11・20『関西生コン産業60年の歩み』 出版記念シンポジウムと記念パーティ ―オルタナテイヴとしての協同組合運動――
- 2013年 11月 12日
- 催し物案内
- 下山 保
「3・11東日本大震災・福島原発震災」から2年7か月が経ちました。私たちは、「3・11」の半年後の秋、東北・仙台にて、被災現場と支援をする諸協同組合などが集い「協同の力で復興を!10・8仙台シンポジウム」を開催しました。これを機に、「協同の力」で復興とその先の社会構想に取り組むために連携してきました。今般、この「協同センター」の活動を共に支えてこられた関西生コン産業関連の協同組合と労働組合のみなさんが、『関西生コン産業60年の歩み』(中小企業組合総合研究所発行)を出版しました。本書は、副題に「大企業との対等取引をめざして協同組合と労働組合の挑戦」とあるように、大企業の支配と収奪に苦しむ中小企業が「事業協同組合」に結束し、労働組合と連携することで、大企業と対抗し、その自立・対等取引をめざした闘いの歴史的記録です。本書には、「練り屋」「生コン屋」という生コン業者に対する蔑称が残る業界の中で、関西生コン業界の歴史で初めての139日の長期ストライキに決起し、大阪府下の建設工事の8割を止めて建設独占を揺るがし勝利した闘いを頂点に、近畿2府4県327社中小企業と労働者が涙も汗も血も流した60年の苦闘から発見した「共生・協同」への道が示されています。
現在、グローバル資本主義の危機の進行とともに、競争によって弱者を踏み台にわずか1%のものが利益を得る弱肉強食の社会へ一層加速し、わたしたちの生命と暮らしの根幹を破壊しつつあります。わたしたちは、これまでの社会、経済、地域のあり方、働き方、暮らし方を根源から問い直すことが問われています。本書のしめす資本の効率と競争原理に対抗し、対置する「共生・協同」の道は、一つのヒントとなるのではないでしょうか。
そこで、本書の出版を記念して、「オルタナテイヴとしての協同組合運動」の可能性、その課題や未来への希望などについて語りあいたいと、この企画を発起した次第です。
発起人 伊藤 誠(変革のアソシエ共同代表、経済学者) /上原公子(元国立市長) /大内秀明(東北大名誉教授、仙台・羅須地人協会代表) /下山 保(協同センター・東京代表)
記
日 時 : 11月20日(水曜日)午後6時―8時30分(午後5時30分より受付開始)
会 場 : 東京・御茶の水「連合会館」(旧総評会館)2階大会議室) JR御茶ノ水駅(聖橋口)より徒歩3分
会 費 : 2000円
●プログラム
開会の挨拶 発起人代表 下山 保
出版の報告 武 建一(中小企業組合総合研究所代表理事、連帯労組関生支部委員長)
第一部 シンポジウム 発言予定者
若森資朗(パルシステム生協連合会前理事長)/川崎吉己(おきたま農協経営役員、置賜百姓交流会世話人)/加藤好一(生活クラブ生協連合会会長)/丸山茂樹 (参加型システム研究所客員研究員)ほか
第二部 パーティ 各界より挨拶
●呼びかけ人
大野和興(農業ジャーナリスト) /菊池 進(全日本建設運輸連帯労働組合中央執行委員長)/木下武男(昭和女子大学特任教授)/田中史郎(宮城学院女子大学教授)/土屋源太郎(伊達判決を生かす会)/半田正樹(東北学院大学教授)/松田健二(社会評論社代表)/丸山茂樹/若森資朗 ほか
主催:協同センター・東京/協賛:中小企業組合総合研究所、変革のアソシエ、仙台・羅須地人協会、社会評論社
●連絡先 「関西生コン産業60年の歩み」出版記念会事務局 生田あい
〒164-0001 東京都中野区中野2丁目23-1 ニューグリーンビル301号
協同センター・東京 電話03―5342-1395 ファックス03-6382-6538
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。