テント日誌12月6日①…12日も木曜日のこと
- 2014年 12月 8日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1183日商業用原発停止446日
12日も木曜日のこと
昨日のテント裁判第9回口頭弁論で予期しないことが起きた。
裁判長が弁護士の証人11名(福島の被災者3人を含む)・被告2人人証請求を却下し結審してしまったのだ。
そのだまし討ち的なやり方に怒り今日緊急行動が行われた。
まず数人で12時から13時近くまで地裁前で抗議の声を上げてきた。
13時からの緊急記者会見
雨がポツポツ落ちてきたので私とTさん、Yさんで急遽第2テントを片付けて中での会見を準備した。
だが幸い雨は思ったよりひどくならなかったので結局テント前での会見となる。テントから渕上さん・正清さん弁護団から河合弁護士・大口弁護士が昨日のことなどを説明し、昨日も裁判で切々と事故後の苦しみとテントとのかかわりを話した亀屋さんが記者に向けてそれをまた訴える。
最後に大口弁護士が声明を高々と読み上げた。
急な事であまり宣伝が出来なかったせいか参加者は少なかったが、道行く人が声をかけてくださったので説明してチラシなどをお渡しした。
頑張って!と言い残して去っていった。
また校外学習らしい小学生が数十人立ち止まって聞いていた。
Oさんが何をしているかを子どもたちに話し、原発反対はあなた達の未来を思っての事でもあると伝えたそうだ。そしてSさんは引率の先生と話をしてチラシを手渡したと言う。
マスコミは5社くらい取材に来てくれたが記事載せてくれるかな?
会見が終わった後2時ごろから雨が激しくなってきた。
雨の中5時前から抗議行動の参加者が集まり始めた。
昨日も傍聴してくださった長野の人まで来てくれたので感激です。
地裁前に30数人の参加者が集まり村上裁判長に向けて抗議の声を上げ、帰りを急ぐ人たちに抗議文を載せたチラシを配った。
1時間あまりの抗議の後からだがすっかり冷え込んだ。 (I・K)
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12月6日(土)土曜のことから
今朝の風は冷たかったけれど空気はさわやか、日比谷公園の色とりどりの美しい紅葉を眺めてテントに向かった。
だがテント前は日陰でとても寒い。座布団を重ね膝掛けして座った。 今日は本当に色々な事がありました。最初、通りがかった男の人、これなめて頑張って!とUさんと2人にピーナツ入りの飴を下さった。その気持が嬉しい。
カートを引いて通りがかった若い女性がテントを見ていたのでチラシを渡し、原発をどう思いますか?と聞くと反対だと言う。彼女は島根から来たそうでテントのことは知らなかったとのこと写真を撮って良いですか?というのでどうぞテントのこと広めて下さいとお願いした。
矢張り声かけって大事ですね。
ウォーキングのツアーと思われる人たちが通ったのでその中の女性にチラシを渡そうとしたら冷たく「結構です」と言われてショック!
昼少し過ぎ貸し切りバスとマイクロバスがテント前に止まり何も言わずにカメラを回していた。右翼でもなさそうだけれど、何となく気味悪い。Yさんが何事か聞きに行くと、テレビ局から頼まれて撮影しているとのことでプロデューサーの名刺を もらってきた。
午後当番の(Y・R)さんがきたので来てその話をしたら早速名刺の電話番号にTELしてくれ詳細が判った。
東京テレビの依頼で選挙特番のためあちこち撮影して回っているとのことだった。いそいでだったので断らずに撮影した事を謝罪し、放送予定を教えてくれた。12月14日19時50分と23時30分の池上彰 選挙特番でテントの映像が流れる予定だという。
次に寄って下さったのは虎ノ門病院で放射線治療を受けていると言う方と奥様。以前も来てドロップ缶を下さった方です。放射線は医療には役立つのにねと言っていた。
子どもさんを小児癌で亡くされたそうだ。外務省脇の銀杏をバックに写真を撮って行かれた。自分の姿を残しておきたいとの思いかと想像するとちょっと悲しい。
昼過ぎてKさんが日比谷野音で配布するチラシの用意にやってきた。
そしてYさんOさんが同行する。それと同時に岐阜からわざわざ秘密保護法反対の集会に参加するため来た女性が寄って下さった。
問題山積みの日本、どうなるのでしょう!
その後テントを見ていた女性にチラシを渡そうとしたら、あなた達には反対なの、原発が無くなってどうするの!電気がないと困るでしょう。
あなた達電気を使わないで、と捨て台詞を残して去って行ったのもショック。
今原発は一基も動いてないで電気は足りていると言う暇も無かった。
こんな人がいるのでは脱原発の道は遠いかもとがっかり!
3時過ぎていよいよ寒さが増したころ珍客が現れた。
迷彩服をまとい旭日旗と凶状半生と描かれたヘルメットを被った男だ。
不法占拠やめろ!お前ら幾らか貰っているんだ、一日3万5千円?分け前よこせ!此処には在特のしばき隊の人がいるだろう!だから桜田修成が襲ったのだろう!日の丸嫌い?などなど言ったが、こちらは原発シングルイシューで他の事は関係有りませんと一点張り。
寒いから中に入れてよ。お茶出せ!缶コーヒーは無いかなどなど勝手な事をわめく。テント脇の方にグレーのワゴン車が止まっていてなにやら公安らしき人が降りてきた。外務省の方にも数人の警官が見守っている。
彼はお前らなんで公安呼んだのだ!というけれど、私たちは何もしていない。
10分ほどして公安の車(?)に乗せられて去っていった。
後から仲間10人来るけど良いか?と言ったのがちょっと気になったが多分ただの脅しだろう。それにしても公安と彼の関係がミステリアスだった。
幸い相手は一人、こちらは4人だったので冷静に対応できて良かった。
この嫌な思いの後、缶バッチがほしいと来てくれた人やカンパをしに来てくれた人などがいて一寸救われた。
寒さがますますひどくなったので4時頃私はテントを後にした。
泊まりの人たち風邪を引かないことを祈る。(I・K)
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