「原発事故-放射能で取り返しのつかない惨事になることをチェルノブイリは教えてくれた」など-地震と原発事故情報
- 2013年 6月 12日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1864】
2013年6月11日(火)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発事故-放射能で取り返しのつかない惨事になることを
チェルノブイリは教えてくれた
函館から、海を挟んで大間原発が見える近さ
三沢には米軍基地もあり心配する 野村保子(大間原発訴訟の会)
★2.若いおまわりさん、野暮な説教するんじゃない
6/7金曜官邸前抗議行動、そこのけ、そこのけ楽器が通る
山田洋子(たんぽぽ舎会員)
★3.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
◆「こども健康相談会きょうと」6月16日(日)のお知らせ
会場:伏見区役所1Fホール(区民交流スペース)
★4.新聞・雑誌より
◆側溝汚泥 1万4800ベクレル 茨城県取手市の調査
(6月11日茨城新聞より抜粋)
★5.書籍の紹介と6/19講演会のご案内
孫崎享著『日本の国境問題―尖閣・竹島・北方領土』を紹介します
同じ敗戦国ドイツの領土問題に関する英知
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※6/14(金)第59回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:6月14日(金)18:00から20:00 第59回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
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┗■1.原発事故-放射能で取り返しのつかない惨事になることを
| チェルノブイリは教えてくれた
| 函館から、海を挟んで大間原発が見える近さ
| 三沢には米軍基地もあり心配する
└──── 野村保子(大間原発訴訟の会)
<編集部より>内容の豊富な意見陳述書ですがメールマガジンとしては
やや長文なので、上中下の3回に分けて掲載します
第9回大間原発裁判の意見陳述 (上) 2013.3.15
○ 私は「大間原発訴訟の会」で運営委員をしている野村保子といいます。私は
訴状第10章、第11章に関連して意見を述べます。大間原発に反対してきて20年
以上になります。私が原発に関心を持ったのは1986年です。その頃私は、家
族に安全で美味しい野菜を食べてもらいたいと無農薬野菜と無添加食品の共同購
入をしていました。そのときの仲間の一人が訴訟の会代表の竹田とし子さんです。
添加物の怖さを知り、農薬や環境問題の勉強をしていたとき、旧ソ連のチェルノ
ブイリ原発で事故が起きました。
○ 1986年4月26日、チェルノブイリ原発は暴走して爆発し、国際原子力
事象尺度でレベル7の事故を起こしました。広島原爆の約800倍の放射性物質
が北半球全体に広がり、8000キロ以上離れた日本にも放射能が飛んで来まし
た。無農薬野菜は野菜を作る前に土を作ります。農薬を使わず手で雑草をとり何
年もかけて作った堆肥をすき入れて丁寧に育てた土が、たった1度の放射能で取
り返しのつかない惨事になることをチェルノブイリは教えてくれました。日本に
飛んで来た放射能が母乳に含まれていたことが発表され、日本中のお母さんが恐
怖の中につき落とされました。また輸入されたイタリア産スパゲッティやブルガ
リア産のイチゴジャムなどから放射能が検出され、大騒ぎになりました。放射能
に汚染された食品が私たちの暮らしの中に入って来る恐さです。今、福島原発か
らの放射能汚染が問題になっていますが、原発が事故を起こしたら暮らしが立ち
行かなくなることをチェルノブイリで学んだはずです。その放射能を今、日本が
世界にまき散らしているのです。その後、市民グループが開く講演会で、高木仁
三郎さんや広瀬隆さんのお話を聞き、原発と核の怖さを勉強させていただきまし
た。そんなとき対岸の大間原発の建設計画を知り「ストップ大間原発道南の会」
の立ち上げに参加しました。
○ ここ函館から、晴れた日には津軽海峡を挟んで大間が見えます。「こんなに
近いところに原発ができるんだ」と思いました。函館空港と函館駅をつなぐ「漁
り火通り」は、津軽海峡沿いにあり、夜にはイカ釣りの漁り火が瞬く美しい光景
が見られます。通勤でその道を通る度に、建設途中の大間原発にMOX燃料が入っ
たら、あそこにプルトニウムが存在する、その恐怖をいつも感じていました。ま
た、大間原発は冷却のために海水を必要とします。その海水を7度も上げて、1
秒間に91トンの温廃水として津軽海峡に流します。大間のマグロ、函館のイカ
など味覚の宝庫、津軽海峡が汚されてしまうのです。
5月から7月にかけて津軽海峡は霧が立ちこめ、函館でも前が見えなくなるほ
どの濃い霧になることがよくあります。2008年7月6日、青森朝日放送のチ
ャーターしたヘリコプターが、青森県大間崎沖で行方不明になりました。翌々日、
大間崎沖に墜落していたことがわかり、4人の方が亡くなられました。ヘリコプ
ターは濃い霧の中で方向感覚を失い正常な飛行ルートから外れていたことがレー
ダーから分かりました。もし先の見えない濃霧の中で、ヘリが完成した大間原発
に突っ込こむ、などということがあれば大惨事です。一瞬のうちに原子炉の破壊
とヘリコプターの燃料による火災が起き、こわれた炉心から放射性物質が環境に
放出されます。
○ また、国際海峡である津軽海峡は外国船が多く航行します。プルトニウム燃
料を積んだ船が衝突事故などでプルトニウムごと津軽海峡に沈んだら放射性物質
は海から世界にばらまかれます。下北半島の大間町から130キロメーターの距
離にある三沢には米軍基地があります。基地では緊急発進の訓練が日常的に行わ
れています。2012年、昨年の7月22日、三沢基地から飛び立った米軍のF1
6が北海道沖に墜落しました。三沢基地周辺では自衛隊、及び米軍の墜落事故や
不時着事故が多発しています。原発事故が起きる可能性も含めて、気象条件や飛
行機事故など、いつ原発に何が起きるのか不安な日々をおくるなんてどうしても
嫌だ、子ども達の未来を奪う原発を建てさせたくないと強く思うようになりまし
た。(続く)
