慰安婦問題、朝日の迷走に呆れる
- 2014年 10月 3日
- 時代をみる
- 池田龍夫
帝塚山学院大(大阪府大阪狭山市)に、元朝日新聞記者の男性教授(67)を辞めさせないと大学を爆破するとした脅迫文書が、複数届いていたことが分かった。元記者は8月に朝日が慰安婦報道を検証した記事で、吉田清治氏の虚偽証言に関する記事を最初に書いたとされていた。元記者は文書が届いた日に教授を辞職。
毎日新聞9月30日付朝刊によると、脅迫文書が同大学に届いたのは9月13日。元記者への批判と「くぎを入れたガス爆弾を爆発させる」といった趣旨が書かれ、大学の法人理事長や学長宛などで送られていた。当事者の朝日が半日遅れの夕刊に報じたが、扱いを巡って社内に混乱があったのではないだろうか。
というのは、朝日9月29日付朝刊に「慰安婦集記事の一部を訂正します」との3段見出しで「特集記事掲載、当時の大阪社会部にいた別の元記者が吉田氏の記事を書いたことが1度だけある。初報は自分が書いた記事かもしれないと名乗り出ています」という奇妙な訂正記事が出たからだ。「初報が掲載された経緯については近く設置する第三者委員会の調査結果を踏まえて紙面でご説明します」と、弁解しているのも奇妙ではないか。
慰安婦誤報問題は、辻褄の合わないことばかり。第三者委員会など当然設置されていたと思っていたので、朝日の狼狽ぶりには呆れ果てる。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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