曝を起こさぬ保証は何処にも無いのです。トンネルじん肺やアスベストの悲劇から何も学ばぬとは。
更には、除染の際の水は如何に処理しているのか、杳(よう)として語られません。ここでも、水俣病どころの話では無いのです。
が、渡部恒三氏の秘書から参議院議員を経て福島県知事に転身した佐藤雄平氏は、人口が減少すると交付税も減少するので疎開や移転には反対、と高言する始末。笑い話では済まされない日本の政治の機能不全です。
http://www.nippon-dream.com/?p=6463
(日刊ゲンダイ 田中康夫連載「日本改国」12月8日ネット版より転載)
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