「森滝市郎没後20年にあたって「核絶対否定」の思想をひとり一人の行動原理にしよう」など-地震と原発事故情報
- 2013年 7月 25日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1910】
2013年7月25日(木)地震と原発情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.森滝市郎没後20年にあたって「核絶対否定」の思想をひとり一人の
行動原理にしよう(井上啓 :元・原水爆禁止日本国民会議事務局次長)
★2.北海道電力に、「泊原発再稼働申請」の撤回を求める申し入れ
北海道電力との一問一答を紹介します<上>(北海道岩内町 佐藤英行)
★3.読者からイベント紹介(問い合わせは主催者へお願いします)
◇7月27日(土)東海文化センター
講演会&ディスカッション・写真展「フクシマの人たちの今」
★4.新聞・雑誌から
◇東電汚染水流出 「開示遅く遺憾」 経産相が批判(7月23日朝日新聞)
◇福島の除染:最大5兆円 産総研試算(7月23日 毎日新聞より)
◇除染:賃金未払いなど業者の68%で法令違反 福島労働局
(7月24日 毎日新聞より)
◇体育館に避難した若い作業員たちを現場に連れ戻す男たちがやって来た。
「まるで作業員狩りだな」(Blog「秋場龍一のねごと」より)
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※27日(土)18:00開会 槌田ゼミ「徹底解析福島原発事故15」-放射能と
水素の放出経路と爆発について- 講師:槌田敦さん 参加費800円
場所 スペースたんぽぽ (直接会場へおこしください)
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┗■1.森滝市郎没後20年にあたって
│ 「核絶対否定」の思想をひとり一人の行動原理にしよう
│ 38年の時を経ていま光り輝く理念“人類は生きねばならない”
└────(井上啓(※))
1994年1月25日、92歳でこの世を去った原水爆禁止日本国民会代表
委員・森滝市郎さんの「遺言書」ともいうべき書籍「核絶対否定への歩み」の
一部抜粋を、是非読んで頂きたいと取り上げました。
「核絶対否定への歩み」は、広島県原水爆禁止協議会(広島県原水禁)40
周年事業として企画され、森滝さんが自らの被爆体験から、被爆者救援と反
核・平和運動の先頭に立ち、その都度書きためてきたもののうち、1955年
に原子力平和利用問題がヒロシマにもたらされて以降の森滝さんの行動を中心
まとまられたものである。裏表紙に「精神的原子の連鎖反応が物理的原子の連
鎖反応に勝たねばならぬ」と記されているが、晩年、核実験が行われるたびに
広島平和公園前でじっと座り込んで抗議の意志を伝えた師の「遺言」出もあり
ます。森滝市郎師が「核絶対否定」を内外に宣言し、反核・平和運動の行動原
理としたのは1975年の被曝30周年原水爆禁止世界大会でした。
それから約40年。実際には36年後の3月11日私たちは最も怖れていた
事態を迎えることになりました。
被爆30周年に私たちは「核分裂エネルギーを利用する限り、人類は未来を
失うであろう」指摘し、「核絶対否定」の立場を宣言しました。
福島原発事故とその後の推移は、私たちの危機意識が現実のものとなったば
かりか、子や孫の未来を失いかねない事態となっています。
今後私たちがどのような行動を取るのか、その規範の一助になればと、「核
絶対否定」という言葉に秘めた哲学者・森滝市郎博士の思想と行動をご紹介さ
せて頂きます。<次号につづく>
(次号の配信予定:森滝市郎「核絶対否定の歩み」抜粋 34P~40P
次号:生存のために 次々号:核文明批判)
※井上氏の肩書き:元・原水爆禁止日本国民会議事務局次長、NPO法人農都
共生全国協議会事務局長、NPO法人有害化学物質削減ネットワーク理事
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┗■2.北海道電力に、「泊原発再稼働申請」の撤回を求める申し入れ
│ 北海道電力との一問一答を紹介します<上>
└────(北海道岩内町 佐藤英行)
申入れの要点は以下のとおり。
1.泊原発「再稼働」を断念し、原子力規制委員会に提出した「安全審査」
を直ちに撤回すること。
2.泊原発を廃炉とし、「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」に
もとづき、脱原発の視点に立った再生可能な自然エネルギの利用を拡大
すること。
北電対応者:広報課長他2名、市民団体申し入れ者:28名
—–
●前段、北電より
原発全機停止したことにより火力で需給を図ってきたが安心できる需給では
ない。収支や財務の大きな影響が有り、原発の再開は不可欠。このままである
と自己資本がさらに毀損し、電気料金の値上げが考えられ、申請基準を満たし、
本年中の早い時期を目処と再稼働を目指し、原子炉設置変更許可申請を行った。
再生エネルギの比率は全国でも北海道が高い。自然エネルギーは、電気の品質
=電圧・周波数に問題が有り、悪影響を起こす懸念がある。
●以下やりとり
[Q]フクシマ事故は収束していないし、地震動の現任も否定できないと「国会
事故調」も指摘、事故原因の究明が先決ではないか?
[A]6月18日の新聞報道で、規制委員会が1.3.4号機は吹き飛び、
2号機は壊れているが地震が原因とは考えられないとある。
[Q]世論調査で80%以上の国民が再稼働することは不安だといって言って
いるが?
[A]新基準をクリアすることが安全ということでありご安心願いたい。
[Q]格納容器等の破損は東電の暗いからとか線量が高いからといって、内部
調査をさせなかった。破損の程度もわからないのではないか?
