ゴジラの逆襲(1)(2)(大飯原発を襲うゴジラと原子力ムラ・アンギラス)(不燃性ケーブルとは可燃性ケーブルのことである)
- 2013年 6月 12日
- 評論・紹介・意見
- 田中一郎
1.ゴジラの逆襲(1)(大飯原発を襲うゴジラと原子力ムラ・アンギラス)
安全性確認ができていないまま,政治的に再稼働させられてきた大飯原発だが,原
発の新規制基準スタート(2013/7)を目前にして,いよいよ「ゴジラの逆襲」
が始まった。ところで,「ゴジラ」って,何?
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<原子力規制委>関電の大飯3、4号機地震・津波評価を了承 (毎日新聞) –
Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130610-00000075-mai-soci
敷地周辺にある三つの活断層が連動した場合の揺れは、従来試算の760ガル(ガ
ルは加速度の単位)を下回る750ガルとする関電の計算結果を了承。関電にこの揺
れで重要機器に影響が出るかを評価するよう求めた。
一方、規制委は、同原発で想定する最大の津波「基準津波」について、海底活断層
の約90キロの連動と、海底地滑りの同時発生を想定するよう要求。これに従った関
電の計算結果は従来想定(2.85メートル)を上回る3.68メートルだった。規
制委はこれを基準津波に設定するよう求めた。
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たったの750ガルの揺れ,わずか3.68mの津波,= ああ,わが郷土もむな
しく放射能の露と消えるのか
冗談ではないぞ,何をお馬鹿な「おちゃらか評議会」をやってんだ。
田中俊一,島崎邦彦,目を覚ませ!!! 居眠りしてる場合か!
若狭湾炎上まもなく開始,ゴジラが来るぞ
下記動画にゴジラが海から上陸してくるシーンがある。ひょっとして,日本の近未
来かもしれない。 ところで,「ゴジラ」って,何?
さしずめゴジラに退治される怪獣アンギラスは原子力ムラだ。
そして,映画と違うのは,我々もアンギラスとともに最期を迎えなければならな
い。
わかりやすい,簡単明瞭説明は下記の日々雑感サイトを見て下さい。
*原子力規制委員 関電の大飯原発の活断層評価結果を了承 おいおい!ヤバいだ
ろ! 日々雑感
http://hibi-zakkan.net/archives/28237080.html
*ゴジラの逆襲(動画)
http://video.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E3%82%B4%E3%82%B8%E
3%83%A9%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2
2.ゴジラの逆襲(2)(不燃性ケーブルとは可燃性ケーブルのことである)
原発・核燃料施設の安全のための新基準の骨抜き攻勢に耐えきれず,へにゃへにゃ
対応へ屁理屈積み上げに着手し始めた原子力「寄生」委員会・「寄生」庁,本日付の
日本経済新聞朝刊(2013.6.11)は下記のような記事を載せた。
*「老朽原発」再開探る電力各社 ケ-ブルの扱い焦点 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO56052940R10C13A6TJM000/
原子力発電所の再稼働に向けた新しい規制基準の施行が来月に迫る中、電力会社は
30年超経過した「老朽原発」の運転再開も目指し動き出した。新基準では電源ケーブ
ルを燃えにくいタイプに交換することなどを求めているが、各社は部品を換えずに現
状のままでも安全であることを立証し、再稼働に臨む方針だ。
今年で43年目となる関西電力美浜1号機(福井県)など、運転から30年以上経過し
た全国の原発のうち13基で、可燃性ケーブルが使われている。建設当時の指針では認
められていた。現在は延焼防止剤を塗って燃えにくくしてある。
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新基準では電源ケーブルを燃えにくいタイプに交換することなどを求めているが、
各社は部品を換えずに現状のままでも安全であることを立証し、再稼働に臨む方針
だ。
電力各社は共同で可燃性ケーブルの延焼試験を始めた。ケーブルにバーナーをあて
て燃やした後,火が燃え広がらず,自然と消火するかどうか確かめる。交換をしなく
ても難燃性ケーブルと同じレベルの安全性を確保できると主張していく。
規制委の更田豊志委員は「性能基準を満たせば構わない」と発言しており,新基準
と同じレベルの性能であることを立証できれば合格とする可能性を示唆する。
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おいおい,こういうマスごみ新聞の「誘導記事」に惑わされてはいけないぜ。
この「性能基準」とやら,15年くらい前から,建築業界でも流行して,数年前に大
騒ぎとなった「建築偽装」の原因にもなったものだけれど,上記のようなバーナーの
火で誤魔化すようなことは,原子力ムラが今まで散々やってきたことだ。原子力業界
では「性能基準」ではなくて「みなし規定」という言葉が使われている。つまり,可
燃性ケーブルを不燃性ケーブルと「みなす」わけだ。
だから,3.11後では,この「みなし規定」は「もうしません」ということに
なった。可燃性ではダメで不燃性でなければならない,といった場合には,ケーブル
の上に刷毛でちょろちょろと不燃塗料を塗ったようなものは,もう認めません,とい
うのが新基準となったはずである。
それがまたぞろ,「ガスバーナー実験」でよみがえるのだという。
ゾンビなのか,ゴジラなのか,いずれにせよ,どっちでも似たようなものだ
不燃と言ったら不燃だ,不燃,不燃,不燃,不燃,不燃,不燃,全部取り換えろ
よ。
*ゴジラの逆襲2 動画
http://video.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E3%82%B4%E3%82%B8%E
3%83%A9%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B22
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion1327:130612〕
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