陰謀論の盛行する時代
- 2014年 9月 5日
- 交流の広場
- 熊王信之
ブルマン!だよね氏は、9.11事件の陰謀論に基本的な疑問を呈されておられるところで、私も同感です。
陰謀論は、この事件に止まらず際限なく産出されるようで、昔からナチス、ユダヤ人、それから米帝、等々と続いています。 それに忘れるところでしたが、二酸化炭素地球温暖化陰謀論もあります。
因みに、私は、温暖化論は、科学的に間違っていると思いますが、陰謀とまでは思っていません。 もっとも、金融関係者の云うところのポジショントーク(和製英語)の面は、強く、また現実に市場関係者は、排出権取引に期待していたことは事実です。 実際にも例のアル・ゴアは、Generation Investmentと云う投資会社をウォール街の金融関係者と共に起業して自ら強力なポジショントークで宣伝にこれ努めたところです。
日本では、この仮説を科学と見做して、バブル崩壊後の大企業救済の論拠としたところです。 エコ補助制度が典型ですね。 今日では、環境省を本丸に温暖化利権で固まった産官学の亡者が国家予算を年間一兆円程度貪り喰っているところです。
陰謀論は日本を舞台にしたものもたくさんあります。 東北大震災が地震兵器に依り生じたものである、と云うトンデモ無いものもありますが、一体どこの誰が何の目的で攻撃したのか冷静に考えて観れば御分かりになる筈でしょう。
この世は複雑怪奇で、日々生じる事件・事変も単純には原因や経過、それに犯人も不明のことが多く、不安になるのも分かりますが、何でもかでも何処の誰が企んだものとするのは、分からないのと同じでは無いのでしょうか。 原因・結果の具体的・科学的関連性の証明が無い抽象論は意味が無いのです。
どうせなら、少し前の映画のように月世界に逃避したナチスが復讐のために地球を攻撃に帰って来る、と云うような奇想天外なものが面白いでしょう。 その方が売れるかも。
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