[A]破損の程度が近づけないのでどこまでか解るか解らない、が入れるところ
入っている。ルールに対応し国の要求事項を満たすことに尽きる。
[Q]電気料金の値上げは原発があるからではないか?
[A]火力発電が老体にムチ打って電力の安定供給を行っている。産業界から
特に加工メーカーから電気料金の値上げは死活問題と言われている。
[Q]構内11本の破砕帯、渡辺教授が指摘している積丹半島西側の海底活断層
の存在の可能性、黒松内から続く166kmの連続活断層の影響については外部
の専門家を入れて調査すべきではないか?
[A]1)敷地内の11本の断層は活断層の定義から活断層ではない。2)海底
活断層の可能性については、活断層ではないと判断。3)160kmが連動して
も影響はないと保安院の了承を得ている。<次号につづく>
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┗■3.読者からイベント紹介(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆7月27日(土)講演会&ディスカッション・写真展
「フクシマの人たちの今」/東海村
日時:7月27日(土)11:00~
講演会13:30~/ディスカッション15:10~
会場:東海文化センター2F 大会議室
(東海村船場768-1、TEL029-282-8511)(JR 常磐線東海駅 下車徒歩15分)
参加費:500円
◎長谷川健一さん写真展(11:00~)
※写真展は、前日7月26日(金)も会場ロビーでご覧になれます(無料)
◎長谷川健一さん講演会(13:30~)
◎ディスカッション(15:10~)
パネリスト:長谷川 健一さん、橘柳子さん(浪江町の主婦、本宮市に
避難)、大賀 あや子さん(大熊町で農業、会津若松市に避難)
主催:7.27実行委員会(TEL 029-282-7622/寺門)
ホームページ http://nonukes-ibaraki.seesaa.net/article/370188605.html
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┗■4.新聞・雑誌から
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◆東電汚染水流出 「開示遅く遺憾」 経産相が批判
(7月23日 朝日新聞より)
東京電力福島第一原発から放射性物質に汚染された水が海に流出している問
題で、茂木敏充経済産業相は23日の閣議後会見で「データの開示が大変遅くて、
非常に遺憾だ」と東電の対応を批判した。
茂木氏によると、東電は18日、原子力規制庁との面談で、敷地内の地下水や
海水の汚染状況について説明したが、汚染水の海への流出を示すデータについ
ては口頭で存在をほのめかすだけだったという。
東電は22日になって、規制庁や経済産業省に海へ流出した可能性を認める報
告をした。
東電は10月ごろまでに汚染水がたまっている坑道を浄化するなどの対応をと
るとしており、茂木氏は「迅速かつ確実に行われるよう指導していく」と述べ
た。(後略)
◆福島の除染:最大5兆円・・・国経費1兆円上回る 産総研試算
(7月23日 毎日新聞より)
東京電力福島第1原発事故で拡散した放射性物質の除染について、産業技術
総合研究所の研究グループは23日、福島県内だけで最大約5兆円かかるとの試
算を公表した。政府は2011~13年度、除染経費として1兆1500億円を計上して
いるが、これを大きく上回る結果となった。(中略)
事故による年間の被ばく線量を1ミリシーベルト未満まで引き下げる場合、
▽国が直接除染を行う「除染特別地域」で最大2兆300億円▽それ以外の地域
で最大3兆1000億円–の計5兆1300億円かかると見込まれるという。
内訳は、▽除染作業に2兆6800億円▽除染で生じた汚染土壌などの中間貯蔵
(30年間)に1兆2300億円▽仮置き場での保管に8900億円–など。最終処分
にかかる費用は計上しておらず、さらに膨らむとみられる。
◆除染:賃金未払いなど業者の68%で法令違反 福島労働局
(7月24日 毎日新聞より)
福島労働局は24日、東京電力福島第1原発事故を受けて除染作業をしてい
る福島県内の業者の68%で、割増賃金の未払いや労使協定の未締結などの法
令違反が見つかり、是正勧告をしたと発表した。(中略)
うち7割は労働基準法違反で、割増賃金の未払い(108件)▽賃金台帳の
未作成(90件)▽労働条件の未提示(82件)などが多かった。残り3割は
労働安全衛生法違反で、線量の事前調査をしない(20件)▽放射線に関する
特別教育を実施しない(16件)▽作業後の汚染検査をしない(14件)など
が目立った。
また、1日1万円前後の除染(特殊勤務)手当の未払いも12件確認し、環境
省に通報した。同局は昨年4~12月にも同趣旨の調査(242事業所対象)を
実施しており、違反率は45%だった。違反率が23ポイント増加したことに
ついて、同局は「調査項目を増やしたため」と分析している。
◆体育館に避難した若い作業員たちを現場に連れ戻す男たちがやって来た。
「まるで作業員狩りだな」(Blog「秋場龍一のねごと」より)
本日(20日)朝日新聞連載「プロメテウスの罠・原発城下町2」の見出し
は「まるで作業員狩り」。
きのうは津波が来る前に地震で原発内部の配管がムチャクチャになり、作業
員が逃げ出したという大熊町住民の声が記事になっていた。
きょうはその後、住民と原発作業員が避難した田村市総合体育館に、男たち
がやって来たもようが綴られている。
そんな男たちに、「まるで作業員狩り」だと周りから声がもれた、という。
原発を稼働すると、こういう事態が起こるのだ。これが原発というものの実
相なのだ。(続きはBlogサイトで。
http://akiba1.blogspot.jp/2013/07/blog-post_20.html)
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