「東電は柏崎刈羽も稼働続ける権利は無い」など―地震と原発事故情報 その287
- 2012年 1月 5日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
4つの情報をお知らせします(1月5日)
12月25日、九州電力玄海4号機が定期検査で停止、
日本の稼働している原発は6基、全原発停止へあと一歩
★1.4月に全原発停止濃厚
運転中6基、順次定期検査 再稼働めど立たず(デーリー東北より)
★2.東電は柏崎刈羽も稼働続ける権利は無い
東電は何十年にもわたって原発事故を隠し続けてきた過去あり
★3.<テント日誌 1/2(月)>
新年2日目も、テントひろばは賑わって
―― 経産省前テントひろば 114日目――
★4.被曝労働(者)問題プロジェクト連続講座第4回
1月22日(日)のおさそい
やっぱり「生きてるうちが花」なのか、
どうして「ニワトリはハダシ」なのか?
─────被曝労働者たちを描いた映画から
★1.4月に全原発停止濃厚
運転中6基、順次定期検査 再稼働めど立たず
デーリー東北より
(掲載省略。)
★2.東電は柏崎刈羽も稼働続ける権利は無い
東電は何十年にもわたって原発事故を隠し続けてきた過去あり
たんぽぽ舎 近藤 福島県会津地方在住
福島県では、県議会の決議を受けて、原子力邑の一員であった筈なのに、事故後は一貫して被害者面を通している佐藤雄平知事も、遂に県の復興計画に県内の全ての原子炉を廃炉にする要求を明記する事を決めました。遅過ぎた事実は払拭できませんが、ようやく脱原発の決心が着いたようです。県に廃炉の権限は無くとも、事故を起こした福島第一原発だけでなく福島第二原発を含む計10炉の稼働が事実上不可能となる見込みです。
東電のもう一か所の原発立地、柏崎刈羽原発7基の運転状況は、2号炉、3号炉、4号炉が2007年7月の新潟中越沖地震で停止中、7号炉は2010年8月から、1号炉は2011年8月から定期検査で停止中です。運転中であるのは、5号炉と6号炉ですが、5号炉は来年3月、6号炉も来年4月には定期点検で停止予定です。
中越沖地震があった2007年7月16日から停止中の3炉はもう4年以上も稼働されていない事になります。原発稼動が大好きで、最優先させて稼働させてきた東電が、4年以上も柏崎刈羽原発を動かさなかったと言う事は、中部沖地震による事故は報道された以上に深刻で、それを隠蔽していたと勘ぐられても当然でしょう。当時、アメリカやドイツでさえトップニュースになったのにも関わらず、日本では報道もそれほど大々的には為されませんでした。日本のマスコミは政府や電力会社の発表以上にはあまり踏み込みませんでした。大手マスコミは既に電力会社に飼い慣らされてしまっていました。確かな事は、仮に深刻な事態が進行していたとしても、「本当のこと」は最後の最後、事故が隠し通せなくなるまで「公表」されることはなかったであろうことは、今回の東電の対応を見ていれば明らかです。この時もっと真摯に取り組んでいれば、今回の福島第一原発事故は防げたかもしれないし、起こったとしてもここまで深刻にはならずに済んだ事でしょう。
東電は性懲りもなく、何十年にもわたって福島第一原発、第二原発、柏崎刈羽原発全ての原発で事故隠しを続けてきた過去があります。3.11の福島第一原発の同時多発事故も、はじめに事故を軽く見せようと画策したのは、4年前の柏崎刈羽原発事故でも上手く(?)深刻な事故を隠し通したから・・と私は見ています。そのように無責任極まりない東電は、原発稼働を続ける権限は無いでしょう。福島原発同様、柏崎刈羽原発も直ちに廃炉にする以外の選択肢は無い筈です。
★3.<テント日誌 1/2(月)>
新年2日目も、テントひろばは賑わって
―― 経産省前テントひろば 114日目――
1月2日(火) 曇り後晴れ
今日は風が強く、冷たい。とくに午後と夜には強風が舞う。そのたびにテントはバタバタとはためき、揺れるほどに。
午前中は、さすがに31日、1日の疲れがあってか人も少なく、ひっそりと静まっていた。が、午後になると次々と人が集まり、相変わらずの賑わいに。
この日は近くで一般参賀があり、その帰りに右翼の来襲が懸念されたが、罵詈雑言垂れ流しの小さめのワゴンが1台、足早に通り過ぎただけ。
