たんぽぽ舎から No.1997
- 2013年 10月 23日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1997】
2013年10月22日(火)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.四国・伊方原発の危険性 (上)
「瀬戸内海に津波は来ない」として四国電力は津波対策を
一切、とってこなかった
伊方原発の敷地内には原子炉直下に断層があると明記されている
広瀬 隆
★2.秘密保護法案を廃案に! 原田 茂(神奈川県)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「三鷹いのちと平和映画祭」~緑の町三鷹から平和の環を広げよう~
11月30日と12月1日 会場:癒しと創造のスペース 沙羅舎
★4.新聞・雑誌より1つ
◆原発作業員の安全守れ (10月14日東京新聞・ミラーより)
★5.テント日誌10月20日(日)経産省前テントひろば771日目
日曜の雨夜と月曜の朝 (K.M)
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※10/24(木)上映会&トークにご参加を!
『福島おんなカレンダー完成記念の集い』
日 時:10月24日(木)18時30分開会
内 容:上映会&トーク
1.上映会:
ドキュメンタリー映画「Women of Fukushima」
福島の女たちの原発反対運動の記録 27分
監督/ジェフリー・ジョーサン 他、資料映像など
2.お話&みんなで語ろう会
司会進行/青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
お 話:ジェフリー(監督)・近藤和子(批評家)
・黒田節子(原発いらない福島の女たち)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:福島おんなカレンダーチーム
参加費:800円
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※「地震と原発事故情報」編集部より、お知らせ
『メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿』の
送付先アドレスは、今後、たんぽぽ舎の通常アドレス
「 nonukes@tanpoposya.net 」となります。
・お知らせ受付専用アドレス「magazine @ tanpoposya.net」は、
10月末で終了となります。
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┗■1.四国・伊方原発の危険性 (上)
| 「瀬戸内海に津波は来ない」として四国電力は津波対策を
| 一切、とってこなかった
| 伊方原発の敷地内には原子炉直下に断層があると明記されている
└──── 広瀬 隆
今年7月8日に、原子力規制委員会の「原発の新規制基準」なるものが施行され、四国電力はただちに伊方原発3号機の再稼働を申請した。その後の報道を見ると、どの新聞も、伊方原発には活断層がないので、最も早く再稼働のゴーサインが出されそうだ、といった調子で報じている。「伊方原発に活断層がない」などと、一体何を根拠に報道界がデタラメを記事にするのだろうか。まったく信じがたい報道界の知識水準である。
2012年9月4日に愛媛県伊方原発環境安全管理委員会・技術専門部会で、四国電力が公表した「伊方発電所の安全対策の実施状況などについて」には、伊方原発の敷地内には、原子炉直下に断層があると明記されているのだ。四国電力は、これを勝手に「活断層ではない」と断定している。原子力規制委員会も、これをまったく調査していないのである。なぜ大飯原発のように掘って調査しないのか。
事実は、以下の通りである。
「瀬戸内海に津波は来ない」として、これまで四国電力は一切、津波対策をとってこなかった。
ところが過去には、山のように瀬戸内海での津波記録がある。
第一に、2011年12月25日に、NHK・Eテレでようやく、高知大学の地質学者・岡村眞教授がおこなった重大な調査結果が放映された。それによれば、東海・東南海・南海の三連動超巨大地震が目前に迫っている。岡村教授が2004年に大分県佐伯市(さいきし)米水津(よのうづ)の龍神池の調査に入った。津波の周期的な襲来の痕跡を示す砂層が8つ発見され、周期は最短で300年だった。1707年の宝永南海地震から300年後は2007年、すなわち現在になる。岡村教授の音波探査による調査では、6200年前、4000年前、2000年前に地震が起こって、ほぼ2000年周期で地震が起きていたことが明らかになり、前回の地震からすでに2000年経っているため、最大1000ガルの揺れが予測される巨大地震が目の前に迫っている。「伊予灘の活断層は、過去1万年間に活動しておらず、大地震発生の危険度は低い」としてきた四国電力の調査は、一体何だったのか!
第二に、887年の仁和南海地震では、大阪湾に大津波の記録がある。
第三に、1596年9月4日(文禄5年)、大分県別府湾でM7級の海底地震が発生し、津波が押し寄せ、瓜生島が一夜で水没した。同日、伊予地震のため伊予郡保免村(愛媛県松山市保免)の薬師寺の本堂や仁王門が崩壊し、周布郡北条村(愛媛県西条市北条)の鶴岡八幡宮が転倒し、翌9月5日に伏見でマグニチュード8近い大地震が起こり、豊臣秀吉の伏見城天守閣が崩落し、城内で数百人が死亡した。これは阪神大震災と同じ断層系の有馬・高槻断層系の活動によると推定される。西条市の幸の木遺跡では、これを裏付けるように、12世紀以降の液状化跡が発見されている。これらの事実を付き合わせると、1596年9月には、慶長別府湾地震(豊後地震)で動いた別府湾と、慶長伊予地震で動いた四国の中央構造線と、慶長伏見地震で有馬高槻構造線が動いた伏見の断層が、400キロメートルという長大な範囲にわたってほぼ同時に動いた巨大地震だった可能性が高い。
〔(中)へ続く、3回に分けて連載します〕
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┗■2.秘密保護法案を廃案に!
└──── 原田 茂(神奈川県)
いま開会中の国会に上程されようとしている特定秘密保護法案は、国民の知る権利と表現の自由という基本的人権を侵害する憲法違反の立法ではないでしょうか?