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┗■2.若いおまわりさん、野暮な説教するんじゃない
| 6/7金曜官邸前抗議行動、そこのけ、そこのけ楽器が通る
└──── 山田洋子(たんぽぽ舎会員)
6月7日の金曜官邸前抗議行動は何時ものように財務省上にちょっと遅れて着
いた。道をはさんだ向かいの外務省上のコーナーが警官と、もめている様子であ
る。「たんぽぽ舎代表」と連れだって信号を渡った。
灌木に掛けてある横断幕にケチがついているらしい。
灌木(注:灌木のすき間に2本のノボリ旗を距離を空けて立てて-さおを土に
埋め-その2本のノボリ旗に横断幕をヒモでくくりつける方式。木を傷めない)に
横断幕をかけてあるのは何時もの事だ。代表が警官と話をして結着したが、今後
のトラブルを避けるため、カメラにその場面を収めることにした。警備の警官が
毎週交代する、そのたびに警官と揉める様だ。若い警官ほど変に!仕事熱心であ
る。多分自分で判断できる許容量がきわめて小さいのであろう。
財務省上へ戻ろうとするとイケメンの警官が楽器をもつた若い女性の行く手を
遮っていた。彼女はドラムを手に持っていた。彼女は国会正門方向に行こうとし
ていたのだが、少し尖つた声で「違う道を通ります」と言ってその場を離れてい
った。私の頭髪は逆立ち、警官を思わず怒鳴っていた。「槍や鉄砲を運んでいる
わけではないでしょう。何の問題があるのですか」「ここから先へは楽器を持っ
ては通れないのです」「ナニ?誰が決めたの、その人をここへ連れて来て下さい。
その理由を知りたいから」「上の人に聞いてきますから一寸待っていてください
・・・」若い警官を待っていたら金曜行動の時間が過ぎてしまうだろう。
結論、「楽器を鳴らさず、持っているのみ」なら通行を認めると、警備の上部
からお知らせがあり、解決。
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┗■3.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
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◆6/16「こども健康相談会きょうと」6月16日(日)のお知らせ
(詳しくは http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-June/024653.html
を参照ください)
日時:6月16日(日)10:00~15:00(要予約)
対象:福島県および東日本から避難されたお子様
内容:医師による健康相談(無料)事前申し込み制
20 家族(福島県の避難者優先受付)
会場:伏見区役所1Fホール(区民交流スペース)
〒612-8511 京都市伏見区鷹匠町39 番地の2
お問い合わせ先:避難者こども健康相談会きょうと実行委員会事務局
080-6034-3107/070-5017-1053(齋藤・18 時以降)
京都市民放射能測定所FAX 075-622-9870
主催:避難者こども健康相談会きょうと実行委員会
共催:NPO法人CRMS市民放射能測定所 福島
(ホームページ http://www.crms-jpn.com/ )
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆側溝汚泥 1万4800ベクレル 茨城県取手市の調査
取手市は10日、市民らの地区清掃で回収された側溝汚泥の調査で、安全に埋め
立て処分できる目安とされる国の基準(1キロ当たり8000ベクレル)を大きく上
回る1万4800ベクレルの放射性物質が検出されたと発表した。市は処分方法を含
む対応策を国などと協議している。(中略)
運搬委託業者はこのうち約2トンを民間の焼却処分場に運んだが、汚泥直近の
放射線量が毎時3・8マイクロシーベルトと高かったことから搬入を拒否された。
(中略)
同市は「汚泥から高濃度の放射性物質が検出された原因は不明。予定していた
9地区での清掃活動は中止を要請した。国と協議して、早期に除染法などの対応
策を決めたい」としている。(6月11日茨城新聞より抜粋)
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┗■5.書籍の紹介と6/19講演会のご案内
| 孫崎享著『日本の国境問題―尖閣・竹島・北方領土』を紹介します
| 同じ敗戦国ドイツの領土問題に関する英知
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尖閣諸島・竹島・北方領土の領土問題では、あまりにも事実が国民に知らされ
ていない。多くの日本人は、日米安保条約があるから領土問題では米国が守って
くれると思っている。中ソ国境紛争やイラン・イラク戦争の現場に外交官として
赴任、情報収集にあたり、その後、防衛大学教授として日本の安全保障を研究、
分析した著者がこれら領土問題を掘り下げ、対立する論点をつまびらかにし、平
和的解決を探る。
「日本の領土問題を論ずる時の出発点は1945年7月26日ポツダム宣言であると
思っている」という著者は、同じく敗戦国となったドイツに領土問題に関する英
知を見出している。
領土問題に関してこれほど明瞭に理解できたことはなかったし、日本は今後ど
のような解決方法を選んだらよいのかを納得させてくれた本もなかった。必読の
書である。
※なお、6月19日(水)19:00より、「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4階
にて孫崎享さんによる講演会があります。
タイトル『原発、TPPなどとアメリカ』参加費800円です。ご参加ください。
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【編集部より】
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「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び
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都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
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