5月2日ルネサンス研究所・定例研究会「イデオロギー装置と身体」
- 2013年 4月 30日
- 催し物案内
- ルネサンス研究所
ルネサンス研究所定例研究会 【21世紀を読み解く―例外状態・生政治・近代化―】
第2回「イデオロギー装置と身体」
なぜ、資本主義はかくも強靭なのか? なぜ、われわれは権力の餌食になってしまうのか? こうした問いに応えるために、アルチュセールはマルクス主義の刷新に果敢に挑戦する。そして、それまでのマルクス主義では等閑にふされてきたイデオロギーに注目することでマルクス主義に新たな地平を切り拓いたのである。そこでアルチュセールが引いたパスカルの例――神を信じたくとも、信じられないと嘆く者にはこう告げればよい、教会に行き、ひざまつき、祈りの言葉を口ずさめ、さすれば神を信じられるようになるだろう。われわれはそのイデオロギーを信奉していなくても、各種のイデオロギー装置(学校、家族、職場、寺院、等々)のなかでそのイデオロギーに即した身体的運動を反復する(させられる)ことによって、そのイデオロギーを担う主体となる。権力が狙いを定めているのは、われわれの意識ではなく、身体なのだ。では、なぜそうした事態が起こるのか? これをアルチュセールが自らのイデオロギー論の構築にあたって着想を得ていたJ・ラカンの精神分析に立ち戻り、解明していきたいと考える。
●報告者:伊吹浩一(専修大学他非常勤講師)
●日時 :5月2日(木) 18:30~21:00(開場・18:00)
●会場 : 専修大学7号館6F 764教室
●資料代: 500円
●問合せ先:松田健二 090-4592-2845
************
4月4日 第1回研究会:[飲んだくれたち:生権力・自己統治・依存](報告・山家歩)ライブは以下をご覧ください。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。