マンション生活で知り得た社会問題を考える (8) -理事会(後ろに管理会社)の情報操作の卑劣さ
- 2015年 2月 15日
- 評論・紹介・意見
- マンション住宅問題住民自治羽田真一
1. 異常が正常を名乗って異常に戻った?
エセ自主管理体制を使って管理人王国を築き、抗う素人理事長を封じ込め「決別宣言」させたが、管理不正・会計不正疑惑を追及され、口封じに「辞任」を強要し活動停止させた。その後の理事会に専門委が入り込み、「新管理体制移行」と称して臨時総会を開いて管理会社継続を承認させた。その時の動きを当方が異常→正常→異常と表現したのだ[異常な理事会が乗っ取り正常を名乗り異常な理事会になった]。この間の理事会の情報操作*は凄まじいものがあった。羽田が抗うまで組合情報は管理人が一手に握り理事会広報は一切やってこなかった。議事録は事務所に仕舞い込み、必要最低限の行事ポスターのみでA3大判カラーコピー8枚を掲示板に張付けていた(全26階段分費用はバカにならない)。一般住民には理事会報告もなく年一度の定期総会だけが情報源だから、そこで選択加工された情報は管理中枢に都合の良い詳細内容のない報告にすぎない(最近やっと議事録の回覧を実施)。ここで住民は完全に情報操作されてしまう。どうしても報告しなければならない事項は見出しを並べるだけ。会計報告は正にそれで、推算・検算できず客観的証明(通帳の写しとか残高証明)も付けられていない。修繕積立金工事は項目と費用総額だけで通り過ぎる。あまりの酷さに、理事会があったら決議事項を要約して毎月「管理組合ニュース」を出せと提案したら、全く管理中枢に都合の良い、羽田攻撃の手段として恣意的運用されてしまった。掲示版は誰のものかと問題を提起したが、ルールの無い事を悪用して羽田攻撃時は月に複数回も理事会の2日後には張出し、最近では3か月間も発行しなかったり、支配のための道具に使っている。住民には[管理費*]を納めさせておいて理事会の動きも知らせないやり方は、管理中枢の意図的犯罪としか言いようがない。また、誰も情報操作をやられているという意識もないのか、住民から文句の一つも出ないのも大きな問題である。
*当マンションでは会議議事録、管理組合ニュース等掲示物の広報手段を使って管理中枢の都合に合わせてコントロースすること。内容の改竄・不記載・ウソや発行・掲示・回覧時期もコントロールして恣意的に利用すること。理事会の傍聴・資料の閲覧も広報の一部と言えば、管理事務所で記名など近づきがたい雰囲気・手続きを設けてコントロールしている。
2. 理事会に機密・秘密はあって当り前?
平成25年10月の管理組合への一住民の要望書に対する前理事長の回答(平成26年1月の理事会で提出されたもの)を例示する。(Q:質問要望、A:理事長の回答)
Q :議事録閲覧にあたって、守秘義務の合意印を求めているが、その根拠は?
