中国=後進国論に関して
- 2010年 11月 1日
- 交流の広場
- 成畑哲也
上海に行ったことがないので、あるいは不正確な点があるかもしれないが、海沿いに国際空港があり、そこから上海市内までリニア・モーター・カーが走る。その途中に万博の会場があった。そしてその北に、ディズニーランドが建設中である。そして、市内の中心部は巨大なビジネス街で、中国は、ここを国際金融の中心にしようとしている。郊外は、現在「創造的破壊」の最中で、古い団地は破壊され、新しい高層住宅が建設されつつある。この上海を中心にして新しい中国が出来つつある。それだけではない。「サブプライム」が問題化したとき、「デカップリング論」が出てきたが、東南アジア諸国を助けたのは中国である。アメリカもヨーロッパも停滞しているにもかかわらずである。中国を後進国と見るのは、とんだ誤解である。
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