反原発と転向
- 2013年 7月 27日
- 交流の広場
- とら猫イーチ
参議院議員選挙に絡んで、一部で反原発を掲げる候補者への悪意のある宣伝が為されて、落選を計画的に組織されたかのような勢いでした。 更に、当選とともに原子力村の憎しみが増幅し今後ともに何等かの攻撃を覚悟しなければならない様を観るようです。
当選された山本太郎氏のことです。 ネットでは、池田信夫氏のブログを始め、彼を「中核派」が支援している、として、攻撃する手口が目立ちました。 また、人に依っては、選挙違反をしている、とも。 実際にどうであったのかは、私等のような素人には分かりません。 公職選挙法に違反すれば、当該罰条に照らして処罰を受けるだけです。 また、実際に「中核派」に支援されていたとしても、それだけでは犯罪には為らないことも事実ですし、勝手に応援されたのであれば、山本氏には何の責めもありません。
翻って、現在、政財界その他で御活躍をされておられる方々には、過去に学生運動等で、そうした政党政派に属した経歴がある方々が異様に多いのですが、何故か、マスゴミも殆ど触れずに、時の政権にも受け入れられる人々が居るのです。 現在の東京都知事もそうです。 彼、猪瀬直樹氏は、「信州大学人文学部経済学科卒業。大学在学中は新左翼学生運動の指導者であり、通称「白ヘル」(革命的共産主義者同盟全国委員会)に属した」とWikipediaにあります。 因みに、「革命的共産主義者同盟全国委員会」とは、「革命的共産主義者同盟全国委員会(かくめいてききょうさんしゅぎしゃどうめいぜんこくいいんかい、通称:中核派、ちゅうかくは)」と、これまたWikipediaは定義していますので、東京都民は、嘗ての中核派活動家を都知事とされていることになります。
都知事の職は、過去の経歴がどうあろうとも関係無いのでしょう。 選挙戦の折には、氏の過去について語られることは無かったので、所謂、「転向」が完璧に成されているのでしょう。 そうで無ければ、元々、石原氏の眼には止まらなかったでしょうし。 過去の政治遍歴がどうであれ、現在、犯罪行為を犯して居なければそれで良いのでしょう。 ただ、この種の経歴を御持ちの方々の「左翼小児症」からの回復が早いことには驚きを禁じ得ません。
本当に、コロコロと見事に転ばれます。 私等は、職場の労働運動で、年輩の労働者達に選ばれ、ともに闘い、喜びと涙をともに経験することで信頼感を勝ち得たので、とても自己の信念と信頼を裏切ることは出来ませんでした。 書物で得た思想・信条では無くて、人間同士の結びつきでしたから。 日本では、学生時代に左翼思想にかぶれて、急進的な運動を行い、卒業とともに体制に順応される方々が多いこと、多いこと。 私の職場でも、そうした方々は、管理職に為るのが速かったので、性根が体制順応に適しているのでしょう。 利を悟るのも早いことですし、弁舌も爽やかな方々でした。 但し、彼らを信じる者は居ませんでしたし、親しくなるのは御免を願ました。
従って、仮に、山本太郎氏が、反原発から転向されて現政権の候補者として選挙に臨まれていれば、こうした攻撃は全く無かったのは確かでしょう。 転向しない者には、厳しい対応が待っているのが日本ですから。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AA%E7%80%AC%E7%9B%B4%E6%A8%B9
猪瀬直樹 Wikipedia
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