「核戦争反対国際医師団体ドイツ支部」からの報告
- 2012年 4月 2日
- 交流の広場
- すみ子リヒトナー
Ippnw.核戦争反対国際医師団体ドイツ支部からの3月9日の報道)かなり良い記事なので訳しました。少しでもお役に立てば嬉しく思います。http://www.ippnw.de/startseite/artikel/5e48e7910a/schwerwiegende-folgen-fuer-mensch-un.html
ノルウェーの空軍研究所NILUの調査で、チェルノブイリの災害と比べて福島原発第1は最初の4日間に、放射性ガスXenon-133が2.5倍の放射線量で放出された。ヨウ素131の量は20%、セシウム137の量は40-60%である。
北太平洋は、原子力災害によって放射性物質により15-27 PBq汚染されています。それは人類の歴史の中で海と人間の最大の汚染である。
フランス放射線防護研究所IRSNの調査で、福島では避難地域以外にまだ70,000人が非常に汚染された地域870km²に住んでいる。
それらの内子供達は9500人である。
IRSNの調査で、人々のこの一年間での総吸入量は、1人当たり200ミリシーベルトと計算されると発表している。これは200倍の自然放射線量である。 IPPNWの小児科医Dr. Alex Rosenは、このような原子力事故の最大の健康上のリスクは、放射性塵の吸入と放射線汚染食品による内部被爆であると述べている。
いくつかの果物や野菜のサンプル検査の結果、実際に、肉、魚、海草、米、牛乳、紅茶、水道水から、高い放射線量を検出した。
2011年4月にドイツ原子力安全協会は、東北日本における放射線汚染の調査で、海藻類100グラムに2.2ミリシーベルト、昆布で220 mSvの放射線量を検出した。
IPPNWは、IRSNと同意見で、福島の人々は汚染地域から避難する必要がある。
チェルノブイリ後の高汚染地域の住民と同じように、福島の人々は高放射線被爆であるため、非常に高い確率で癌、流産、先天性欠損症、新生児の遺伝性疾患、その他,癌以外の疾患になる恐れがあると思われる.
放射線国際委員会ICRPは、2011年4月に原子力事故での国民の放射線規制量を100 mSv /年に高めた。
ドイツIPPNW会長Dr. Angelika Claußen.は、”これは医学的見地から無責任である”と述べている。
子供は特に放射線感受性が高い為、大人より更に危険にさらされている。
妊娠中の5 mSvの放射線量が、子供達の白血病のリスクが2倍になる。
日本政府から支給ののヨウ素錠剤が、人々に必ずしもまんべんなくわたっていないという事実の為に、放射性ヨウ素131の吸入、汚染食品を摂取したことでの高いリスクで、甲状腺癌の病気が発生するリスクが高まる。これは子供達に特に当てはまる。
以下は、原発事故での健康と環境についての影響に関する Dr. Alex Rosen の論文。
http://www.ippnw.de/commonFiles/pdfs/Atomenergie/FukushimaBackgroundPaper
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