平成の治安維持法とも言うべきこんな悪法が罷り通ったら、原発も沖縄も憲法改悪も、あらゆる市民運動が封殺されて、悪夢のような戦前の軍国主義が復活することでしょう。
私は日本国憲法が施行された1947年5月に生まれ、憲法と共に生きて来た世代ですが、生きている間にこのような反動化を推し進める時代が到来するとは夢にも思いませんでした。
「右翼で軍国主義者」をうそぶく安部政権のもと、憲法は今息の根を止められようとしています。
最も影響を受けるのは、取材・報道の自由を制約されるジャーナリズムと、国政調査権を脅かされる政治家自身ではないでしょうか。
また毎週金曜の官邸前行動を始め、全国各地に拡がった脱原発運動も圧殺されかねません。
この法案に反対する全ての勢力は結集し、何としても成立を阻止しなければなりません。 「 言論の 力を試す 秘密法 」
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「三鷹いのちと平和映画祭」~緑の町三鷹から平和の環を広げよう~
Documentary Films 、Talk Events
日時:11月30日と12月1日
30日12:15開場 13:00開演 12月1日10:15開場 11:00開演
会場:癒しと創造のスペース 沙羅舎
内容:「大地といのちの祈り~福島からのメッセージ」
デニス・バンクス氏の福島訪問
「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに」他7作品
パネルディスカッション等あり
料金:1日券 前売り 2,000円 当日 2,500円
2日間通し券 3,000円
主催:三鷹いのちと平和カツドウ
問い合わせ:やさい村 11時~18時 Tel 0422 -47-6639
Fax 0422-48-5072 Mail info@mitakaffa.com
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┗■4.新聞・雑誌より1つ
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◆原発作業員の安全守れ
汚染水漏れが続く福島第一原発で、今度は汚染水の処理作業中に作業員が汚染水を浴び、被ばくしたとの記事を読み。あぜんとした。
私の仕事が労働災害防止なので立場上、今後も現場の安全管理はおろそかにされ、労働災害が加速するのではないかとの危惧を感じたからだ。
通常の建設現場では、所長が統括安全衛生責任者を兼ね所轄の労働基準監督署に届けなければならない。その職務は作業場所の巡視、安全衛生(災害防止)協議会の設置と運営、作業間の連絡調整などで、不履行は罰則を伴うのである。
各作業者も毎朝のラジオ体操・朝礼後に、リスクアセスメントを取り入れた現地危険予知活動のほか、作業開始前の点検などを実施してから作業に取りかからなければならない。福島原発の現場においても、多分実施はされていることと思うが、現場の実情とマッチせずに形骸化しているものと推察される。
もし、労働基準監督官の立ち入りがあれば、是正勧告書から使用停止命令、そして送検へと発展するに違いないと思われるのだ。「政府と東電の押しつけ工程表」を建設業法から検証してみると「建設工事の適正な施行を確保する」条文と乖離しており、粗雑な作業を促しているように映る。
政府・東電の工程作成者は、現場巡視を実行して、そのうえで、作業者の生の声を真摯に受け止め「コントロールされた工程表」を計画し、実行させる。そして、それを評価し改善させるサイクルの実施を願ってやまない。
(10月14日東京新聞・ミラーより)
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┗■5.テント日誌10月20日(日)経産省前テントひろば771日目
| 日曜の雨夜と月曜の朝
└──── (K.M)
○ 10月20日の日曜日、伊豆大島で土砂崩れへの警戒から避難とのニュースを聞いて家を出て、大雨の中をテントに到着、以外にも中はにぎやか。
連れだってK温泉で保養してきたテント仲間4人が立ち寄ってぺちゃくちゃしゃべっている。いつも原子炉論議をしかけるOさん、記録ノートとパソコンに立ちむかうHさんに私も加わって、テント運営に関して喧々諤々の議論。お手製の料理を届てくれたTさんも参加して、宵が深まるに連れてだんだん理解が深まった。テントを守り脱原発を実現する為にやるべきことを共有化できた。テント裁判は、来年2月の口頭弁論予定も決まった。越年に向けて心と身体とともに衣類やカイロの準備が必要だ。
皆が宵闇に消えた後、泊り当番が交代で仮眠。雨も止みそれほど冷えず毛布2枚で熟睡できた。夜が明けて明るい月曜の朝、沢山のダークスーツ通勤者がテント前を歩く中で、初めて泊まるFさんにご近所のトイレ事情を伝えたら喜ばれた。日本でいち早く東電フクイチ3号炉の核爆発を主張したFさんは原子炉の設計基準を見直すべきことを強調した。
○ 9時頃になっていつもの経産省担当者が見回りに来る。テントへの警告はともかく、東電フクイチの未汚染対策はどうなっているの?毎週のように新たな問題が出ているではないか?経産省も資源エネルギー庁も何やっているの、と責めた。資源エネルギー庁は今必死だと言う、確かに今朝3時頃も別館の一部の電気が点いていたが、どんな悪たくみを考えているのか(?)
○ 10時頃、「脱原発 五輪どころではない?汚染水対策を」と訴えるゼッケンを前後に着けた年配の方が来訪。生きているうちに脱原発を是非とも訴えておこうと大阪から来た老科学者さん、首相官邸付近を歩いていたら警官に遮られたそう。強圧的な警官はけしからんですねと私が言うと、でも表現の自由を制限したその警官が、科学者さんに経産省前テントひろばを紹介・案内してくれたそうだ。
その方と参議院議員会館までご一緒して、「特定秘密保護法」の超党派議員による省庁交渉に参加した。とんでもない悪法だ、留保事項に騙されず何としても廃案に追い込まねば。
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