[要望の理由] 管理規約には何ら定められていない。組合としての機密事項を定めるのであれば、その定義、具体的内容等々を明確にし、公開をどうするかも含め、規約化し、総会の承認を得て、運用すべきでは。
A :一定の目的を持った団体であれば、その活動の過程において、他の団体・組織に知られては、円滑な活動に支障を来し、ひいては将来ともに不利益な影響を被ることが十分考えられることは言うまでもなく、管理規約以前のことと存じます。どれを機密扱いにするかは、総会までに議論を尽くし、総会に諮る予定ですが、・・・・[続いて関係のない先の簡易裁判所調停10月4日の会計帳簿閲覧の合意終了を持ち出す(結果は要求してもずっと答えず、時間が経ってからコソッとこんな場を使って答える狡さ)]。
[羽田のコメント] 彼(前理事長)は管理組合に機密・秘密があって当り前と言ってのけた。たかが当マンション如きで機密・秘密が必要との考えに愕然となった。いままで管理規約にも理事会活動にも一言の機密・秘密もなかったが、内外に当理事会の不正を知らせる羽田の言論封じが目的なのだと分かる。健全でオープンな管理組合ならそんなことは考えもしない (調査した他マンションの管理規約にもなかった)。知られては困る会計不正疑惑を指摘されているからだ。彼は自分で私案を提案すると明言しながら機密・秘密事項の具体化をせず任期を終えた。管理会社の作文を代行しただけで初めからそんな気もないのが丸見えであった。
3. 当マンションで経験する情報操作の数々
当マンション管理中枢対羽田個人の紛争の構図が成り立つのは、上述のごとく管理中枢が情報源を全て握り、得て勝手に使い分けできるからである。考えてみると情報を操作しても法に触れることが殆ど無いので、独占している彼らにとっては極めて有力な武器となる。それを使われると、対抗する手段を持たない個人は絶対不利の状況に置かれてしまう。
・理事会議事録のコントロール
前管理人[背後に管理中枢]が支配するから不都合事は記載しない。コンサルタントも理事会で質問されて「全てを書く必要はない」と援護する。そんなこと当り前で要点を逃さず、必要事項を要領よく記載すればよいと言っている。記事録不正は隠れた犯罪である[区分所有法第69条]。羽田の辞任後しばらくして議事録から発言者の名前も書かなくなった。それと同時に決議事項に「全員賛成とか、賛成多数・反対1とか」の記述が目立つようになり、理事の顔が全く見えなくなった。発言に責任を持ち、理事としての働きを記録に残すよりもプライバシー優先として個人情報保護を隠れ蓑にする風潮はおかしい。議事録に記録を残したくないから簡易裁判所調停に議題を「期日日呼出対応」だけ書き「裁判所・調停」の文言は一切記載しなかった。これは立派な議事録不正ではないか。それでも総務理事は「議事録の改竄は一度もやったことはありません」と書く。
・理事会が情報の兵糧攻めをやっている
これまでマンション内を中心に知り得た情報を住民向けに手紙文書で配布してきた。最近では、情報の配布を内外に拡げると、理事会は彼らにとって不都合な、これまで内部に閉じ込めてきた管理手法が外部に漏れることから、それを阻止するため、また、羽田が主張する組合会計の不正疑惑調査の話題を逃れるため、「文書配布差止請求書」を突きつけてきた。その後、説明会を開いた後臨時総会を開き裁判所への手続きを進める承認を得たようだ。この性急な動きのために理事会は羽田の理事会傍聴要求を断り、理事会資料の配布も断って来た(管理規約違反)。[管理費*]を滞りなく納めてきた区分所有者の羽田の当然の権利を理事会が剥奪する権利などどこにも規定されていない。2,3ヶ月遅れの明らかに時効効果を狙った理事会議事録が回覧で20日余り懸けて回ってくるだけである。黙っているとこんな陰湿な暴挙が許されているのである。以前は羽田が理事会に合わせて議事録を事務所に閲覧に出かけていたが、最近は管理人を使ってそれを拒絶するようになった[羽田は理事長時代に次の理事会開催のため、遅くとも1週間前には承認発行まで進めることでやってきたから前日に訪ねて要求した]。それを(理事長でなく)管理人が理事が見ないうちに閲覧して手紙を書くと非難してきた。傍聴者に何が議題かを知らせるのは当たり前という常識が通用しないマンションなのだ。当方が手紙文書で知らせるのに別に最新情報である必要はない。過去の情報でも事実は事実として繋ぎ合わせれば見えてくる立派な情報が生まれるのだ。理事会は小手先の情報遮断を得意がっているが、当方の解析力とモラル正義観を甘く見るなと言いたい。管理中枢は全ての人間を永久に
騙すことは出来ないと肝に銘じるべきである。
4. 理事会の情報操作は立派な犯罪である
