新資本主義への移行を
- 2010年 10月 16日
- 交流の広場
- 成畑哲也
国際分業の理論を打建てたのはリカードだが、それは、国際間においての競争上の優劣ではなく、国内において得意な産業に特化すべき、であるというものであった。最早、日本において自動車などの産業は残存しえぬであろう。だとしたら、観光業とか娯楽産業とかに重点を置くべきであろう。アダムズの、『アメリカの産業構造』という名著には、「娯楽」という項目をあてて「娯楽」が、アメリカにとって大きな地位を占めていることを明らかにした。JRAはジャパン・カップを作ったが、ドバイに抜かれてしまった。東京が、行ってみたい都市の中で、ニューヨーク、パリ、そしてロンドンに並んでいることを銘記すべきである。
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