「大飯「妥当」審査書提出に井野・後藤委員が抗議の緊急声明」などー地震と原発事故情報 その332
- 2012年 2月 14日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
5つの情報をお知らせします(2月14日)
1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【関西電力:高浜3号 2012年2月20日 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
★1.大飯「妥当」審査書提出に井野・後藤委員が抗議の緊急声明
はじめに再稼働ありきの見切り発車、拙速なやり方だ、
判断基準が不明だ、技術的に疑問だ、二次評価が出ていない
★2.国産 機密の濃縮工場 核燃基地 六ヶ所村
燃えるウランを20年前から製造 ─コスト割高 電気料金に上乗せ
(2012年2月14日 東京新聞こちら特報部より抜粋)
★3.読者からイベントのおさそい2つ
◇2月20日(月)18:30~、渋谷
「中電さん、さようなら」命の海を守り続ける!
~~山口県「上関・祝島」を写真で見る報告会~~
◇2月26日(日)13:15~、ひばりが丘公民館<和室>
日本を滅ぼす「電力腐敗」著者・三宅勝久さんのお話
「原発・東電」だけではない、政・官・司法と電力会社との
癒着・天下りの実態。
★4.たんぽぽ舎から 新作DVD4点 紹介します。
◇一本1000円 送料80円 FAX・Eメールでお申込みください。
FAX:03-3238-0797 Eメール:nonukes@tanpoposya.net
☆5.3/10~3/11の福島往復バスは、一泊・日帰りとも満員になりました。
3月はじめ、福島行きのオリエンテーションを予定しています。
往復バスご利用の方に詳細をお知らせします。
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★1.大飯「妥当」審査書提出に井野・後藤委員が抗議の緊急声明
はじめに再稼働ありきの見切り発車、拙速なやり方だ、
判断基準が不明だ、技術的に疑問だ、二次評価が出ていない
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2012年2月13日
関西電力大飯3・4号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明
ストレステスト意見聴取会委員
井野博満・後藤政志
原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の一次評価を「妥当」とする審査書を原子力安全委員会に提出しました。私たちは、このような拙速なやり方は、とうてい認められません。
2月8日の第8回意見聴取会では、様々な技術的な課題が残されていることが明らかになりました。原子力安全・保安院も、その場で議論を終了するとは明言しませんでした。当然、継続審議となると思いました。審査書が原子力安全委員会に提出されたことに対して意見聴取会の委員として抗議します。
ストレステスト意見聴取会では、徹底して議論を尽くすことが、国民に対する原子力安全・保安院の責務です。次のような根本的な問題が残っています。
(1)判断基準について、保安院は「福島第一原子力発電所を襲ったような地震・津波が来襲しても同原子力発電所のような状況にならないことを技術的に確認する」としています。しかし、津波の想定は11.4メートルで、福島事故の14メートルよりも低くなっています。そもそも、福島事故は収束しておらず、原因もわからない状態です。
(2)評価の対象、基準の適用について以下の技術的な疑問があります。
① 制御棒の挿入性を検討の対象から外しています。
② 基礎ボルトなど機器の強度については、安全率を削って評価しています。
③ 原子炉建屋などの構造強度に関わる許容値について、耐震バックチェックの基準より甘い許容値を適用することを認めています。
④ 本来の設備は福島原発事故前から改善せず、消防車や非常発電装置などの外部仮設設備だけで安全だとしています。
(3)ストレステストは、過酷事故対策の検証を含めた二次評価と合わせて評価しなければ、地域住民が安全性を判断する上では意味がありません。電力事業者は、原子力安全・保安院の指示により、これを2011年末を目処に提出するはずでしたが、関西電力は二次評価結果を未だに提出していません。
原子力安全・保安院が、現時点で「妥当」としたことは、はじめに再稼働ありきの見切り発車と言わざるを得ません。このような姿勢こそが、福島原発事故を招いた要因です。このように原子力安全・保安院は、規制当局としての役割を十分に果たしていません。まずすべきことは、自らのありようについて根本的な反省をすることです。
本日の審査書の提出は、「安全性に関する総合的評価」とされるストレステスト評価の体をなしていません。
以上
★2.新聞・雑誌から
◇国産 機密の濃縮工場 核燃基地 六ヶ所村
燃えるウランを20年前から製造 ─コスト割高 電気料金に上乗せ
(2012年2月14日 東京新聞こちら特報部より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)
★3.読者からイベントのおさそい2つ
◇「中電さん、さようなら」命の海を守り続ける!
~~山口県「上関・祝島」を写真で見る報告会~~
昨年2月21日の中国電力による田ノ浦強制埋め立て工事から1年、現地の状況や、生物多様性からみた田ノ浦の素晴らしさなどについて写真を見ながらお話を伺います。 http://bit.ly/x3JKuP
・日時:2012年2月20日(月)18:30~20:30
・会場:渋谷区立消費者センター5階 第一会議室
(渋谷区渋谷1-12-5/渋谷駅から徒歩7分)
・スピーカー:
那須 圭子さん(フォトジャーナリスト、写真集『中電さん、さようなら』著者)
山下 博由さん(日本生態学会上関要望書アフターケア委員・貝類多様性研究所所長)
・資料代:1000円
・要予約(氏名、連絡先をお知らせください)
・申し込み:mail: dousuru_net@mail.goo.ne.jp
・主催:上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
・共催:ふぇみん婦人民主クラブ
◇2月26日(日)13:15~ ひばりが丘公民館<和室>
日本を滅ぼす「電力腐敗」
「原発・東電」だけではない、政・官・司法と電力会社との
癒着・天下りの実態。
お話 三宅 勝久さん(ジャーナリスト)、入場無料、カンパ歓迎。
「原発は日本をつぶす」と誰もが気づいている。ドイツのシーメンス社が原発から撤退を表明した。国際的に原発産業は斜陽にある。そうした流れの中で、日本はこれほどの大事故を起こし、損失を受けながらもなお原発ビジネスを進めようとしている。狂気の沙汰と言いたくなる状況を前に、戦前戦中の日本の姿が重なって見える。 (日本を滅ぼす「電力腐敗」より)
三宅勝久さんプロフィール:
1965年岡山県生まれ。フリーカメラマンとしてアフリカ、中南米を取材。
「山陽新聞」記者を経て2002年より再びフリー。
「債権回収屋”G”野放しの闇金融」で第12回「週刊金曜日ルポルタージュ大賞優秀賞」受賞。武富士批判記事をめぐり同社著書に「武富士追及」「自衛隊員が死んでいく」「自衛隊という密室」「債鬼は眠らず」などが ある。
★4.たんぽぽ舎から 新作DVD4点を紹介します。
No.16 原発なくても電気は足りる(120分)
講師:安藤多恵子
2011年夏の電気使用状況のデータを駆使して「原子力がなくても電気が足りる」ことを立証した
No.17 低線量被曝の時代を生き抜く(140分)
講師:肥田舜太郎、竹野内真理
元陸軍軍医で広島原爆直後の被爆者の治療にあたった肥田舜太郎さんが大いに語る。特別発言=梅田隆亮・佐藤幸子
No.18 電気料金を安くする方法について
講師:大沢豊/布施哲也
No.19 放射能と食の安全について
講師:槌田博(放射能汚染食品測定室)
◇一本1000円 送料80円 FAX・Eメールでお申込みください。
FAX:03-3238-0797 Eメール:nonukes@tanpoposya.net
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[編集部より]
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