管理中枢の情報操作の最大の被害者は住民組合員である。私はせめて理事会議事録位は全戸配布すべきだと提案した。住民組合員は管理組合の活動資金を全て出しているのだからその動向結果を知らされるのは当たり前だと思っている。理事会が終われば議事録が発行されるが、それは理事には次回理事会で配布されるが、後は管理人のファイルに仕舞われるだけである。管理規約第71条第2項に[理事長は議事録を保管し、組合員から請求があった時は議事録を閲覧させなければならない]があっても閲覧に出かける住民は稀なのだ、ということは、住民は理事会の活動に関心がないか、あっても怖がって事務所に近づかない雰囲気があるからだ。閲覧に行くと室番と氏名の記載を要求され理事会役員に睨まれかねない。コピーは有料(\10/枚)で管理人は絶対に勝手にコピーはさせないと明言した。管理費も払っているのだから理事会議事録位全戸配布せよと要求したら、理事会で理事の一人が「そんなもの配ったって紙クズになるだけ。配布必要なし」と言ってのけ、やりたくない理事たちが賛成し上記の閲覧の仕組みとなった。最近、事務所の書類閲覧に[内外に知り得た情報を漏らさない]誓約書の提出を加えてきた。住民に諮ることなく理事会で勝手に決議する横暴がまかり通っている。2012年1月31日の前管理人の突然の退職は理事会の情報操作の最たるものであった。理事会は28日に彼の退職を了承しながら1月31日付け文書で2月1日午後に掲示広報した。16年間勤め管理人王国を築き、余りにも多くの疑惑を残しながら突然の退職を演じたのは理事会であり、問い質すにも本人が逃げた後の通知では意図的と言う他なく、当方の呼び出し要請も拒否して彼を擁護し、彼への退職金払いの質問を無視し続け、翌年の総会で\48万を計上していた。こんなことがまかり通るのだ。
5. ウソと無視を得意とする理事会がある
情報操作も腹立たしいが、ウソの情報で自分たちの行為を正当化するのも許せない。ウソの情報で羽田を誹謗中傷し人格を貶め、住民をそのように信じ込ませる効果は計り知れないものがあり、これは抗う者を弱体化するための支配者の常套手段である。パトカー呼び込み事件後の羽田欠席の理事会で役員理事たちの羽田への誹謗中傷がその後のVR記録再生で耳に入ってきた。それを手紙に書いたら直ちに悪用されたとVRの貸出しを禁止した(それまで証拠はVRにありと使っていた)。悪事を働く者は一度ウソをつくとその上塗りを続けなければならなくなる。はっきり言えば、ウソで理事会権力の維持をやっているのだ。
その典型が2013年の理事会を相手にした当方の簡易裁判所への会計閲覧要求の調停申立である。毎回傍聴の羽田を帰らせてまで調停対策会議を開き、月1度の調停話合いの結果を「管理組合ニュース」でウソを伝えた。1回目:話合い結果は組合員に知らせるには調停委員の許可が必要と裁判所から言われている。調停申立ては裁判所が拒否することなく受理し、当管理組合に何ら非があったわけではない。[関心ある住民に結果を報告するのは当たり前。非がなかったら誰が厄介な調停申立てをするだろうか] 2回目:組合側は事務所に保管する全書類のリスト20ページを開示した。次回にむけて平成23年度分の収支の細部がわかる書類を準備することになった。[羽田はこの一切の話を調停員から受けていない] 3回目:理事長が「帳簿は見せる。方法は誠意をもって羽田と話し合って決める」と言っているから合意するかと調停員が言ったので目的を達したから話合いを止めた。[この結末はいくら要求してもニュースにせず、11月末の理事会で要望書に前記のように書いて出して来た] このウソをコピーして調停員に伝えたら怒ったのだが。
自分たちに不都合な羽田の質問要求は全てと言っていい位無視してきた。総会に出席すると役員包囲網でとっちめ(吊上げとも)されるから、記録の残る手紙文書を使って伝えている。それを現理事長は羽田の数年間にわたる努力を完全無視して「あなたの訴えは私たちには届いていません」と言い、伝わっていないから応えないのは当たり前と自分たちの過去の行動を正当化してきた。内で無視するなら外にも訴えて判断してもらおうと情報発信を始めた。それを困るから今度は「文書配布差止請求書」を出して止めようとする。しかし、どう見ても主題は「文書配布差止め」ではなく「会計帳簿の閲覧公開」である。ここでも理事会(管理中枢)は管理会社の後ろ盾を受けて情報操作の限りを尽くしている。彼らの伝える羽田の過去の情報資料には、自分たちの不正行為は記載せずウソの事実で構成されている。公平公正なアンパイヤ―の前で双方の意見を戦わせることができるならと思うのだが、つくづく個人が弱者に置かれる社会のあり方を変えねば思う。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion5185 :150215〕
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