同じ一般参賀の帰り道の母子連れがテントに立ち寄り、訪問者名簿に記帳していく。
昨日も5万円ものカンパをしていただいた方がおられたが、今日も3万円のカンパをして下さった方が。有り難く頂戴する。
元旦に届いたテントへの年賀状50通ほどに目を通す。本当に全国各地から熱い想いが寄せられている。ここでまとめてお礼を申し上げておきたい。
なかでも富山の方々からの賀状が多かったが、そういえばテントの前に、富山の北陸電力本社前でランチタイムアピール行動を続けておられる方々からの新年のメセージと、行動の写真が張り出してあった。経産省前テントはこのように全国の人々の行動と強く結ばれているのだと感じる。
テントの前は、昨日に引き続いて、炊き出しあり、野点あり、そして囲碁大会に書き初めと賑わっている。とくに埼玉からきた16歳の高校生が、お札でカンパをした後、囲碁大会に参加し、何十歳も年上の囲碁自慢たちをなぎ倒し、ついに70代の腕自慢と頂上決戦の名人戦。なかなかの見応えある真剣勝負に。また、三多摩方面から訪れたミュージシャンたちのライブに踊りの輪もできる、まるで大人の学園祭みたい状態。マリオさん、ボケ丸さん、寒い中有難う!テントの中では、老若織りまぜて、原発問題での熱い議論がひとしきり続く。
椎名さんは、救援連絡センターを訪ねたり、渋谷の仲間たちの越冬闘争に合流して芝居を観たりと、寒い中をたくさん歩いた後、テントにご帰還。強風が吹き付ける中、テントの夜は更けていく。今日の泊まり込み人員は多い。
( Y・T )
★4.被曝労働(者)問題プロジェクト連続講座第4回
1月22日(日)のおさそい
福島原発事故緊急会議
やっぱり「生きてるうちが花」なのか、
どうして「ニワトリはハダシ」なのか?
─────被曝労働者たちを描いた映画から
・講師:近藤昭二さん(ジャーナリスト/脚本家)
・2012年1月22日(日) 13時より
・会費:800円 ※資料映像あり。
・たんぽぽ舎 4階会議室 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル
TEL 03-3238-9035 http://www.tanpoposya.net
福島原発事故をきっかけに、原発問題をテーマにした多くの映像が「発掘」されている。核エネルギーを転用したこの「原子力発電」というテーマはそれだけ隠されてきたのである。「被曝労働者たち」を描いた作品はさらに数少ない。その中で、1985年に作られた森崎東監督『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』という劇映画は、原発建屋の内部で働く人間たちを主人公にしたほとんど唯一のものだ。
チェルノブイリ事故が起きる前年、敦賀原発を舞台にした作品は、故原田芳雄が演じるコザから来た男など原発に群がる人間たちの「ごった煮」を描いて熱く苦い笑いを含んだ傑作だった。ほぼ同じスタッフで作られた18年後の森崎監督作品『ニワトリはハダシだ』とともに、シナリオを担当したのが近藤昭二さんである。労働者たちが集まる敦賀で取材を重ねた体験など、私たちがこの問題に肉薄していくために貴重なお話をじっくりと伺いたい。
講師紹介 近藤昭二さん:
1941年名古屋市生まれ。かつてはテレビ朝日、現在はフリーのディレクター&シナリオライター。主に事件・司法問題を取材し「NHKスペシャル」「ザ・スクープ」などの番組を制作。シナリオでは森崎東監督『ロケーション』(1984年)などがあり、同監督『ニワトリはハダシだ』(2003年)で、ベルリン映画祭招待上映・東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞・2004年度年間代表シナリオに選出される。
著書に『誰も知らない死刑の裏側』(二見書房)ほか多数 。訳書に『死の工場 隠蔽された731部隊』 シェルダン・H・ハリス著(柏書房)など。
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[編集部より]
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